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不安に対処するための5カ条「APPLE」

2020年05月10日 | 協会外主催 講習等

APPLEとは、不安障害に取り組むイギリスの支援団体であるAnxiety UKが提唱する不安への対処法です。下記の頭文字からなります。

Acknowledge(認める)、Pause(小休止)、Pull back(一歩下がる)、Let go(受け流す)、Explore(探索する)

  • Acknowledge(認める):不安を感じたら感じている自分に気づき、不安そのものを認める。
  • Pause(小休止): 反応する前に、気づきそのものを観察し、止まって深呼吸。
  • Pull back(一歩下がる):不安な感情を客観視する。また始まったと自分に言い聞かせる。答えは出ないことを思い出し、自分が考えていることイコール事実ではないこと、自分が考えていることに責任(ねばならない)を持つ必要もないことを思い出そう。
  • Let go(受け流す):不安や感情はそのうち過ぎ去るものだから、流れて行くのを待つ。雲や泡になって流れ去っていくところを想像するのもいい。
  • Explore(探索):今に目を向ける。ぜなら今まさにこの時、この瞬間、自分の呼吸、息をする自分の感覚を意識する。地に足がついている感覚を思い出し、たった今自分が見聞きしているもの、触っているもの、香りに意識を向けてみよう(マインドフルネス)

これらはすべてヨガへの取り組みを通じ、行なっていることですね。不安への対処も他のスキル同様、練習を続けることで、上達します。このような時期だからこそ、試してみる価値はありそうです。

(文責:岡部 朋子)

出典:”Coronavirus: How to protect your mental health”

https://www.bbc.com/news/health-51873799

ネガティブ・ケイパビリティ

2020年05月10日 | 協会外主催 講習等

自宅でできるヨガは、運動不足解消だけではありません。

以前、協会のコラムで「ネガティブ・ケイパビリティ」について、次の様な記事をご紹介させていただきました。

新型コロナウイルスで先行きが不透明な状況を過ごしていく中で、自分自身と向き合うヨガという時間は「わからないことをありのまま受け入れる」という姿勢を培ってくれます。

帚木蓬生先生が、ネガティブケイパビリティについての書籍を書かれています。ぜひ在宅期間中を利用して読んでみるのはいかがでしょうか。

「ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力」(朝日選書)

こちらの記事も参考になります。

解決しにくい状況に焦らずつきあう 帚木蓬生さん「ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力」(良書好日)

https://book.asahi.com/article/11581829

「悩んで耐える能力こそ知性 帚木蓬生、ネガティブの勧め」(朝日新聞デジタル)

https://digital.asahi.com/articles/ASN4941N1N48UCLV00K.html

上記の記事で先生はこうおっしゃっています。

精神療法は『知識』を頭から消し去り、『欲望』にとらわれず、我田引水に患者を『理解』しようとしてもいけない――。生まれたばかりの赤子に対するように接することで、交わされる心情と言葉が力を持つと主張したんです」

自宅にてヨガの時間をもつことを通じ、自分や他人に対する根源的な慈悲を取り戻すことができるのであれば、私たちはコロナを乗り越えたのちに新しい世界を作っていけるはずだと思います。

(文責:岡部 朋子)

孤独が内包する豊かさ

2020年05月8日 | 協会外主催 講習等

状況がさまざまに変化する日々が続いておりますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?

私はマスクをつけた子どもたちが星野源さんの「うちで踊ろう」を大声で歌う中、家でこの記事 を書いております。

さて、海外の都市が次々にロックダウンされ、日本でも緊急事態宣言が出されて人と人との分断 の影響が不安視される中で、何ができるのか。 そんなことが、先日の認定セラピストオンライントーク会での話題にあがりました。
※そちらの様子はこちらをご覧ください。
~開催報告~第2回認定セラピスト オンライントーク会

米オハイオ州立大学の研究によれば、孤独を感じている人ほど体内のウイルスの活動が活発にな る、つまり孤独感が免疫機能を低下させる可能性があるとのこと。 その他にも、孤独感が心身に影響を与えるという研究はいろいろあがっています。 そしてここで確認しておきたいのは、物理的環境的に実際孤立しているかどうかではなく、本人が 孤独だと「感じている」かどうかが心身に影響しているということです。

普段のヨガセラピーのクラスでは、これもヨガなの?と言われることがあるくらい、運動強度とし ては敷居を下げた内容が多いと思いますが、ここでさらに運動という垣根も低くしてみるのはど うでしょう。

