医療とヨガセラピーヨガセラピー導入事例

導入への経緯

スタッフ一人がヨガメディカル協会の説明を聞きスタッフにその良さを説明したところ、皆で講座を受けてみようということになった。院内に協会の講師の方をお迎えし、病院スタッフ全員で、「心身の不調を抱えた方向けのヨガプログラム～MYT（マインドフルネスヨガセラピー）プログラム研修～」（7時間）を受講した。

実際に参加したスタッフからは「その研修中に頭痛が消失していた」「夜の睡眠の質が良くなった」といった声が聞かれた。
また、この研修でヨガは「難しそう」のイメージが変わり、リラックスできる、安心して自分を開放できるものであることに変わった。
スタッフ全員で受講できたことで知識と理解の共有が即座にでき、翌月には院内で患者さま向けに開催するプログラムへ取り入れる同意と協力が得られた。患者さまに実施する際には、ヨガ開始前と終了時で気持ちの変化をはかる、院内で独自に作成した『楽ヨガ気づきシート』※を用いた。
ヨガ後はイライラや緊張などの軽減がみられる。

患者さまの感想

• ヨガをやる前と後でこんなに体調が変わるんだと毎回驚きです。
• このヨガをはじめてから自分が変わった。緊張で呼吸をすることを忘れていたのにゆっくり息をして、リラックスして意見を言えるようになった。（文字では書けるけれど言葉で表現できない、という状態であった患者さまより）
• この時間だけは頭を空っぽにして休んで良いんだと思えるので毎回楽しみにしている。
• 体の硬さもとれるしリラックスできる。
• 自由な気持ちが前に出てきた。
• もっと体の力を抜いて自由に生きていいのかも
• 眠れるようになった
• 頭痛が少なくなった。
• 治療に役立っていると感じる。
• 日常でも取り入れている。眠前に行うと眠れる。
• 奥歯の力を抜くことができるようになった。　

リストラティブヨガの様子

ヨガセラピー実施の院内デイケアフロア

実施スタッフから見た患者さまの変化など

• 元々、病院で患者さまに行う心理教育（CBT）では、毎回３分間のマインドフルネス瞑想CDを聴きながら呼吸法を行ったり、その技法を学ぶ回もありますので、スタッフ、参加する患者さま共に、マインドフルネスヨガについては抵抗感なく取り組むことができた。 CBTとヨガ両方に参加した方は相互作用がうまれ、マインドフルネスについてより深い理解が得られたのではないかと思う。
• 不安が強かった方が落ち着けるようになり、前向きに物事を考えられるようになったことで、就労移行支援へつながった。
• 最初のうちの感想は『柔らかくなった』『温かくなった』『筋肉のほぐれる感じがわかった』など身体の変化についてであったが『自分で心をほぐすこと』や『自由さ』など心の解放を言葉にするようになっている印象がある。
• 常に指を動かさずにはいられないといった症状がありリラックスが難しい方も、リストラティブヨガではリラックスできる。
• 皆で準備片付けを行うことで、協調性も出てきた。（いつまでも感想を書いたり座ったままの方もいなくなった）
• ヨガ＝体をほぐし、やわらかくするためのもの、というイメージが取れない方もいるようだ。