協会レポート&ニュース

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~開催報告~オンライン「ヨガセラピストのための森田療法」

2020年04月26日 | 協会報告

当協会でも従来の講座を少しづつオンライン化しお届けしております。

昨日は、「ヨガセラピストのための森田療法」をオンラインで開催致しました。

ヨガやマインドフルネスと親和性の高い心理療法、精神療法である「森田療法」。
これらの共通点は「あるがまま」というキーワードです。

世界中で未知のウィルスが猛威を奮う中、自粛と感染の不安からくるイライラや不自由さを誰もが多かれ少なかれ感じている昨今にふさわしいテーマとなりました。

とくに、「感情の法則」ではやり場のない不安に対してどのように向き合えば良いのか、心を健康に保つための秘訣「あるがまま」について深く掘り下げました。

画面越しでもお互いの体温を感じられるほど、各々の経験談を吐露し合え、共感し合えた温かい時間となりました。

最後には、ヨガセラピストとして陥りがちな留意点などについても話し合い、更に気を引き締める良い機会となりました。

ご参加くださいました皆様、本当にありがとうございました!
次回は実際にお会いできますように。            講師 石井及子

次回開催は 5月24日(日) 13時~16時 となります。
詳細、ご予約はこちらから→ヨガセラピストのための森田療法

そして、森田療法を学ばれた方にはこちらのプログラムで応用していただきたいのが「MYT(マインドフルネスヨガセラピー)プログラム」です。
心身の不調を抱えた方向けのマインドフルネスに特化したヨガプログラムとなります。
指導者養成講座は森田療法の翌日、 5月25日(月)にオンラインで開催致します。
詳細、ご予約はこちらから→ MYTプログラム指導者養成講座

【自宅でのヨガができること:血流量の維持】

2020年04月9日 | コラム

長期化することが予想されるこれからの生活の中で「自宅での運動習慣の維持」について、慈恵会病院の横山啓太郎医師がわかりやすい記事を書かれていましたのでご紹介させていただきます。

私たちは医療者ではないので医学的なことを発信することはできませんが、自宅で積極的に体を動かしましょう、血流量を維持しましょう、ということを背景を理解した上で伝えていくことはできるかと思います。

新型コロナウイルス感染症については、1次情報として公的機関で発表されている情報をご参考いただくのが原則となりますが、一見解としてご参照ください。

(文責:岡部 朋子)

会員限定の情報誌が完成しました。

2020年04月7日 | 新着情報

当協会初のヨガセラピー情報誌が完成いたしました。こちらは会員限定誌となります。

タイトルへ込めた想いは、呼吸がまず心に、そして身体によく作用していくというヨガの在り方に基づき、呼吸の「こ」、心の「こ」、運動器を意味するロコモーティブの「ろ」から成り立っています。

この本を作成するにあたり、快くインタビューや寄稿にご協力くださいました諸先生方、大変心に響くお話を本当にありがとうございました。この場をお借りして深く御礼申し上げます。

順次、会員の方へ発送してまいります。今後会員になってくださった方へも会員特典としてお送りさせていただきます。非会員の方はこの機会に一般会員登録はいかがでしょう。入会案内はこちら→『会員・入会案内』
今後も年1回のペースを目標に発行してまいります。



認定ヨガセラピスト紹介 ~菊地 千夏さん~

2020年04月3日 | 協会報告

日本ヨガメディカル協会では、認定ヨガセラピストになられた方に、
その活動を社会に広めていただくため、
任意で活動情報や連絡先の掲載をさせていただいております。

今回、ご紹介させていただきます認定ヨガセラピストは
長野県北八ヶ岳の麓で活動されている菊地千夏 さんです。
以下、 菊地千夏 さんからのメッセージとなります。

ヨガセラピーとの出会い

今まで多くの方から、ヨガは身体がかたい人はできないのでしょう?と言われるたびに「ヨガ=柔軟性」というイメージが定着している…と残念な気持ちになっていました。

周りの人と比べてしまう。身体がかたい自分に劣等感を感じる…。

私自身もヨガをはじめた当初、そのような思いを抱いていました。

『ポーズの完成度と効果は比例しない、気持ちよさと効果は比例する』

ヨガセラピーを学び始めて、私の中にとてもしっくりときた言葉でした。

セラピストとして活動している今でも、私自身がとりたてて身体がやわらかいということはありません。むしろヨガセラピーを続ける中で、身体よりも心の変化の方が大きかったと感じています。10代から悩み続けていたひどい肩こりがなくなったことは嬉しい身体の変化だったのですが、精神面ではクヨクヨと悩むことがなくなり、気持ちの切り替えが早くなったことを実感しています。

