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BCY Institute Japan による乳がんヨガフェスタ開催のお知らせ

2023年08月31日 | 新着情報

【 全国乳がんヨガフェスタ202が開催されます 】

当協会の認定プログラム スペシャライズドコースのひとつに 乳がんヨガがあります。

がん患者さん向けのヨガセラピーは今後ますます求められていく分野です。
特に乳がん患者さんは年々罹患者が増えており、乳がん患者さんに特化したヨガセラピーを伝えられる指導者が求められています。
そんな中、関係団体である一般社団法人 BCY Institute Japan 全国乳がんヨガフェスタ2023を オンラインで開催します。

「乳がんヨガ」を体験してみたい方 知りたい方はぜひご参加ください。

協会代表理事・BCY校長 岡部朋子と 乳腺外科医 柏葉 匡寛 先生による 「現代社会における乳がんとヨガの関わについて」の対談 乳がん患者さんにとって、乳がんヨガとはどんな存在なのか、お話を伺う時間もございます。

乳がんヨガセラピーの体験 患者さんの乳がんヨガ経験談も聞けるなど 乳がんヨガとはどんなヨガセラピーなのかを 知っていただける企画です。
ご興味のある方は以下をご参照ください。

◆一般社団法人BCY Institute Japan主催 全国乳がんヨガフェスタ2023

日時:10月22日(日) 13:00〜16:00
参加費:寄付制(500円から)

詳細、ご予約はこちら→https://bcycanceryoga.jimdofree.com/

北野克宣 医師からのメッセージ

2023年07月20日 | 協会報告

YMSJメディカルサポーターにご就任くださいました 医療法人 菅井内科 抗加齢・生活習慣病センター長の 北野 克宣 先生よりメッセージをいただきました。

北野先生は奥様と共に当協会の認定ヨガセラピスト ベーシックコースを修了、さらにスペシャライズドコースも修了され、YMSJ認定マインドフルネスヨガセラピストの第1号となられました。
愛媛県松山市の菅井内科にて、ご夫婦二人三脚で考案したヨガセラピープログラムを取り入れた地域医療、健康促進事業に取り組まれています。私たちの身近にも、このような医療機関があるとどんなに安心できるでしょう。

以下、北野先生からのメッセージです。

【日本ヨガメディカル協会 メディカルサポーター就任に寄せて】

我が国の平均寿命は世界一ですが、健康寿命との間に男性で8.96年、女性で12.37年の乖離があり(WHO,2022)、健康寿命の延伸(アンチエイジング*)が望まれます。足下では世界に先駆けて少子高齢化が進む中、生産年齢人口(15〜64歳)の急激な減少が社会保障制度の維持を脅かしています。加えて現代は不安定・不確実・複雑・曖昧なV U C A世界と称され、めまぐるしく変化する環境に適応していくストレスにさられています。これら喫緊の課題に対し定年の延長や廃止、学び直し支援、健康経営の推進、過重労働対策やメンタルヘルスケアなどの取り組みが始まっていますが、2040年には人口の35%が65歳以上となる超超超高齢社会に突入するため、健康寿命の延伸(アンチエイジング)が大前提です。

もちろん、健康とはそのような社会的意義だけではありません。WHOは健康を、”単に病がないとか虚弱がないということではなく、肉体的、精神的、社会的に全てが満たされた状態(Well-Being)である”と定義しています(WHO憲章,1946)。私たちは自分を取り巻く環境や人間関係およびそれらに対する認知に基づき、感情や行動を(意識・無意識を問わず)選択しながら生活しています。つまり”全人的な健康**(Well-Being)”は、肉体面だけでなく、精神面(知・情・意)、社会面(他者・環境)というすべての構成要素の乱れを調え満たしていくことで初めて成り立つと言えます。

ヨガは補完代替医療における臨床マインドフルネスの代表であり、アメリカ国立補完統合衛生センターから4領域21のアウトカムに効果があると公表されています(NCCIH,2020,pp.17-23)***。Well-Beingと健康の向上(ストレスマネジメント、健康習慣、ポジティブな精神健康など)、痛みの緩和(線維筋痛症、頭痛、腰痛、関節痛など)、慢性疾患(がん、COPD、喘息など)、その他の疾患(うつ病と不安障害、心血管疾患、2型糖尿病、睡眠障害、更年期障害など)です。マインドフルネス実践の継続でレジリエンス(認知の正確性と柔軟性)が高まり、ストレス反応が緩和することで最適な健康行動が可能になります。