「電話で繋がり、声や息づかいを受け取りあってみる」「文字や絵、写真や動画で繋がり、思い を届けてみる」 孤独感が強くなりそうな状況の方へ、ただそっと寄り添うだけのそんな姿勢は、ヨガセラピスト の方々がすでに持っている姿勢であり、ヨガの語源yujにつながる姿勢でもあると思います。

そしてたとえ物理的環境的に離れていても、つながっているという気配を感じてもらえるように働 きかけることは、自分自身の持つつながりを改めて味わう機会にもなるでしょう。

あなたのことを気にかけていますよ、大切に思っていますよという気持ちを、まずは身近な人やご 縁のある人へ届けていけるといいよね、それもヨガだよね、会議ではそんなことをみなさんと共 有することができました。
※こちらの記事もご参照ください。「心をあたためる・電話でシニアヨガ」



………………………

ちなみに哲学者ハンナ・アーレントは、人間が一人になる状態について 「孤独」「孤立」「孤絶」の3種類があると述べています。

孤独(solitude)=他者との関係を断つことで自分自身と共にある状態。自己と向き合うために 必要な状態

孤立(loneliness)=自己と向き合うことができず向き合える他者を求めるが、何らかの理由でそ の関係性も断たれている状態

孤絶(isolation)=何かしらの作業や物事に気をとられており、他者とも自分自身ともつながっ ていない状態 (※他にもいろいろな解釈があります)

確かに多くの人の中にいても孤立・孤絶していることもあれば、一人きりでいても孤独の中では 自身と共にあり、実は決して一人ぼっちではなかったりします。
そう考えると孤独とヨガの近しさに気づき、その中に豊かさまで感じられてきませんか?

例えば今懸命に働いてくださっている方々や、不安や心細さ・苛立ちで落ち着かない方々の孤絶 や孤立を「孤独」に昇華させていくために、ヨガセラピーのひとかけらがお手伝いできたらいい なと思うのです。

…………………


この記事を書きながら、星野源さんの「うちで踊ろう」の「うち」は、家ではなく内、自分の内 側のことなのかもしれないなあなんて、改めて歌詞を振り返りたくなりましたが、すでに子供た ちは同じく星野源さんの「恋」を歌って踊っており。

” 2人を超えていけ 1人を超えていけ ” と、きっとどちらの曲も「孤独」の中で丁寧に紡ぎ出されたのだろうなあと思いを馳せるのでし た。 (松原 昌代)



~開催報告~第2回認定セラピスト オンライントーク会

2020年04月30日 | 協会外主催 講習等

第2回となります、日本ヨガメディカル協会認定ヨガセラピスト限定のオンライントーク会を先日開催致しました。

参加者は前回より2名増え、6名でのおしゃべりとなりました(内一人はファシリテーター)。

お互いの近況報告からスタートし、やはり浮き彫りになったのは、長引く新型コロナウィスルの影響による問題点、課題でした。

その中でも印象的だったのは


・オンラインでのヨガレッスンが増える中、パソコン、スマホが苦手な方、Wi-Fi環境が家にない方、zoomなどの利用に不安を抱える方、お年寄りなどとはどのようにヨガをお伝えしたらよいのか。

・世界中でオンライン化が進む中、協会が担う役割は、オンラインでレッスンを受けられない人へのケアなのでは。

・レッスンやポーズに固執せず、電話や手紙によるコミュニケーション、心のつながりを持つことが、本来のヨガなのでは。

・呼吸の声かけ、アファメーションを録音して届けるだけでも、息抜きに役立つことができる。

・自粛前に開催した「ファミリーサポートヨガ」に参加くださった方より、習っておいたおかげで自粛後も自宅で家族とヨガができて良かったとの声をいただけた。

・自粛前ぎりぎりに行った、クラスの皆さんと公園で深呼吸、ウォーキングの会のおかげで、自粛中の今も玄関先や洗濯物を干すほんの一瞬でも心地の良い深呼吸で冷静さを保つことができていると、参加された方から声をいただいた。

などなど・・・

これらに対して、具体的にどのような働きかけをしていったらよいのか、全員で話し合いました。

まず、協会全体で行えること
それは、オンラインヨガが届きづらい方たちへ間接的でも良いのでヨガが届くよう、「ファミリーサポートヨガセミナーのオンライン開催」の呼びかけです。
まずインターネット環境のある方にお伝えし、その方がご家族に伝える、近所の一人暮らしのお年寄りに伝える、電話でもできる呼吸の声かけなどをやってみるなどはできるのです。

