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座長レポート:不妊治療をサポートするヨガ 勉強会

2017年05月18日 | 協会報告

先日、一般社団法人日本ヨガメディカル協会主催の勉強会『不妊治療とヨガ』が、開催されました。

勉強会には、ヨガ関係者以外にも、医療従事者や、妊活夫婦を支えるヘルスケアサービスを運営されている方、東洋医療分野で携わっている方など、様々な業種の方が、参加されました。様々なバックグランドの方達が、それぞれの立場で意見を出し合い、濃い勉強会となりました。

まず、不妊治療のストレスについて、話し合っていきました。

不妊治療に取り組んでいる方々の、計り知れないストレス。
そもそも、不妊治療は、何かを治すのではなく、健康な人が受ける治療。
でも、治療という限りは、期待はつきもの。
スタートにおいて、治療すればなんとかなる、という期待がある。
そんな簡単に、妊娠するものではない・・・でも、何十万も支払えば、期待してしまう。

ここで、大変なギャップが生まれてしまいます。

冷静に、なれない、現実とのギャップ。
世間とのギャップ、価値観の違い。
このギャップが、ストレスの根源なのでは?
そして、不妊に関する、膨大な量の情報の中から、何を信じれば良いのか?

不妊治療は自由診療であって、本人が決める事です。
実際には、自分より他人を信じてしまっている。

最終的には、自分を信じるという事を、ヨガを通して、気づいて欲しいと思いました。

また、病院の中に、ヨガができる環境があると、安全安心で一番良いのでは?と言う意見が出ました。
そのためには、医療者の先生方に、ご理解を深めて頂くよう、できる取り組みを考えていかなければならない。
これが良い、としたデータがある事で、思い悩む不妊の方に、たてなおす事が、できるのではないか?
一方、ヨガにおいて、科学を証明する事は、ある意味ナンセンス!
それより、ケーススタディーを、取っていく事が、重要なのでは⁉︎

と、意見は飛び交いました。

ヨガセラピーは、奥が深く、自己受容についても、シェアしていきました。
自己否定をしてしまう、不妊の方に、許す、受け入れる体験を、たくさん持たせてあげる事。
ご自分の価値を取り戻すためにも、自己受容をしていく。

など、深い学び合いの場となりました。

日本ヨガメディカル協会 代表理事の岡部朋子先生が、

『ヨガ関係者だけの話になると、それが時には、危うさがつきまとう事もあるが、様々な分野の方と意見を出し合っていく事で、現代の日本での問題も、浮かび上がらせる事が出来たと思う。』

と、お話していましたが、本当にそう思いました。

不妊に悩む多くの女性は、完璧主義で追い詰められている、と言われていますが、取り組み次第で、ヨガのツールは、パワーがあると確信しました。私がヨガを通してできる事、それはテキストもマニュアルもなく、大切なのは、思いやる気持ち、寄り添う気持ちだと思います。
この勉強会で、終わりではなく、次に繋げていきたいです。

協会では「不妊治療をサポートするヨガ」の分科会にて今後も勉強会を続けていきます。
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