ワークエンゲージメント****を高める活動の一環として産業医先でヨガセラピーの実践に取り組むことで、心理的安全性(チームレジリエンス)の向上と個々人のストレス要因(心理社会的ストレッサー)の軽減を目指しています。目下の課題は、ヨガに関心がない方や、職場の隙間時間にやりたいが周囲の目が気になるといった方々にも実践して頂けるプログラムの開発です。協会のヨガセラピストである妻の協力も得ながら試行錯誤しております。


Well-Beingが高まることは健康寿命の延伸(アンチエイジング)につながり*****、冒頭に述べた少子高齢化が進む日本社会の持続的繁栄の礎にもなります。抗加齢医学の専門医としてだけでなく、マインドフルネスヨガセラピスト第1号として、これからもライフワークである”みなさんの笑顔と健幸”の実現に尽力する所存です。

ヨガセラピーの普及啓発を通じ、日本ヨガメディカル協会の活動に貢献します。

* アンチエイジング(抗加齢)医学とは、予防医学であり長寿科学の一部です。 “加齢”に伴う最大寿命はバイオレジリエンス(生物学的回復力)の消失と考えられていますが、その一方で”老化は疾患”ととらえ、長寿研究を基礎に学際的に実践を通じて健康長寿を目指す領域です。老化は遺伝子が関連しているものは20%程度で、80%程度は環境因子と言われています。(第4版アンチエイジング医学の基礎と臨床2ページより一部改変引用)

** Well-Beingに対する日本語として学術的に統一した見解はありません。私見としてここでは”全人的な健康”を充てています。

*** コーチング心理学概論第2版136ページより一部改変引用

**** ワークエンゲージメントとは、仕事に関連するポジティブで充実した心理状態として、「仕事から活力を得ていきいきとしている」(活力)、「仕事に誇りとやりがいを感じている」(熱意)、「仕事に熱心に取り組んでいる」(没頭)の3つが揃った状態として定義されます。(令和元年版労働経済白書)

***** Kubzansky LD, Huffman JC, et al : J Am Coll Cardiol 2018;72:1382-96


【 北野 克宣 先生 プロフィール 】

医療法人 菅井内科 抗加齢・生活習慣病センター長

ホームページU R L:https://www.sugai-clinic.or.jp
Facebookページ:https://www.facebook.com/sugaiclinic

博士(医学)(金沢大学)
日本内科学会認定総合内科専門医
日本循環器学会認定循環器専門医
日本禁煙学会認定専門指導医
日本抗加齢医学会認定抗加齢医学専門医
日本医師会認定産業医
NPO法人 禁煙推進の会えひめ理事
日本臨床コーチング研究会認定コーチ
日本笑い学会・笑いの講師団 ”笑顔と健幸の伝道師”
日本臨床栄養協会認定 NR・サプリメントアドバイザー
日本健康生活推進協会 健康マスター推進リーダー
日本ポジティブ心理学協会認定ポジティブ心理学プラクティショナー
日本ヨガメディカル協会認定マインドフルネスヨガセラピスト

「レバウェル看護」に掲載していただきました

2023年05月22日 | 新着情報

医療業界の課題を解決するべく設立された「レバレジーズメディカルケア株式会社」

医療者の方であれば、そのサイトを目にしたことがある、という方も少なくないかと思います。

そんなレバレシーズが運営する看護師のお悩み解決サイト「レバウェル看護(旧 看護のお仕事)」「お役立ち情報」に、日本ヨガメディカル協会のヨガセラピスト認定プログラムの紹介記事を掲載していただきました。

記事はこちら↓
革新的なシステムとヨガセラピーで医療分野に寄与する組織

「レバウェル看護」は看護師向けの有益な情報が満載のサイトです。「まだ見たことがない」という方は是非チェックしてみてください。

『レバウェル看護』とは

医療業界の課題を解決するべく、世界的に見ても低いとされる日本の看護配置基準に着目し、看護師不足を解消するため看護師人材サービス「看護のお仕事」を2009年に開始。人材サービスの他にも看護師向け関連メディアとして、看護技術に特化したQ&Aサイト「ハテナース」や看護師向け情報サイト「ナースときどき女子」の運営を行い、育児や復職など看護師のそれぞれのライフステージの悩みに合わせてサービスを拡充。
2022年より『レバウェル看護』とサービス名称を変更し、人材サービスと看護師向け関連メディアを統合し展開することで、転職をはじめとした看護師の抱える悩みや課題におけるすべての解決を、ひとつのサービス上で実現を目指している。