がんばり過ぎている人にヨガセラピーで休息の時間を

気持ちを落ち着かせ、心のあり方に良い影響を与えてくれるヨガセラピーは

私にとってがんばらなくてもいい時間です。

走り続ける毎日の中でさらにがんばってヨガをするのではなく、

ヨガセラピーを「休息の時間」と据えていただけるといいなと思います。

ヨガセラピーをしているときに自分を大切にしてみる。

呼吸や身体を通して自分を見つめいたわることは、心身の変化を超えた

なんともいえないあたたかなやさしい時間です。

そして気がつくとなんだかスッキリしている…

それがヨガセラピーの醍醐味であると思っています。

あわただしく成果を求められる時代。そんな世の中だからこそ結果にこだわらずゆっくりとしたプロセスを味わい、地に足のついた自分を持ちたいものです。

ヨガセラピーを通じて自分にやさしくする時間を、誰もが簡単にヨガを楽しめる方法を、そんな環境づくりを今後も続けていきたいと思っています。

私は現在、長野県北八ヶ岳の麓でシニア向けのグループレッスン、リゾートホテルにて朝ヨガや森歩きとヨガを組み合わせたプログラムなどを行っています。

今後は、介護施設に通う方、そこで働くスタッフさんに向けてヨガセラピーを広げていく活動を行っていきたいと思っています。

<お問い合わせ先>
長野県小海町  やさしいヨガ yasashiiyoga.ty@gmail.com

「心をあたためる・電話でシニアヨガ」

2020年04月3日 | 新着情報

一般社団法人 日本ヨガメディカル協会全会員の皆様、講師の皆様へ、

〜シニアヨガを学んだ方も学んでない方もできること〜

感染拡大防止のため、不要不急の外出の自粛を求められていることから、デイサービスなど通所型の介護施設では「通い控え」が起こっているそうです。家族に止められている人もいれば、老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅も感染を恐れ、居住者の外出を禁止したため、通えなくなった人もいます。来所時には機能訓練とした数時間の運動を行っていた高齢者が、外出や訓練ができなくなっています。


高齢者の方が長期間、家の中でじっと過ごすと身体活動量が減り筋肉が衰えます。血行も悪くなることによるリスクも向上します。1週間安静をすると落ちた体力を回復するためには2週間かかるとされています。1か月安静だと2か月もかかることになります。特に急激に衰えやすいのは下肢の筋肉です。歩きにくさを感じたり、転倒しやすくなってしまうことで、自粛がとかれても以前のように外出したいと思えなくなる可能性があります。

また動かないでいることのリスクは心の健康や認知機能にも及びます。動かないと、食欲も落ちます。話し相手がいないと、認知機能も衰えやすくなります。
動かない生活に慣れてしまうことを防ぐために、ヨガセラピストの一人一人が簡単な行動を始めませんか?

このサイトをご覧になっている皆様のところには、日夜コロナウイルスや、その対策についての情報が流れ込んでくると思います。しかし高齢者の方は、ネットは見ない前提で考えていきましょう。

【できることその1】

電話をかけ、心配していることを伝えましょう。外出ができず、人と会う機会が減ることで最も考えたいのは、私たちの大切な人が感じる孤独感です。孤独を感じた時、自分から誰かに電話をかけることが出来るでしょうか。むしろ、身動きが取れなくさらに孤独感を深めてしまうと思います。
電話はコロナは運ばず、心は届けられる素晴らしい発明品です。親御さんを始め、皆さんが大切に思う高齢者の方に電話をかけましょう!
ポイントがいくつかありますが、ヨガセラピストの方なら勘所を抑えられていると思います。相手の話に耳を傾けること。いきなり運動不足の怖さを伝えるのではなく、まず、相手の状況を聞いてあげることです。

【できることその2】

電話口でできそうなことを聞いて見ましょう。その上で、動かないとお腹が空かないことや、回復に時間がかかることを伝え、自宅でできそうなことをできるだけ具体的に提案して見ましょう。
気分は悪くないか / 歩けるか立ったり座ったりするのが億劫になってきていないか / 体がなまっている実感はないか、などを尋ねた上で、安全のために現在の体力に応じて提案してみましょう。

《シニアヨガにおけるポイントは3つ》

筋肉を動かして巡りを良くすること」「筋肉が落ちないようにすること」「関節の可動域を保つ」という視点にしぼってみましょう。

(a) 歩ける → 全身運動

(b) 座れる→ 座ったまま足を動かす、座ったまま腕を動かす、座ったまま上体をゆっくり回す、など。

(c) 寝ている方が楽→  寝たまま足を動かす、その他、寝転んだままできる筋肉の動き。(顔ヨガや手のグーパーなどでも良い)

【できることその3】

心の健康、肺の健康のためにも、日頃の呼吸を意識することが実は大切であることを伝えましょう。
心の健康のためには、ゆっくりと滑らかな呼吸。気管支や肺の健康のためには、腹式呼吸や口すぼめ呼吸、鼻呼吸の方法を電話口で伝え、実際に一緒にやってみて、上手にできていることを褒めましょう。

私の事例で大変恐縮ですが、我が家における具体的な会話の例を個人のコラム(メディカルヨガ)に掲載しています。一人一人、伝えたい想いはそれぞれだと思いますが、ひとつの参考になれば幸いです。

これらのことは、直接的に新型コロナウイルスの予防になるわけではありません。しかし、コロナウイルスが引き起こしている心の疲れや、生活の不活発化。高齢者の方々にはサポートが必要です。

専門的なシニアヨガを学んでいなくてもできることが、ヨガにはたくさんあります。今の自分にできることで、自分を大切にすること。そんなきっかけを、一人一人の大切な人に向けて、電話口でつくってあげてください。

一人一人の行動が、誰かを温かく包み込みます。


一般社団法人 日本ヨガメディカル協会 代表理事
 岡部 朋子