ヨガセラピーシンポジウムSYTAR2017【Day1】6月15日(木) のプログラム
分科会セッション#1-リハビリプロフェッショナル:「過去と未来の架け橋」
座長:Staffan Elgelid & Matthew Taylor分科会セッション#2-ヨガセラピーとメンタルヘルス「心と体の真のつながり」
座長:Julie Carmen & Theresa Conroy分科会セッション#3-がんコミュニティのためのヨガ:「実践者の集い」
座長: Kathleen Ross-Allee & Robyn Tiger分科会セッション#4 -ヨガセラピー「トラウマとうまくつきあう」
座長:Jenn Turner & Karen Soltes分科会セッション#5 「子供と青少年のためのヨガセラピー」
座長:Michelle Fury & Erica Viggiano分科会セッション#6 ヨガセラピストの今「キャリアとその意味」
座長:Laura Kupperman & Solei Hepner
4:30 – 9:30 PM 展示会 オープン
基調講演: 演題は後日発表 John Weeks プログラム共通
7:00 – 9:30 PM
歓迎レセプション (夕食) 展示
カンファレンス参加ツアーの詳細はこちらをご覧ください。
https://yoga-medical.org/news/1383/
野見山文宏先生にメディカルサポーターにご就任いただきました。
【プロフィール】
Unplug-lab Japan 代表
解剖学講師・クリパルヨガ教師・鍼灸師
公式ホームページはこちら
https://www.kaibougaku.com
【野見山先生からのメッセージ】
エビデンスを指針とする医学と、内側の感覚を指針とするヨガ。メディカルヨガが、そんな異なる論理体系を繋ぐ試みであるならば、そこには両者の対話を可能にする共通言語が必要となるはずです。解剖学って、きっとそんな役割を果たしてくれると思うのです。
レヴィ=ストロースが述べているように、医学とヨガは、そのどちらが優位で、どちらかが劣っているというものではありません。お互いのあり方を尊重し、寛容さをもって「異なる言語」に耳を傾ける時、メディカルヨガは単なる機能改善のためのエクササイズから、より高い次元に止揚されるのでしょう。そんなお手伝いが出来ることを楽しみにしています!
SYTAR 2017 – シンポジウム・ヨガセラピー・アンドリサーチ
アメリカ・カリフォルニア州・ニューポートビーチで行われる
IAYT(国際ヨガセラピスト協会)主催のSYTAR 2017 – シンポジウム・ヨガセラピー・アンドリサーチ
への参加ツアーの募集が開始となりました。
2007年より毎年行われているこのカンファレンスでは、医師たちがヨガセラピーの可能性について語り、医療現場への導入事例や、臨床研究の数々、そしてセラピーとしてのヨガの実践方法などを幅広く学ぶことができます。
3000年続く叡智を現代医療の補完的サポート(Adjuvant アジュバント)として活用していく上で必要となる環境整備や、ガイドラインづくりへの取り組みも大変参考になります。
一般社団法人日本ヨガメディカル協会はIAYTと協力関係にあります。毎年カンファレンスに参加している 協会の代表理事 岡部朋子がカンファレンス参加者をガイドいたします。
「心配していた英語の壁は、ヨガの体験という実感で乗り越えられ、参加してよかった」という声を昨年の参加者からいただきました。
医療へのヨガの導入に興味をお持ちの方、ヨガセラピストという職業について知りたい方、ぜひご参加をお待ちいたしております。
日程:2017年6月15日(木)~6月20日(火) 4泊6日
旅費:245,000円(2名一室/燃油サーチャージ別途・一人部屋追加代金5万円)
(注)金額は4/17現在手配できる金額です。今後変動する可能性がございますので、ご興味のある方はHISに直接お問合せ下さい。また、マリオットホテルは満室になりましたので、近隣のホテルが変更になります。
◆レジストレーション代行費用と含まれるもの
・一般早期割引 ※1 ¥77,400-
・一般レギュラー代金 ¥89,400-
※1 早期割引について:4月28日(金)までのお申 込みで早期割引を適応致します。また、2月現在割引料金の設定がありますが、IAYT側の都合により急 遽適応できなくなる場合がございます。
※費用の中には、カンファレンス、レセプション、夕食 会の費用が含まれております。