家族を支える~在宅ヨガ~オンラインでスタートします

2023年01月26日 | 講座告知

日本ヨガメディカル協会の認定ヨガセラピストであり、ファミリーサポートヨガ講師の須田恵利華さんがオンラインで受講できるファミリーサポートヨガ講習会を開催されます。
以下、須田さんからのメッセージです。

~ファミリーサポートヨガ講習会のお知らせ~

ファミリーサポートヨガとは、『家族を支える在宅ヨガ』です。

あなた自身が、大切な人やご家族にヨガを伝えてみませんか?

「ファミリーサポートヨガ」は、おうちの中で安心安全に楽しんでいただけるよう、椅子に座ったまま、ポーズや呼吸法でおからだを整えるヨガです。

「ヨガセラピーカード」やテキストを参考に、いま、ご家族や大切な方が「できること」を最優先に心と身体に寄り添います。  

ヨガセラピーでは、セルフコンパッション(自分を大切にする選択をすること)を優先的に考えます。

例え思うようにいかないことがあっても、心が雨降りな日があっても、誰かを、何かを否定したりせず、そっと胸に手をあて、ゆっくり深呼吸をして、ご自身を大切にする選択をして欲しいのです。

あなたの大切な人へ想いを馳せながら「ファミリーサポートヨガ」の想いを共有できたら幸せです。

《開催日》 毎月第2月曜日 10:00-13:00(休憩あり)
《定員》4名
《料金》12000円テキスト付き(メディカルヨガ書籍、講習テキスト、メディカルヨガカード、パンフレット)テキスト発送料込み
《オンライン開催》Zoom使用
《お問い合わせ・申込》 ✉info@s-family.yoga HP http://s-family.yoga



大切なご家族のために在宅でできることをお探しの方、よろしければご参加ください。

※ファミリーサポートヨガ講習会は「ご家族やご友人など身近な方に無料でヨガをお伝えすること」を目的としており「指導者養成講座」ではありません。受講後、営利目的や料金が発生するレッスンは開催できませんのでご了承ください。

新年あけましておめでとうございます

2023年01月4日 | 協会報告



お健やかに新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
本年も皆さまのご健康とご多幸をお祈り申し上げます。

旧年中は私ども一般社団法人日本ヨガメディカル協会をご支援いただき厚く御礼申し上げます。本年もヨガセラピーを安全に伝えられる人材の育成に取り組んでまいります。新年のメッセージとして、私が現在通学する京都大学の授業での学びをご紹介させていただければと思います。

多くの方が、ヨガで健康になることを期待されています。健康の定義は、今から76年前にWHOで定義されたものです。

Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity. 

「健康とは、身体的、精神的、社会的に完全に良好な状態であり、単に病気がないとか虚弱でないということではない」

この定義でよく争点となるのは、「完全に良好な」の部分です。完全に良好な状態は人それぞれが置かれた環境によって異なります。ヨガセラピーの実践においても、居心地の良いところは一人一人違うことでしょう。

これに対し、2011年「社会的、身体的、感情的困難に直面した時に発揮される適応・変化(adapt)と自己管理の能力を重点*」 という新たな定義が提案されています。

* Huber M, et al. How should we define health? BMJ. 2011.

ヨガセラピーに取り組むことによって、自分の健康と向き合えるようになった、という声を多くいただきます。また、病気の有無にかかわらず、自分のペースで行えるセルフケアとなっているという方も少なくありません。

協会のヨガセラピーは、入門講座のポーズから、非常にシンプルで日常生活に取り入れやすいことを心がけています。それは、人に施してもらうケアではなく、自分で自分を整える力を培っていただくことを狙いとしているからです。

ぜひ、2023年、この新たな健康の概念を時々思い出していただき、大切な人とのヨガセラピーの時間を過ごしていただけましたらと思います。

皆様、そして皆様と関わりのあるすべての方が、ゆっくりとした呼吸と自分を大切にする意識を持つことで、日々充実して過ごされますことを願っております。

代表理事 岡部 朋子