コクランジャパン翻訳ボランティア参加者募集のご案内【協会登録翻訳者】
協会では臨床研究の翻訳を担当いただく登録者を募集いたしておりました。このたび、コクランジャパンの登録翻訳にもご協力させていただけることになりましたため、再度ご案内をさせていただきます。
コクランジャパンは世界中の専門家が論文を検証して、医療行為に科学的な根拠があるか調べているサイトです。
【協会登録翻訳者】
履歴書とともに、協会問い合わせフォームよりにご連絡をお願いいたします。お問い合わせ内容に「協会登録翻訳者登録希望」と記載の上ご連絡ください。なお、登録翻訳者は協会の理念に賛同され、ご入会をいただいている方が対象となります。
(注)登録された方全てにすぐ翻訳のご依頼が行くことはございません。あらかじめスケジュール等につきご相談させていただいた後、ご依頼申し上げます。
また、コクランジャパン翻訳ボランティアとしての参加方法や翻訳作業方法につきましては、ご登録いただきました方にご案内申し上げます。記事の訳注にお名前と一般社団法人日本ヨガメディカル協会への所属が掲載されます。
医師の方で当協会のメディカルサポーター にご就任が可能で、監訳をご担当いただけます先生からのご連絡も併せてお待ち申し上げております。
統合医療の正しい判断のためのエビデンス翻訳を通じ、ヨガセラピーの普及にご協力いただける方のご参加をお待ち申し上げております。
ヨガリサーチに興味のある研究者を募集します。
2019年10月、米国にてIAYTによるシンポジウム・ヨガ・リサーチが行われました。ヨガやマインドボディテクニックを介入とする臨床研究は近年増加の一途をたどっています。当協会はエビデンスに基づいたセラピーのいっそうの普及を目指し、2019年11月、組織内に臨床研究班を立ち上げ、学習会や研修への参加を行なっております。
それに伴い、一定の要件を満たす国内の研究機関等に所属し、応募に係る研究開発課題について、研究開発実施計画の策定や成果の取りまとめ などの責任を担う能力を有する研究者で、当協会とともにヨガセラピーに関する研究に取り組んでくださる方を募集いたしております。協会問い合わせフォームよりお問い合わせ内容のタイトルを「リサーチ」としてご連絡ください。
助成金の事例は下記をご覧ください。
超高齢化社会を見据えたサミット
経済産業省が主催する 2nd Well Aging Society Summit Asia-Japan のサポート企業としてサミットに参加してきました。世界各地で行われている、超高齢化社会の構築に向けた、官民学連携の取り組みについて紹介がなされるほか、高齢化社会の問題点を解決する新しいサービスや技術についてのビジネスコンテストが行われました。カンファレンスのトピックをご報告します。
健康と生活満足度の関連
生活の満足度は健康に大きく影響し、健康寿命が長ければ長いほど、生涯現役を目指す人が多いことが報告されています。
リタイヤ後も働きたい人の多くが、自己実現と健康を働く理由に挙げています。
生活満足度のほか、健康を左右するものとして、社会参画、信頼できる人との相互交流が挙げられています。
海外での新しいサービスモデルとしては、イギリスでの郵便配達員による健康チェックが紹介されていました。テクノロジーだけでなく、ヒューマンタッチを確保できる仕組みづくりです。Caregiver 不足は世界中どの国でも深刻なようです。
超高齢化社会のビジネスモデル
講演に共通していたのは、超高齢化社会をネガティブに捉えるのではなく、チャレンジする気持ちを維持していける仕組みづくりを目指していくというものでした。
(1) 老いの意味(ストーリー)を変える
(2) 革新的なテクノロジー
(3) 高齢者に暮らしやすい都市デザイン
(4) 持続可能なエコシステム
一般社団法人日本ヨガメディカル協会は、ヨガセラピストたちがこれからの高齢化社会に対し、次の働きかけをしていきたいと考えています。
✔️高齢者にとっての信用できる相手になる
✔️シニアヨガイベントを通じ集える機会を生み出す
✔️下半身の筋力維持にともに取り組み、高齢者の自立を支援する。
✔️高齢者のみならず、介護者のリフレッシュ機会づくり
ヨガを生活に取り入れていくことで予防とケアができる環境を構築し、日本の高齢化社会を明るくしていきましょう。シニアヨガの分科会に参加を希望される方は、協会の問い合わせフォームよりご連絡ください。(一般会員へのご入会が前提となります)
