「男のヨガ ~心と身体が生まれ変わる男のヨガ~」 浅野祐介先生
当協会の公認コーチをご担当くださっています浅野佑介先生が、本を出版されました。
「男のヨガ ~心と身体が生まれ変わる男のヨガ~ ※DVD付き」
※上記画像をクリックするとAmazonのページにてご購入いただけます。
最近、メディアでも多く取り上げられている男性のヨガ。
スポーツ界においても、ヨガを取り入れている男性アスリートは少なくありません。
ヨガは女性のものというイメージが強くて、なかなかチャレンジする機会に恵まれなかった男性にも、堂々とお手に取っていただける一冊です。
医療従事者の方にも、この機会に是非ヨガの扉を開いていただけることを祈りつつ、この本をお薦めさせていただきます。
パーキンソン病にヨガが有効な可能性(海外記事要約)
ヨガがパーキンソン病患者に有用であるという研究があります。
公認のヨガセラピストによる8週間のプログラムで、姿勢の安定や歩行に改善が見られ、転倒リスクが減少しました。
ここでは、運動制限のある方にも行いやすい20分の椅子ヨガを動画で紹介しています。
高校でのヨガ部活の普及
先日、スポーツ庁の鈴木大地長官が厚木北高校ヨガ部に体験入部されていることが、写真とともに伝えられていました。教育局の方々も見学されているようです。
アメリカでも、10年ほど前はヨガ = 支援が必要な子供たちに効果的、という見方が主流でしたが、4年ほど前から「これはすべての子どもたち、ティーンエイジャーも含めて、の健康教育に必要だ」という意見が活発化し、学校でのカリキュラムに取り入れられる流れに大きく変わりました。キリスト教が主の学校で進んで取り入れられていったのです。また、教育に関する研究もたくさん進みました。
青少年のためのヨガ:Yoga for Youth
また、もっと古くは2005年、IAYTと全米ヨガアライアンスは、 その団体の垣根を超えてNational Educational Dialogue のスポンサーとなり、健康教育の分野へ積極的に関わって来ました。
https://www.iayt.org/page/ShrinkingBorders?&hhsearchterms=%22education%22
日本でも問われる青少年の心の健康に、ヨガが役立つ仕組みづくりが始まりつつあることを感じます。
https://www.facebook.com/daichi.suzuki/posts/10218133305583968
協会が担っていくこと
以前、マンツーマンで一人の生徒さんとヨガセッションを行った時のこと。
その生徒さんがこのようなことを仰いました。
「ヨガって社交的な人しかできないと思ってたんです。」
お話を聞くと、街で見かけるスポーツクラブやヨガスタジオの広告、
SNSで目にするヨガイベントの写真、これらの印象がとてもお洒落だったり美しかったり、みんなで和気藹々としていたりと、とても病気療養中の人や、一人で静かに自分を向き合いたい人には敷居の高いものと感じていらしたそうです。
実際に、世間のヨガの主流は、お洒落なもの、経済的、時間的にも余裕のある人が習うもの、スタイルの良い女性が行うもの、そしてクラスに参加したら全員で笑顔のポーズ写真を撮るもの、そんなヨガクラスが大半なのかもしれません。
生徒さんの何気ない一言で、いつの間にか、現代のヨガの意図するところが偏ったものになってきているということを思い知らされました。
ヨガの本来の目的は「心の動きを止めること」とヨーガ・スートラでは定義されています。
いつの間にか世間のヨガは、本来の目的よりも世間に求められるイメージが先行するものになっていたのです。
ひと昔前は、ヨガは宗教的で閉鎖的で世間からはあまり良い印象を持たれていませんでした。
ですがここ数年、健康美のイメージがついてからは女性を中心にどんどんと世の中に広まりました。
このような流れを見ると、好印象を持たれるようになった今のほうが、ヨガをする人間にとっては喜ばしいことなのですが、本当にヨガを必要としている方へ、ヨガが届きにくくなっているという事実も知ったのです。
それは健康で自ら進んでスタジオに来られる方ではなく、身体や心に何かしらの不調を抱えていて、元気を失っている方。リラックスや優しい時間が必要な方々。様々な理由から、人と会うことも気後れしてしまう、息を詰めて過ごすような日々を強いられている方。そのような方々にこそ、ヨガで深呼吸し、不安で休まることのない心の動きを一瞬でも止めて、自分で自分に優しくする時間を持っていただきたいのです。すると、いつもより良く眠れるかもしれない。疲れが取れるかもしれない。治療が少し楽に感じられるかもしれない。今まで心の傷でしかなかった経験が宝物に変わるかもしれない。そんな方法があるということをお伝えしていきたいのです。
ヨガはもはや、「ブーム」ではなく「文化」になろうとしています。
文化になり、恐らく多様化していくことでしょう。
その時、協会が担っていくべきことは
元気でない方が、安心して一人で自分と向き合える場所を作ること。気乗りしないときも、傍にそんなヨガクラスがあるという環境を作ること。
息さえしていればヨガはできるんだということを世の中に伝え、広め、身近なもので、気軽に取り組める、そんなヨガのジャンルを作ること。
それが、協会の目指す道です。 《 石井及子 》
今後、協会の講座に参加予定の方、ヨガセラピスト認定資格取得をお考えの方は
一般会員申し込み、よろしくお願いいたします。
学生会員もございます。
協会の理念、活動にご賛同くださり、メディカルサポーターにご登録いただけるお医者様は、協会HPお問い合わせよりご連絡を賜われるようですと幸いです。
2018年 ヨガセラピー&リサーチ(SYR) ヨガと臨床の専門シンポジウム
米国ではヨガセラピーの介入がもたらす効果についてヨガリサーチャーによる研究が続けられています。
本年のシンポジウムでは
○ケアに従事する人に対するオンラインでの呼吸指導がもたらした効果
○様々な症状を抱えた方へのヨガ介入の生化学的インパクト
という二つの対照的なトピックで行われます。
当協会も「ケアする人こそケアを必要としている」というテーマに重点的に取り組んでまいります。