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超高齢化社会を見据えたサミット

2019年10月18日 | 協会報告

経済産業省が主催する 2nd Well Aging Society Summit Asia-Japan のサポート企業としてサミットに参加してきました。世界各地で行われている、超高齢化社会の構築に向けた、官民学連携の取り組みについて紹介がなされるほか、高齢化社会の問題点を解決する新しいサービスや技術についてのビジネスコンテストが行われました。カンファレンスのトピックをご報告します。

健康と生活満足度の関連

生活の満足度は健康に大きく影響し、健康寿命が長ければ長いほど、生涯現役を目指す人が多いことが報告されています。

リタイヤ後も働きたい人の多くが、自己実現と健康を働く理由に挙げています。

生活満足度のほか、健康を左右するものとして、社会参画、信頼できる人との相互交流が挙げられています。

海外での新しいサービスモデルとしては、イギリスでの郵便配達員による健康チェックが紹介されていました。テクノロジーだけでなく、ヒューマンタッチを確保できる仕組みづくりです。Caregiver 不足は世界中どの国でも深刻なようです。

超高齢化社会のビジネスモデル

講演に共通していたのは、超高齢化社会をネガティブに捉えるのではなく、チャレンジする気持ちを維持していける仕組みづくりを目指していくというものでした。

(1) 老いの意味(ストーリー)を変える

(2) 革新的なテクノロジー

(3) 高齢者に暮らしやすい都市デザイン

(4) 持続可能なエコシステム

一般社団法人日本ヨガメディカル協会は、ヨガセラピストたちがこれからの高齢化社会に対し、次の働きかけをしていきたいと考えています。

✔️高齢者にとっての信用できる相手になる

✔️シニアヨガイベントを通じ集える機会を生み出す

✔️下半身の筋力維持にともに取り組み、高齢者の自立を支援する。

✔️高齢者のみならず、介護者のリフレッシュ機会づくり

ヨガを生活に取り入れていくことで予防とケアができる環境を構築し、日本の高齢化社会を明るくしていきましょう。シニアヨガの分科会に参加を希望される方は、協会の問い合わせフォームよりご連絡ください。(一般会員へのご入会が前提となります)

(文責:岡部朋子)

~いのちと向き合うあなたへ セルフケアできていますか? マインドフルネスを活かして~

2019年09月20日 | コラム

昭和大学医学部 医学教育学講座 教授の髙宮有介 先生と、同じく昭和大学医学教育推進室 准教授の土屋静馬 先生による医療者のためのマインドフルネスに関する著書「いのちと向き合うあなたへ セルフケアできていますか? マインドフルネスを活かして」のご紹介です。
ヨギーであり、 当協会の認定ヨガセラピスト研修生であり、そして現役看護師として臨床に携わり続けている甲田 洋美 さん より、医療従事者ならではの、息遣いを感じられる、大変深い感想をお寄せいただきました。

私は、この本が刊行されてすぐの、今年の2月に読みました。

私がヨガに触れるようになって色々学んで、日常生活でも、仕事中も学びを活かしているつもりでしたが、自分だけではなくて、日々がんばっている同僚も支えたいと思っていました。

同僚に勧めるには、もっと自分で理解してからにしようと思っているうちに、職場が新しくなって転機を迎えて、これまでにない慌ただしい日々になりました。

時間が決められている検査、転出、手術患者さんや急患の受け入れ、同僚のサポート、他部署・他部門からの問いあわせ、申し送り、記録、術前訪問、勉強会と、呼吸するのも忘れるくらい時間に追われて、マインドワンダリングの状態になります。

優しさも減っていっているように感じて、自己嫌悪になります。

マインドフルネスな心持ちでいようと思っても、課題がいっぱいで、忙しさに飲み込まれて、枯渇しそうな井戸の水のような自分を、旅行したり、自然の中に出掛けたり、LIVEに参加したり、観劇して満たしても、すぐに水が減っていきました。

この慌ただしさはいつまで続くのかと、不安になりました。

ヨガをしているつもりの私は、どこかへ行ってしまったように感じました。

最近やっと、課題が減って、整理出来るようになったので、再度この本を読んでみました。

本の中では、いくつかの簡単な瞑想法が紹介されています。

『これまで多くの患者さんに触れて、ケアしてきた、あなたの手のぬくもりを感じましょう。』

自分自身に、思いやりと慈しみを持てる優しい言葉に、心が暖かくなりました。

日々進化する医療の知識と技術を備えることはもちろん、ひとりひとりの患者さんやそのご家族、そして同僚との関係性に気づき、その延長線上にある、私の在り方に気づくことが、大切だそうです。

私も本に、『気づき』をいただきました。

大変だった半年を経験したからこそ、何より自分を労わることが、周りへの優しさへとつながっていくと、あらためて感じました。

高宮先生と土屋先生は、私を含む、いのちと向き合う方達が、従事するあらゆる場面で、マインドフルネスを活かせるようにお話しされていますが、ヨガをしている友達にも、医療に従事していない人も、暖かく、優しい気持ちになる本です。      甲田 洋美          