(文責:岡部朋子)
~いのちと向き合うあなたへ セルフケアできていますか? マインドフルネスを活かして~
昭和大学医学部 医学教育学講座 教授の髙宮有介 先生と、同じく昭和大学医学教育推進室 准教授の土屋静馬 先生による医療者のためのマインドフルネスに関する著書「いのちと向き合うあなたへ セルフケアできていますか? マインドフルネスを活かして」のご紹介です。
ヨギーであり、 当協会の認定ヨガセラピスト研修生であり、そして現役看護師として臨床に携わり続けている甲田 洋美 さん より、医療従事者ならではの、息遣いを感じられる、大変深い感想をお寄せいただきました。
私は、この本が刊行されてすぐの、今年の2月に読みました。
私がヨガに触れるようになって色々学んで、日常生活でも、仕事中も学びを活かしているつもりでしたが、自分だけではなくて、日々がんばっている同僚も支えたいと思っていました。
同僚に勧めるには、もっと自分で理解してからにしようと思っているうちに、職場が新しくなって転機を迎えて、これまでにない慌ただしい日々になりました。
時間が決められている検査、転出、手術患者さんや急患の受け入れ、同僚のサポート、他部署・他部門からの問いあわせ、申し送り、記録、術前訪問、勉強会と、呼吸するのも忘れるくらい時間に追われて、マインドワンダリングの状態になります。
優しさも減っていっているように感じて、自己嫌悪になります。
マインドフルネスな心持ちでいようと思っても、課題がいっぱいで、忙しさに飲み込まれて、枯渇しそうな井戸の水のような自分を、旅行したり、自然の中に出掛けたり、LIVEに参加したり、観劇して満たしても、すぐに水が減っていきました。
この慌ただしさはいつまで続くのかと、不安になりました。
ヨガをしているつもりの私は、どこかへ行ってしまったように感じました。
最近やっと、課題が減って、整理出来るようになったので、再度この本を読んでみました。
本の中では、いくつかの簡単な瞑想法が紹介されています。
『これまで多くの患者さんに触れて、ケアしてきた、あなたの手のぬくもりを感じましょう。』
自分自身に、思いやりと慈しみを持てる優しい言葉に、心が暖かくなりました。
日々進化する医療の知識と技術を備えることはもちろん、ひとりひとりの患者さんやそのご家族、そして同僚との関係性に気づき、その延長線上にある、私の在り方に気づくことが、大切だそうです。
私も本に、『気づき』をいただきました。
大変だった半年を経験したからこそ、何より自分を労わることが、周りへの優しさへとつながっていくと、あらためて感じました。
高宮先生と土屋先生は、私を含む、いのちと向き合う方達が、従事するあらゆる場面で、マインドフルネスを活かせるようにお話しされていますが、ヨガをしている友達にも、医療に従事していない人も、暖かく、優しい気持ちになる本です。 甲田 洋美
~集中力がある人のストレス管理のキホン~ 川野泰周 先生
ヨガセラピスト役割は人々に寄り添うこと。
心や体の疲弊、持病、怪我などを抱えている方、元気や気力を失っている方に寄り添い、
少しでも楽になっていただけるよう、相手を変えようとするのではなく、強制するのではなく、辛抱強く見守る。
それがヨガセラピストの仕事です。
辛抱強く見守るには、私たちの心と体にこそ、余裕がなくては成し得ないことかもしれません。
人のために何かをしたいのなら、まず自分の心身から整えていく必要があります。
そんな時に、お薦めなのがこちらの本です。
※画像をクリックすると購入画面になります。
禅僧であり、精神科医でもあり、マインドフルネスに関する著書を世に沢山送り出されています
川野泰周先生による「集中力がある人のストレス管理のキホン」です。
大変具体的、実践的な内容になっています。
きっと皆さんも、読めば読むほど思い当たる節があり
あれはそういうことだったのかと、深く納得するに違いありません。
すぐに実践しなくとも、こんな方法があるのだと、知っておくだけでも
心が軽くなる内容です。
これまでと同じ仕事量だったとしても
この本の通りに、視野を変え、客観視し、具体的に行動していくことで
同じ仕事が楽に感じるかもしれません。
余裕すらでき、さらに好転していくかもしれません。
私たちの強い味方になってくれるであろう心強い一冊です。
是非とも、ご一読ください。
文責:石井 及子