協会について役員・組織

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役員・運営メンバー

代表理事
岡部 朋子(Certified-IAYT、E-RYT500、慶応義塾大学大学院経営管理研究科卒(修士)、京都大学大学院医学研究科在籍中(博士後期課程))
理事

新見 正則(英国オックスフォード大学医学博士、元帝京大学医学部外科准教授、帝京大学医学部博士課程指導教授(移植免疫学、東洋医学)、イグノーベル医学賞(脳と免疫))

奥村 麻里(C.D.U.代表取締役/Bel-Cielo 取締役)

監事
内野 直己(Bel-Cielo 代表取締役)
事務局長
石井 及子
事業本部長
村松ホーバン由美子(Certified-IAYT、E-RYT500)

役員挨拶

新見 正則
日本ヨガメディカル協会 理事

1993年〜1998年 英国オックスフォード大学医学部博士課程(免疫学)
1998年 英国オックスフォード大学医学博士取得(Doctor of Philosophy)
1998年〜 帝京大学第一外科(多数のがんの手術に携わる)
1998年〜 がんのセカンドオピニオンを帝京大学病院で開始
2002年 帝京大学医学部外科准教授
2008年 帝京大学医学部博士課程指導教授(移植免疫学、東洋医学)
2013年 イグノーベル医学賞(脳と免疫)
2020年 新見正則医院院長

西洋医学の進歩を受けて平均寿命はこの100年間で約2倍に延長しました。そしてエビデンスがある医療が行われ、そしてガイドラインが作成され、医療の均霑化(きんてんか、どこでも同じ水準の医療が受けられること)が計られています。それは実に素晴らしいことです。
しかし、エビデンスとしてはなかなか捉えられない努力も実は必要だと医療者は感じているはずです。均霑化されたがんの治療を受けていても、予後に、そして残された人生に相当な差があることを実臨床医は肌で感じています。そんな体や心に良いことのひとつがヨガであろうと思っています。

岡部朋子さんが僕の外来に最初に来たときに、僕は医療現場におけるヨガの魅力をひと言でいうと何ですと尋ねました。すると彼女は、「呼吸をしていれば、誰でもできます」と答えました。「すると寝たきりの人でもできるのですね」と重ねて尋ねました。
そして「もちろんです」と即答されました。これが、僕がヨガをやってみようと決心した端緒です。そして自分でやってみて、そして患者さんに勧めてみて、ヨガの良さを体感しました。

次にやるべきことは、この医療にとって間違いなく有効な手段のひとつであるヨガをどうやって広めるかです。そこで直感的に感じたことは、ヨガの言葉を使わないヨガです。もちろん教える側がヨガの本質を理解していることは必須です。しかし、教わる側にその必要はありません。まずやってみる。素晴らしさを体感する。そして人生がより豊かになる。そんな役割をヨガで果たせればいいですね。
そんな思いで、そんな思いを共有した有志が集まって、立ち上げたグループです。是非、多くの方々に興味を持って頂き、そして患者さんにその歴史的叡智が還元され、そして病気にならない体や心が育まれることを祈っています。

謝 辞
協会設立時に理事として多大なるご協力をいただきましたJCHO東京新宿メディカルセンター耳鼻咽喉科診療部長 石井 正則先生、ヨガ雑誌 Yogini 編集長 橋村 伸也様に心より感謝申し上げますとともに、設立時に頂戴しました石井先生、橋村様のご挨拶文を掲載させていただきます。
石井 正則
JCHO東京新宿メディカルセンター
耳鼻咽喉科診療部長

わたくしがヨガを始めたきっかけは、自分の意志ではありませんでした。どちらかというとヨガには心理的に抵抗があった人間でした。しかし、いまから10年以上も前に大病を患い、その治療に対して諦めかけていたときです。回復のきっかけをつけてくれたのがヨガだったのです。ヨガをするたびに体も心も少しずつですが明かに回復する自分がいたのです。まさにわたくしのヨガのスタートとなる原点がメディカルヨガそのものだったのです。

その実体験があったため、ヨガの医学的な良さを拡げていこうと決心し、スタジオヨギーで公認インストラクターとなったのです。実は、本格的にヨガを始めた始めの頃の話ですが、前屈しても膝下までしか曲がらないわたくしでしたが、丁寧に辛抱強くヨガを教えてくれたスタジオヨギーの先生たちのおかげで、いまでは大半のアーサナ(ポーズ)が出来るようになり、皆様には心から感謝しています。

現在、わたくし自身は医者をしながら自分の病院の院内ヨガとうつ病の病院でヨガを教えておりますが、そこでもヨガを終わった後の皆さんの元気な笑顔を見るとやはりヨガの心身に与える影響力は素晴らしいと感じています。 最近、米国では、急速な勢いで200以上の病院が本格的に医療の中にメディカルヨガを取り込み始めました。これは今後さらに拡大していきます。病気そのものの治療というより、その治療を妨げず、支えとしての補完的な力を与えることが出来るからです。


うつ病患者さんに対するメディカルヨガ
(心療内科病院:楽山において)

さらに米国を中心にヨガに関する多くの医学的な研究報告が出て来ています。例えば、不安障害、睡眠障害、ストレス対策、うつ病、緩和ケアー、更年期障害、出産前の運動療法(マタニティヨガ)、さらには、動脈硬化、高血圧症、糖尿病など、いわゆる成人病の予防、認知症の予防など、将来への予防的介入の研究も始まっています。がん患者さんの精神的なサポートにも有効性が報告されています。 日本は世界の中でも急速な勢いで超高齢化社会に突入しています。元気で健康な老後を暮らせる方法を学べることはとても大切です。日本ヨガメディカル協会が考案しているメディカルヨガは、このような元気を優しいシステムで提供します。

地域住民の健康向上だけでなく、大学病院、総合病院、緩和ケアー施設、クリニック、リハビリテーション施設、精神科病院、介護施設など、多くの医療施設で、この安全なメディカルヨガが展開されると考えています。

橋村 伸也
雑誌 Yogini 編集長

ヨガとは、心と身体を整え、そして自分らしさを取り戻すためのエクササイズです。
そこには、呼吸法、座法(ポーズ)、そして瞑想法(メディテーション)があります。
これらを上手く用いる事で、心もすっきりと、身体も楽な状態を作り、考え方や、思考のクセ、自分のあり方や考え方などを客観視することができるようになります。

ただ、これまでは、ヨガの良さを伝える時に、「なんかいいよ!」という曖昧な表現でしか相手に伝える事ができなかったのです。私は、このヨガの“漠然とした良さ”を理解した上で、そこにとどまらず、なぜいいのか? どういいのか? どうなるのか? ということを、より明確化してこの素晴らしいヨガというものを、多くの人に安心して受けてもらいたいし、さまざまな問題に対してヨガができる解決法を見い出してもらいたいと思っています。

ただ、ヨガで大切にしているのは、最終的には、心や身体を状態を整えて、人が持つ“気”や“エネルギー”を整える、高めるということです。
残念ながら、人間が、人間の持つ能力の深さや種類、効果について、また現在の科学や技術がすべてを解き明かすことはできないでしょうが、少しでも、多くのデータから傾向を知られたらと思っております。

ヨガメディカル協会に関しては、ヨガを用いて、さまざまな病や症状に対して予防すること、また病や症状に対して困っている人に対して、ヨガを効果的に用いてもらいたいという想いや医療現場の側にヨガがある環境や状況を作っていきたいという想いがあります。
必要な人に、必要な技術や、助け、そしてエネルギーが届くことを期待して、この協会発足のお手伝いをしたいと思っております。