~集中力がある人のストレス管理のキホン~ 川野泰周 先生

2019年09月19日 | 新着情報

ヨガセラピスト役割は人々に寄り添うこと。

心や体の疲弊、持病、怪我などを抱えている方、元気や気力を失っている方に寄り添い、
少しでも楽になっていただけるよう、相手を変えようとするのではなく、強制するのではなく、辛抱強く見守る。

それがヨガセラピストの仕事です。

辛抱強く見守るには、私たちの心と体にこそ、余裕がなくては成し得ないことかもしれません。
人のために何かをしたいのなら、まず自分の心身から整えていく必要があります。

そんな時に、お薦めなのがこちらの本です。

                                      

※画像をクリックすると購入画面になります。

禅僧であり、精神科医でもあり、マインドフルネスに関する著書を世に沢山送り出されています
川野泰周先生による「集中力がある人のストレス管理のキホン」です。

大変具体的、実践的な内容になっています。

きっと皆さんも、読めば読むほど思い当たる節があり
あれはそういうことだったのかと、深く納得するに違いありません。
すぐに実践しなくとも、こんな方法があるのだと、知っておくだけでも
心が軽くなる内容です。

これまでと同じ仕事量だったとしても
この本の通りに、視野を変え、客観視し、具体的に行動していくことで
同じ仕事が楽に感じるかもしれません。
余裕すらでき、さらに好転していくかもしれません。

私たちの強い味方になってくれるであろう心強い一冊です。

是非とも、ご一読ください。       

文責:石井 及子

~開催報告~ シニアヨガ指導者養成講座 2019.9.16

2019年09月19日 | 協会報告

横浜の元町ヨガ2016で開催されました
シニアヨガ指導者養成講座の様子です。

※BGMが流れます。必要に応じてMute(無音)に設定してご覧ください。

次回開催予定は名古屋にて、代表理事の岡部朋子先生による少人数制クラスとなります。限定4名です。詳細、ご予約は以下よりお願いいたします。
【2019年10月30日】 名古屋開催 シニアヨガ指導者養成講座

協会では、可能な限り地方開催に積極的に取り組んでまいります。
誘致にご協力くださる方、いらっしゃいましたら是非ともご連絡ください。

連絡先はコチラ

~受講された方の感想~   ヨガセラピー入門講座 編

2019年09月7日 | 協会報告

当協会のメイン講座となります
「ヨガセラピー入門講座〜やさしいポーズを教える力をつける〜」にご参加くださった方々から、講座受講後の感想を頂戴しております。
協会講座の受講をお考え中の方、ご参考にしていただけますと幸いです。

認定ヨガセラピストを目指して参加しました。
私は、ヨガを始めた20代の頃から、歳をとっても病気になっても、ずっと続けられるヨガをしていきたいと思っていました。
その気持ちは今までずっと変わっていませんし、ヨガをお伝えする者としても、どんな状況にいる人にも寄り添えるヨガを忘れないでいたいと思ってきました。けれども、自分自身が心身共に元気で何の不自由もなく動ける時には、そうでない人の気持ちを想像することが出来なくなってしまいます。
この講座では、どんな心のあり方なら、すべての参加者さんに安心して心地よい時間を過ごしてもらえるか?ということを、他の受講生の皆さんとともにゆっくり考えることが出来ました。
それは、協会の先生方が心を込めて準備してくださったテキストやカリキュラムのお陰であり、私たちを導いてくださった先生の、やさしさや包容力、そしてあふれる情熱のお陰でもあります。ヨガとヨガセラピーの違いを、ディスカッションやデモンストレーションを通して、体感させてもらいました。ヨガセラピーの学びははじまったばかりです。
これから、私の言葉で、私なりのやり方で「あなたの命がとても尊く大切なもの」というメッセージをお伝えしていけるようになりたいと思います。同時に、たとえ病気であってもどんな自分も愛することが、今の私自身には出来るのか?という問いも生まれました。
ゆっくりでいいから、ヨガセラピーを学んでいきたいです。まだまだ未熟な今の自分に自信が持てるという不思議な感覚を味わった講座でした。私たちを導き寄り添ってくださった先生、講座でご一緒した皆さま、ヨガメディカル協会の関係者の皆さま、お会い出来たことを嬉しく思います。
ありがとうございました。           ~A.Wさん~

医療の現場にヨガを普及し、患者さんの心に寄り添いながら身体機能の改善向上に努められた先生のお話はとても勉強になりました。
また、2日目に全員で感想をシェアしたhelpとserve はとても深いテーマで、きっとヨガセラピストとして向き合う方お1人お1人で其々に正解が違い、自問自答し続けるテーマなのだろうと思います。
良い反応が得られた時も、そうでなかった時も、変わらぬloveを持って向き合えるセラピストを目指したいと思いました。
これから学ぶ、倫理、医療基礎、解剖学など、全てを学びヨガセラピストとしてスタートラインに立てた時、自分が何を思い、どうして行くのかとても楽しみです。
ありがとうございました。                ~Y.Aさん~

