多発性硬化症の方へのメディカルヨガアプローチ
【メディカルヨガ・ヨガの処方箋実践講座】
多発性硬化症の方にとって、原因が不明であること、ストレスが原因と考えられると言われること、そして治療法が限られていることは、メディカルヨガが書かれた米国も日本も同じであることを学びました。
体の動きが制約され、生活から自由が奪われ、不安とやりきれなさが募る中にヨガができること。
一つは、睡眠の改善と、深いリラクセーションです。
床に一旦座ったり寝たりすると、起きてくるのが大変です。
そこで、テーブルの上にヨガマットを引き、腰掛けから始まるポーズを取れるようにします。
ヨガセラピーで大切なことは、生徒さん(症状を抱えた方)にとって、何が辛いことなのか、何が不便なことなのか、何が難しいことなのか、を「教えてもらうこと」です。お互いに「言わずに察せよ」ということは現実的ではありません。
伝えること、伝えてもらうこと、を大切にできる力、が必要であるため、協会の認定講座でも「コミュニケーション・スキル」を履修科目の一つとしています。
多発性硬化症のアプローチを紹介くださっているのは、アイアンガーヨガのエリック・スモール先生ですが、やはり目の前の患者さんに現実的にできることとして、リストラティブヨガのアプローチを知っておいて欲しいと感じます。
がんや心臓病以上に、動ける-動けないに多様性のある疾病です。
動く提案と、休む提案をできること。
禁忌として、神経疾患全般にいえることですが、体温を上げすぎないこと(ホットヨガは負担が大きい)、一気に筋肉に力を入れるポーズは避ける、などがあります。
ストレスの緩和には、息を長く吐くこと、という実践もありますが
多発性硬化症(MS)の患者さんにとっての、ヨガのディープ・リラクセーションの側面を知っていただく機会をいただけたら、と思います。
講師:岡部 朋子
数年前、多発性硬化症の9歳の女の子と、お母様からヨガセラピーのプライベートレッスンのご依頼をいただいたことがありました。寝転んでソファに足を上げるポーズなど、親子でくつろげるリストラティブのポーズをご紹介しました。
しっかりリラックスできると「私はまだまだこれからいろんなことに挑戦したいから、休むと元気が湧いてくる」と言っていただけました。お母様が「娘と下の弟と、三人でできることが、家族団欒のかけがえのない時間になりました、病気と向き合うと、不本意にも色々ギスギスすることも少なくない中、ちょっと簡単にできること(仰向けでソファに足を乗せて手を繋ぐ)で緩めたり、おしゃべりする時間を作れることはありがたいとおっしゃってくださったのが嬉しかったです。
メディカルヨガ・ヨガの処方箋実践講座は4月より、御茶ノ水神田明神の門の前にあるスタジオ・リチュ様にて、月に2回ほどのペースで症例別に定期開催を続けてまいります。
テキストである「メディカルヨガ」のアプローチを中心に学びますが、参加者同士のディスカッションで、より実際の患者さんに提案できるのはどんなことなのか、ということを共有していきたいと思います。
ヨガセラピーにご興味のある方、ご家族や患者さんをサポートしたい方のご参加をお待ちいたしております。
症例別体験クラス~うつ病~にご参加くださった教授からのコメントです。
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《 文教大学人間科学部心理学学科 吉田 悟 教授 》
ヨガ体験ゼロ、テキスト未購入状態で「症例別体験クラス」(うつ病)に、友人と参加しました。
クラスでの体験を通して
メディカル・ヨガとは、疾病や症状への対処法(コーピング)・予防法を提供する活動というより、
被援助者がより健康で建設的な生活・人生(ヨガ・リビング?)の選択を自己決定する支援実践、と感じました。
実際私はこのクラスに参加して、ヨガを自分の生活に取り入れたいという気持ちになりました。
ご支援ありがとうございました。
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吉田悟教授、この度はコメントの投稿に快くご協力くださいまして誠にありがとうございました。
またのご参加を協会一同お待ちしております。
協会では、医療従事者の方からのヨガと医療に関するご意見や投稿、経験談をお待ちしております。
こちらのフォームよりお願い致します。
看護師からみたヨガセラピー。
先日、投稿しました記事「医療現場の実情を知る」をお読みくださいました看護師さんより、コメントや投稿をいただきましたので、ご紹介させていただきます。
《 看護師 甲田洋美さんからのコメント 》
医療の現場には、命の始まりも、元気になって行く過程も、終焉を迎えるまでも、たくさんの物語があります。
ヨガはマットの上で気持ちよく、呼吸しながら動いて行うものなら、病院の中では出来ない患者さんも大勢います。
私はどんなことから始めたらいいのだろうと思っていた時に、岡部先生のリストラティブヨガの養成講座を受けて、今までも勤務中に、人工呼吸器をつけている方にも、意識レベルが低下している方にも、胸部や腹部に何時間もかかる手術を受けた方にも、ヨガセラピーをしているのかもと思いました。
《 看護師 松原昌代さんからの投稿 》
人は自分にとってよい何かと出会ったときやそれを深めたとき、周りの人にシェアしたくなります。困っている人がいて、それがその人の役に立つかもしれないとなればなおさらです。
しかしながら「その人にとってそれが必要だ」と感じているのは誰なのでしょう?
