協会レポート&ニュース

HOME / 協会レポート&ニュース

SYTAR 2018【ヨガセラピーシンポジウム現地レポート】⑫

2018年06月19日 | 協会報告

二人目の基調講演はYoga as Medicine の著者である Timothy McCall 先生でした。

協会でもよく引用する、慈恵会病院の「病を見ずして病人を見よ」という言葉と大きく通づる「Treat what you see, not the Diagnosis」をテーマにお話しされました。ヨガセラピーだからこそ、症状だけを見るのではなく、その人の全体をヒアリング、観察してから必要なことを導き出すのです。その手法としてSNAPS という切り口を紹介されました。ついつい私たちも症状だけを見てしまう危険を再認識できる機会となりました。

ヨガセラピストにとっては、メディカルセッティングによる正確(と見せかけた)診断は却って害となり、私はあなたの味方だから、できることから一緒に取り組んでいきましょう、というIntake(ありのままを受け入れる)ことが大切だという、セラピストの基本姿勢を繰り返し伝えられていました。

《SNAPS》

◻︎ Structural (姿勢)
◻︎ Nervous System (自律神経)
◻︎ Ayurveda (アーユルヴェーダ)
◻︎ Psychology (心理学)
◻︎ Spirituality (精神性)

SYTAR 2018【ヨガセラピーシンポジウム現地レポート】⑪

2018年06月19日 | コラム

【ヨガセラピーシンポジウム現地レポート】

基調講演の一人目、インドのヨガセラピー研究所のDr. Anadnaは、新たなパラダイムSOC Sense of Coherence (首尾一貫感覚 : 主観的健康感) こそがSalutogenesis の鍵であり、それはヨガの起源につながっているということを説明されていました。

Salutogenesisとは、Pathogenesis に対する言葉で健康生成論と訳されています。
健康生成論では、従来の医学が取ってきた、病気の原因となるもの(=リスクファクター(喫煙、飲酒、肥満など))を解明しそれを取り除くという考え方(Pathogenesis)とは逆に、健康になるための要因(=サリュタリーファクター(適度な運動、良好な人間関係など))を解明し、それを強化するという立場を取ります。

病気を敵視するのではなく、何が元気を出すのかに目を向け、問題を避けるのではなく、今できることを探し、今の気分を少しでもよくし、体がもともと持っている調和力を取り戻していこうというものです。

中でも印象に残ったのは、このスライド。
どんなに道具を持っていても、使わなければ意味がない、というものでした。

氏がおっしゃる通り、ヨガは主観的健康感を高めるものであり、それをサポートするヨガセラピストはできること探しのエキスパートであってほしいと思います。

2.5キロのサンドバックが購入できます。

2018年06月19日 | コラム

以前、募集いたしました
ハンドメイドのサンドバッグ・アイピローの募集

こちらの記事をご覧くださいました
大網白里市「おうちヨガスタジオ cocokaraヨーガ」の櫻井秀華先生が

ハンドメイドの2.5キロのサンドバックと
小豆アイピロー(ラベンダー&カモミール入り)
の販売を開始してくださいました。

こちらのページから購入できます。
サンドバッグ&アイピロー販売

リストラティブヨガには欠かせないサンドバッグとアイピロー
特に、2.5キロのサンドバッグはなかなか手に入りません。
この機会に、是非ともお買い求めください。

協会では
2018年7月14日(土)に横浜にて
初めてのサンドバック・アイピロー WSも開催いたします。
こちらも併せまして、是非ともご参加ください。

SYTAR 2018【ヨガセラピーシンポジウム現地レポート】⑩

2018年06月17日 | コラム

リハビリ施設にいかにヨガを導入したかに加え、研究調査も取り入れた発表でした。

投薬時や検査時に心を落ち着かせること、体力が著しく落ちている時のケアに、呼吸が有効である、という実感からヨガが始まりました。患者さんのレベルに応じては、椅子につかまったポーズなども行います。

ヨガセラピストが担当するケースと、PT, OTなどの医療従事者が提供する二つフレキシブルな体制をとったのが、秘訣だったようです。

その中でとても大切なこととして、
「皆が同じ言葉を使うこと」
「患者さんにはNO (ヨガをやりたくない)」という選択があることを伝えること。
一つ二つでも良いので、生活の中に取り入れるホームワークを共に作ること

が挙げられていました。


SYTAR 2018【ヨガセラピーシンポジウム現地レポート】⑨

2018年06月17日 | コラム

これは、かなり歴史的な瞬間です。

2016年、当協会が設立した年の1月に、ヨガアライアンスはRYT資格のもとにおいて「ヨガセラピー」という言葉の使用を制約する声明を出しました。
https://yoga-medical.org/etc/868/
それから2年、ヨガアライアンスの幹部がヨガセラピーシンポジウムの壇上に上がり、これからはヨガアライアンスはIAYT(国際ヨガセラピスト協会)と協力できることを探りながらヨガのさらなる普及と教育に貢献していきたいというスピーチをされました。

会場からは大喝采が起こったのはいうまでもありません。
正式な声明については、双方からの公式見解がでたのちに協会からも参照いたします。

今年のカンファレンスでのキーワード、Unite in Diversity ( 多様性の中の絆)がこの場でも引用され、協力し合うことの大切さを国境、流派、組織を超えて確認しあったひとときでした。