私はこの講座で、実は「やさしいポーズを教える力をつける」ということを学ぶのを楽しみに参加しました。シニアの方に、ヨガのポーズを易しく教えるってどうするのか知りたいのが一番でした。
だけど参加してみて、まず、ヨガのポーズを教えることって重要ではないんだなって考え直しました。「息さえできればヨガはできる」ということを学んだので、まずはこのことを前提に、私はシニアの方々へヨガをお伝えしたいと思います。「やさしい」ポーズって「易しい」とはまた少し違うんだなーと、みつ先生が楽しくデモクラスをしてくださったときにふと思いました。笑顔でクラスができたら、それで90%はできてるってみつ先生がおっしゃった意味を、みつ先生のデモクラスをほんの少し受けただけで納得できました。笑顔で楽しそうにしてくださったら、受けている方も笑顔になるし、終わったあとも「あー楽しかった。またみつ先生の笑顔をみて私も笑いたいな」って思います。
またそういうことも、私がいまだによく分かっていない「寄り添う」ということにつながるんじゃないかなって感じました。
今回の講座では、教わるだけではなくて、私たち自身も自分の思いや考えを表に出す時間になったなーと感じました。それは振り返るととても大切な時間だったと思います。helpとserveを読んだとき、分からないながらに納得した部分があって「私たちは自分が強いから誰かに寄り添うわけではありません。人として寄り添うとは、私もあなたも人として平等なんだよ、という前提に基づいているのです」という部分は、私も自分が弱いからこそ人とのつながりの大切さとか、人の暖かさとかがわかるので、人を大切にしたいなと思うところで、この文は共感できました。
感じたこととか、学んだことを引き出しにしまっておくだけでなく、それを生かして実践していきます!
実践のなかで色々あると思いますが、その時は先生や講座で出会った方たちのことを思い出して、love注入(heart)の気持ちを忘れずに頑張ります
本当にありがとうございました。    ~T.Aさん~

ヨガが医療現場に取り入れられているのを目にし、
私も医療の現場でヨガをしたいと思っていたところ、ヨガメディカル協会を見つけました。
それから、スケジュールの都合上、倫理・医療基礎・マインドフルネスと受けてきましたが、自分自身がヨガについてもっと体験し、知る必要があると思い、
ヨガとの出会いであったスタジオヨギーでRYT200を修了しました。
ご縁のあった医師から場所の提供をしていただき、いよいよ実践していこうと思っている最中、やっとスケジュールが合い入門講座に参加することができました。
これからについて、自分の目指していることと実力との差を感じ、漠然と不安を感じていたのですが、今回講座を受け、先生はじめみなさんの思いを聞いて、これまでインプットしてきたことをアウトプットしていきたいと思いました。
いただいたご縁を大切に、微力ながらメディカルヨガに携わっていけたらなと思っています。
これからもよろしくお願い致します。         ~M.Kさん~

自分の中の強い意志があり、受講することを決め、今回の講座を申し込んだものの、正直なところ、私はヨガを習得できるのだろうか、そしてそれを活かせるのだろうか、、、という不安を抱きながら毎日を過ごし、受講の日を迎えました。
緊張もしていました。まったく自身もありませんでした。
とっても優しい笑顔で迎え入れてくださり、講座の中でのヨガセラピストのあり方 そのものの、私達に寄り添い、ありのままを受け入れてくださった先生。
その安心感のある中で、難しいことも、とてもわかりやすく教えてくださいました。
二日間の講座が、私の中にある、沢山のマイナスな気持ちを払拭してくれました。そして、私の心の持ちようが変革しました。
小さいことでもよいから始めてみたいという気持ち、学びを深めたいという気持ちが湧いてきました。
反省も沢山しておりますが、自分自身を認めることを自分自身の心がゆるしてくれる様にもなりました。自分が一番自信がなくてさけたいところであったのが、疾病をお持ちの方への配慮でありましたが、先生が、丁寧にわかりやすく、疾病をお持ちの方への禁忌事項や、配慮の仕方や声かけの工夫などを細やかに教えてくださり、それはとても愛のある、その方に寄り添われた配慮工夫でしたので、難しく考えないで、愛を持って、医学的なことを学び深めてゆこうという気持ちが湧いてきました。
無理をすることなく、心から、自己の研鑽を重ねてゆきたいと 思える今があります。
私の心は、穏やかで、そしてあたたかいです。
二日間、自分がヨガを伝える側に立った時や感想をお伝えする際に、緊張もありましたが、
心の奥底からリラックスして、心穏やかにヨガの講座を受けることができました。
本当にありがとうございました。            ~K.Mさん~

年内の「ヨガセラピー入門講座〜やさしいポーズを教える力をつける〜」のスケジュールは以下になります。

2019年10月13日(日)、14日(月・祝) 横浜元町
2019年11月3日(日)、4日(月・祝) 横浜元町
2019年12月1日(日)、2日(月) 札幌
2019年12月7日(土)、8日(日) 大阪

皆さまのご予約をお待ちしております。