ファミリーサポートヨガ登録講師の方は、是非オンライン化の相談などお気軽にご連絡ください。
ヨガセラピー入門講座を履修されている方で、当協会一般会員登録継続中の方はファミリーサポートヨガ登録講師として登録、ご活動いただけます。
詳しくはこちら→ファミリーサポートヨガ講師 登録制度開始のお知らせ

その他、個人個人で自分にできることを考え、発表し合って60分の会は終了しました。

以下、参加されたヨガセラピストの現在の活動状況シェアや目標となります。
ご参加くださった皆様、記事寄稿にご協力くださった方々、ありがとうございました。
(文責 ・ファシリテーター 石井)
※五十音順となります。

<齋藤郁恵さん>

現在の活動
私は会社員で、現在在宅勤務を命じられています。上司に働きかけて、希望者のみプチヨガレッスンを行う許可を取りました。平日の12時と15時に、ラインのグループトークで行っています。メンバーは10名、平均して毎回5名位参加していますが、「皆の顔が見られて嬉しい!!」「今日のポーズは私に効きます」「先生みたいに出来ないよー」等のコメントをもらっています。
始めてみて学んだ事は、事前に動画を撮って発信すると伝わりやすい、何より私が楽しい、です。一人暮らしの人がほとんどなので、健康チェックにもなって、行って本当に良かったと思っています。
連休中は拡大ヴァージョンで行う予定ですので、そちらも含めて、改めて活動報告を書いて送りますね。

今日お話し出来なかったのですが、「こころ」とっても良かったです。ありがとうございます。橋村さんのインタビューが一番好きで、同感しながら読み進めました。

~5月11日追記 その後の開催報告~

【開催趣旨】社会全体、社業全体が先行きの見えない中で、会社の仲間達が互いの顔を見ることもなく在宅勤務を行う事での不安の解消とストレス対策

【開催日時と内容】5月2日から5日までの4日間、朝11時より30分間1日目と2日目は簡単椅子ヨガ、3日目4日目はハタヨガ

【参加者の感想】皆の顔が見られて安心した久しぶりに体が伸びて気持ちが良かった体温が上がった体が冷たくなくなったこのレッスンのおかげで、ダラダラ過ごす事なく、1日を過ごすことが出来た 等など

【課題】永遠にボランティアで行う事は、ヨガを教える事で生計をたてている、インストラクターやセラピストの仕事を失わせる原因にもなるかもしれない。嫌味なくスムーズに有料化する事は案外難しい

【まとめ】私は長年、旅行会社に勤める会社員です。経済的にコロナの影響をいち早く受けたのは、レジャー業界でした。我社も1月頃から少しずつ影響が出始め、2月・3月は多くのツアーを中止、4月以降は全て中止です。全社員自宅待機又は在宅勤務を命じられています。会社の行く末を案じる声、給料はもらえるのか、不安でいっぱいです。そんな中、私に出来る事はヨガで皆を元気付ける事位でしたので、ラインで呼びかけて、総勢22名が集まりほぼ毎日全員が参加してくれました。初めて行うオンラインのグループレッスンで、上手にやれたとは言えませんが、気持ちは伝わったのか、嬉しいコメントを沢山頂きました。コロナの影響で私達の社会は否応なく変わります。形式にこだわらず、私達ヨガセラピストが、それぞれに出来る形で必要な方に寄り添い、手を差し伸べる事が、本当に重要だと実感しました。ヨガは自分と他人を比べない事が大切ですが、オンラインはピッタリだと思います。尚、好評に付き、緊急事態宣言期間中の毎週日曜日に継続して行う事にしました。

<白石智美さん>

今月から自分の声を録音してクラスのメンバーさん達にメディカルヨガを届ける活動をしていますが、私の住んでる地域にラジオ局が開設されてラジオを通してメディカルヨガを知らない方々にもお届けできるようにしたいと思い、今、行動中です。
声をお届けする事大事ですね。
私がイスヨガ講師をしてるデイケアヨガで水戸黄門のテーマソングに合わせてヨガをしています。昨日、乳がんヨガクラスのメンバー達に音声録音した水戸黄門ヨガを紹介しました。ファミリーサポートヨガとして子供と一緒にやってみて!と今日、皆さんから色々コメント頂きました。