その人は今その情報や体験を本当に必要としているのか?
それに取り組む体と心の余裕があるのか?
もしそうなら、どのような方法であれば負担にならずにやってみることができるのか?
体を動かすことだけがヨガではありません。
走り出したい自分の気持ちを眺めてみて一度立ち止まり、呼吸を合わせながら隣で一緒に時間を過ごすこと、すでにそれがお互いにとってのヨガになっているのではないでしょうか?
また医療現場では各専門職が協働し、患者さんご本人の望まれる目的地の情報を共有してそれぞれの持つ技術や方法で関わり、一歩ずつ慎重に歩みを進めています。
ヨガセラピストとして患者さんに関わるうえで、その目的地を知らずにアプローチしたり、タイミングを見誤ったり、ましてや各専門職の動きを阻害するようなことがあれば、決してその信頼を得ることはできないでしょう。
一方で、それらを尊重する姿勢を持ち、
「もしかしたらそのためにはこんなことができるかもしれません」
と適切なタイミングで適切な言葉で伝えてくれるヨガセラピストという専門職がいたら、患者さんにとってはもちろん医療者にとってもそれはどんなに心強いことでしょう。
自分にとってよい何かが別の誰かにとってもよいとは限らないものです。
そして同じ私であっても、昨日よかった何かが今日もまた同じようによいものであるとも限らないのです。
そういった意味ではヨガは万能ではないことを常に心の片隅におきながら、その上でひとつの「方法」として必要なときに手に取ってもらえるように、まずは患者さんや医療者の方々の目に入り、でも邪魔にならないところにそっとヨガを置いていく活動をしていきたいと思っています。
いつのまにかヨガを伝えることを「目的」としてしまわないように、自戒を込めて。
協会では、医療従事者の方からのヨガと医療に関するご意見や投稿、経験談をお待ちしております。
こちらのフォームよりお願い致します。
来る2018年2月25日、横浜にて「看護師とヨガ」勉強会を開催いたします。
看護師の方、また看護師ではないけれど医療現場のことを知りたいヨガインストラクター、セラピストの方、ご興味のある方はどなたでもご参加いただけます。詳細をご覧の上、是非ともご参加ください。
2018年 SYTAR (ヨガセラピー研修シンポジウム)参加へのお誘い
協会では2018年アメリカ・レストンで行われるSYTAR ( シンポジウム ヨガセラピー アンドリサーチ)参加に際する日本語サポートを株式会社コンパクトシーク様(本社:新宿)に良心的な代行手数料でご協力いただいております。
* ホテル手配(早期お申し込みの場合、カンファレンスレートでの宿泊が可能です)
* シンポジウム申し込み(レジストレーション / 早期割引あり)
* 送迎手配
* 航空券の手配
英語での申し込みが必要となる、ホテル、シンポジウムのレジストレーションは二つまとめて10,000円にて代行いただくことが可能です。また、一緒に参加される方を募り、二人一部屋でお申し込みいただきますと、ホテル代、送迎ともに割安になります。
株式会社コンパクトシーク(タビラボ運営)
担当 田村様、服部様
電話番号:03ー6825ー7411
メールアドレス mail@compactseek.jp
まで直接ご相談ください。
また、協会の一般会員にご登録いただいております皆様には、会員限定メールニュースにて日本語のプログラムをお送りいたします。(2018年2月10日配信)その後ご登録いただきました会員の方にはお問い合わせによりお送りいたします。
世界のヨガセラピストと交流ができ、学びの多いカンファレンスです。
ぜひ多くの方のご参加をお待ちいたしております。
従業員のストレスケアに、ヨガによる疲労軽減法やリラックス法を体験してみませんか?
働き方改革が叫ばれる世の中、長時間労働の解消、労働力不足を補うためには、
従業員一人一人の勤労威力の向上や能率アップに繋がる福利厚生が求められるのではないでしょうか。
ヨガで心も身体もリフレッシュしませんか?
企業や医療機関向けメディカルヨガ研修、承ります。
新人研修・教員向け研修会などにご活用ください。
研修費:3時間まで 50,000円(税込)
交通費実費
内容はご相談ください。
医療現場への導入経験豊富な講師陣がお伺いいたします。
岡部 朋子 ( 代表理事、C-IAYT, E-RYT500 )
奥村麻里(理事、Studio My Luggage 主宰)
松原昌代(医療普及部 看護師(東京医科歯科大学卒・元国立がんセンター勤務)