※セミナーの詳細はにお問い合わせ下さい。
◆レジストレーションのお取消料について レジストレーションは登録完了後、100%の取消料 がかかりますのでご注意ください。
詳細は添付パンフレット【0417改】 【募集書面】SYTAR2017をご覧ください。
【お申し込み先】
株式会社エイチ・アイ・エス
法人団体専門店事業部 視察旅行セクション
〒163-6011 東京都新宿区西新宿6丁目8番1号新宿オークタワー11階 担当:大西 愛理 さま
◆TEL : 03-5908-3225 ◆FAX : 03-5908-3028
愛誠病院 入院患者ご家族のヨガ体験
病院でのヨガというと、対象は患者さんに目が向きがちです。
しかし、患者さんと同様、またはそれ以上にご家族の方々も不安やストレスを抱えています。
愛誠病院は、年に4回、入院患者のご家族と病院側の話合いの場(家族会)を設けています。
昨年12月の家族会のテーマは、「困ったストレスとの上手なお付き合い方法」。
ストレス対処法の1つとして、ヨガが紹介されました。この日の参加者は、ご家族側2名、病院側3名(医師、臨床心理士、精神保健福祉士)、そして私たちヨガセラピスト2名でした。
まずは、病院側からストレスマネジメントについての説明があり、その後、自分のストレス状態をチェック。そして、ご家族からの質疑応答や日々のご苦労のシェアリングが続きました。
ご家族の参加者の一人は、ヨガ未体験で、もう一人の方は、以前ヨガをやっていたが、先生の都合でクラスが開催されなくなり、今は、時間、気持ちの余裕もなく、他の先生を探してヨガをする気になれないとのことでした。
ヨガの体験会では、椅子で輪を作り、医療者も含め、参加者全員で向かい合わせに座りました。
まずは、姿勢を整え、呼吸に意識を向けて、自分がどんな呼吸をしているのか観察してもらいました。
臨床心理士によるストレスマネジメントの説明で「ストレスに気づくために自分の休憩サインを感じ取ることが大切」とありましたので、簡単なポーズや動きで呼吸を深めながら、身体の感覚や気分に意識を向け、自分の状態に気づく時間としました。
また、ご家族からのお話の中に「病状と加齢に伴い、段々と会話ができなくなってしまっているのが寂しい」という、長期入院に伴う変化に心を痛められている様子が伺えました。
そこで二人組で背中を合わせ、相手の呼吸を感じ、言葉ではなく呼吸で、他者と繋がる感覚を味わってもらいました。
初めは雑念ばかり浮かんでいたようでしたが、「次第に呼吸に集中してくると、相手の体温が温かく感じてきた」とおっしゃっていました。
最後は、再び輪になって座り、隣の人と手をつなぎ、エネルギーを共有し、合掌で体験会を終えました。
ヨガの後は、医療者も含め、皆さんの顔の表情が明るく、緩んでいました。
「今日、ヨガができて本当に良かった。気持ちがホッとしました」などと、感想も好意的で、何よりも笑顔が見られたのが印象的でした。
このように、ほんの10分程度のヨガで効果が見られました。気持ちの余裕のなさから、自分のことが疎かになりがちです。
こうした病院の家族会のプログラムの一環として、ヨガを取り入れてもらい、「深呼吸をすることで、少し楽になれるんだ」ということをご家族の方々にも知ってもらうのは、意義のあることではないでしょうか?
自分から気づいてケアをする。
このきっかけを提供するという意味で、家族会でのヨガ体験は効果的だと考えられます。
(文責:愛誠病院ヨガチーム 高野裕子、平山綾子)
メディカルサポーター辰元宗人先生からのメッセージ
《辰元宗人先生プロフィール》
獨協医科大学病院 医療安全推進センター
医学博士、総合内科専門医、神経内科専門医、頭痛専門医
片頭痛の過敏症(光・音・臭い)を専門とし、ライフスタイルに密着した視点から「片頭痛にやさしい環境」を実現させる研究に取り組む。
片頭痛と過敏症(光・音・香り)の研究から得られた見地をもとに、体に優しい環境づくりや暮らし方を提案しています。ヨガに秘められた可能性は非常に大きく有用と考えられ、片頭痛の人にとって積極的に出来るセルフケアのひとつとなるのでは、と期待しています。
また、医学・看護学生の教育にマインドマップという思考ツールを使っています。マインドマップを用いて、解剖→機能→障害(症状)→疾患へ関連づける学習方法は、ヨガセラピストにも有用でないかと考えています。
先生のご著書はこちら
「マインドマップでつながる!わかる!: 解剖・機能・症状・疾患」
学研メディカル秀潤社