メディカルヨガに出会ったメンバーがファミリーサポートヨガを自然にし始めました!嬉しい😄

中川あさぎさん

今年2月に佐渡で開催したファミリーサポートヨガ『家族をささえるヨガ講習会』の参加者さんから「コロナの前に受講しておいて、本当に良かったです!」と嬉しい声をいただきました。
私自身、3密を避けてできることはオンラインの仕事と家族のケア!と思い立ち、以前から気になっていた高齢の父へのケア&レッスンを実践中です。数々のハードルに立ち向かい(!?)、現在レッスンも30回を超え・・・少しずつ変化も出てきています。
実践の様子を個人ブログに掲載しました。
前編 https://plaza.rakuten.co.jp/alohagongon72/diary/202004200000/
・後編 https://plaza.rakuten.co.jp/alohagongon72/diary/202004300000/

~5月11日追記~
【開催趣旨】社会全体、社業全体が先行きの見えない中で、会社の仲間達が互いの顔を見ることもなく在宅勤務を行う事での不安の解消とストレス対策
【開催日時と内容】5月2日から5日までの4日間、朝11時より30分間1日目と2日目は簡単椅子ヨガ、3日目4日目はハタヨガ
【参加者の感想】皆の顔が見られて安心した久しぶりに体が伸びて気持ちが良かった体温が上がった体が冷たくなくなったこのレッスンのおかげで、ダラダラ過ごす事なく、1日を過ごすことが出来た 等など
【課題】永遠にボランティアで行う事は、私のモチベーションを下げる事になり、又、ヨガを教える事で生計をたてている、インストラクターやセラピストの仕事を失わせる原因にもなるかもしれない。嫌味なくスムーズに有料化する事は案外難しい
【まとめ】私は長年、旅行会社に勤める会社員です。経済的にコロナの影響をいち早く受けたのは、レジャー業界でした。我社も1月頃から少しずつ影響が出始め、2月・3月は多くのツアーを中止、4月以降は全て中止です。全社員自宅待機又は在宅勤務を命じられています。会社の行く末を案じる声、給料はもらえるのか、不安でいっぱいです。そんな中、私に出来る事はヨガで皆を元気付ける事位でしたので、ラインで呼びかけて、総勢22名が集まりほぼ毎日全員が参加してくれました。初めて行うオンラインのグループレッスンで、上手にやれたとは言えませんが、気持ちは伝わったのか、嬉しいコメントを沢山頂きました。コロナの影響で私達の社会は否応なく変わります。形式にこだわらず、私達ヨガセラピストが、それぞれに出来る形で必要な方に寄り添い、手を差し伸べる事が、本当に重要だと実感しました。ヨガは自分と他人を比べない事が大切ですが、オンラインはピッタリだと思います。尚、好評に付き、緊急事態宣言期間中の毎週日曜日に継続して行う事にしました。



~開催報告~オンライン「ヨガセラピストのための森田療法」

2020年04月26日 | 協会外主催 講習等

当協会でも従来の講座を少しづつオンライン化しお届けしております。

昨日は、「ヨガセラピストのための森田療法」をオンラインで開催致しました。

ヨガやマインドフルネスと親和性の高い心理療法、精神療法である「森田療法」。
これらの共通点は「あるがまま」というキーワードです。

世界中で未知のウィルスが猛威を奮う中、自粛と感染の不安からくるイライラや不自由さを誰もが多かれ少なかれ感じている昨今にふさわしいテーマとなりました。

とくに、「感情の法則」ではやり場のない不安に対してどのように向き合えば良いのか、心を健康に保つための秘訣「あるがまま」について深く掘り下げました。

画面越しでもお互いの体温を感じられるほど、各々の経験談を吐露し合え、共感し合えた温かい時間となりました。

最後には、ヨガセラピストとして陥りがちな留意点などについても話し合い、更に気を引き締める良い機会となりました。

ご参加くださいました皆様、本当にありがとうございました!
次回は実際にお会いできますように。            講師 石井及子

次回開催は 5月24日(日) 13時~16時 となります。
詳細、ご予約はこちらから→ヨガセラピストのための森田療法

そして、森田療法を学ばれた方にはこちらのプログラムで応用していただきたいのが「MYT(マインドフルネスヨガセラピー)プログラム」です。
心身の不調を抱えた方向けのマインドフルネスに特化したヨガプログラムとなります。
指導者養成講座は森田療法の翌日、 5月25日(月)にオンラインで開催致します。
詳細、ご予約はこちらから→ MYTプログラム指導者養成講座