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開催報告~町田まごころクリニックデイケアでのMYT研修~

2019年01月22日 | 協会報告

町田市にあります精神科「まごころクリニック」にて、デイケアスタッフの皆様にお集まりいただき「心身の不調を抱えた方向けのヨガプログラム~MYT(マインドフルネスヨガセラピー)プログラム研修~」を行ってまいりました。
職場の雰囲気が大変良く、デイケアがお休みの日にスタッフ全員でご受講くださるとのこと、当日は残念ながら1名のみインフルエンザで欠席されましたが、最初から最後まで深い信頼関係が伺える 温かい時間となりました。
以下、レポートとなります。(※クリニックさんの許可をいただき、画像と開催報告を掲載しています。)

◆開催日:1月14日(月・祝)

◆研修時間:9時~16時30分ごろ終了(実質7時間)

◆参加人数:9名

◆講師:MYTプログラム講師 石井及子

【 最初の自己紹介で多かった内容】

・体が硬いので不安
・リラックスしたい
・自分がリラックスできたら人にも伝えたい
・マインドフルネスに興味がある
・生活の中で活かせるリラクセーションのヒントが欲しい
などなど

【 研修内容 】

・MYTプログラム指導者養成講座テキストを使用
・75分のクラスを実際に受けていただいてから質疑応答とテキストを用いた座学
・午後はクラス内容の実践、ロールプレイングで全て網羅。

【 受講されたスタッフの方々の感想 】

・ヨガクラスを受ける前と後で体に変化があった。
・クラス前には頭痛がしていたのが、クラス終了後には治っていた。
・体が硬くても出来るポーズばかりで、患者さんにもできそうだと思った。
・受け身でいることの心地良さ。言われるがままに動けばよい受け身が良かった
・体が硬いとできないと思っていたヨガだが、本来は思考を止めることがヨガであり、つまりマインドフルネスそのものであると知ることができて腑に落ちた。
・価値のある時間を過ごせた。
・ヨガはとても心地よくて、患者さんにも是非やってもらいたいが
実際に自分が伝える側になると声かけ、ポーズ説明などがとても難しいと感じた

【 講師の感想 】


体が硬くても、運動の習慣がなくても、簡単でにできて心地良さを感じられるのがメディカルヨガであること、そして柔軟性など関係なく、マインドフルネスな状態になっていただくことが、いかに大切かを知っていただけたことが嬉しいです。ヨガをやると心身に良いということはわかったものの、実際に患者さんにクラスを行うとしたら、インストラクションの部分で戸惑いや難しさを実感されるかもしれません。研修後も継続してフォローアップさせていただければと思います。

クラス体験中。自分の内面を観察しながら、ゆっくり丁寧に動いていきます。
歩く瞑想
実際に患者さんにお伝えする練習。
伝え方、説明、言葉の選び方が難しいとの感想が多く出ました。

心身の不調を抱えた方向けのヨガプログラム「マインドフルネスヨガセラピープログラム(MYTプログラム)」の医療者向け研修を下記の通りで行っております。

① MYTプログラム 体験研修 2時間

② MYTプログラム 実践研修 6時間

③ MYTプログラム体験+実践研修 7時間

詳細に関するご質問やお申し込みは、お問い合わせより「MYTプログラム研修の件」というタイトルでご連絡ください。上記の研修時間以外でも、ご相談に応じますのでお気軽にご連絡ください。

医療におけるサポートと自立支援

2019年01月18日 | コラム

医療現場において、患者さんへのケアやサポートは、どこまでするべきなのでしょう。特にがん患者さんへのサポートは、近年どんどん手厚くなってきているようです。では、そのサポートとは果たして本当の意味で患者さんへのサポートになっているのでしょうか。患者さんを一方的に支えるだけでは本当のサポートにはならないのではと、懸念を示す医師もいます。

例えば、人の手を借りて楽になる。癒しを得る。これは、一見サポートのようではありますが、人に頼まないとできないことです。
これを、仮に自分で自分を楽にできる手段を伝える。癒しを得られる方法を覚えてもらう。に切り替えた場合はどうでしょう。

その患者さんは、ひとりの時でも楽になれたり、癒しを得ることができるのです。誰に頼るわけでもなく、自らそれらができるようになるのです。自分自身でそのような状態を作りだせたとき、人は自信と希望を再び胸に抱くことができるのではないでしょうか。病気になってしまった自分を、もう一度好きになることができるのではないでしょうか。
自分でできることは自分でする。それが人としての尊厳を保つために必要不可欠なことであり、患者さんへの自立支援こそが真のサポートに繋がるのではと思います。


とはいえ、現実では闘病、治療の過程で身体の自由は少なからず奪われます。出来ることも限られてしまいます。そんな時、人は自暴自棄になり自分の足で立とうとすることを諦めてしまうこともあるでしょう。人に頼ることしか考えが及ばなくなる時もあるかと思います。

そんな時こそ、医療スタッフの方々の寄り添いと励ましで患者さんの自立支援をサポートする時なのだと思うのです。

何にでもヨガを結びつけるようですがヨガは、呼吸さえしていればできます。マット一枚のスペースでも、椅子に座ってでも、病棟のベッドの上でもできます。ただ、手のひらを開いたり閉じたりすることを、ゆっくり丁寧に呼吸に合わせて行うだけでも頭の中がスッキリします。余計な緊張が取れます。

慣れ親しんだ病院スタッフの方々から、その方法を教わることができたとしたら、患者さんにとって、どんなに安心でしょう。

ヨガセラピーの効果は、実際に体験していただいた方にしか伝わらないかもしれません。しかし実際に私たちの目の前では幾人もの方々が、いたって単純簡単なことで全身の変化を感じてくださいました。楽になっていただけました。難しいポーズを取ることがヨガなのではありません。本来のヨガとは、呼吸と、ゆっくり丁寧な動きに意識を集中するだけなのです。そしてそれは覚えてしまえば、いつでもどこでも自分一人でできるのです。患者さんのQOLの向上に繋がるのです。

ヨガの効果に科学的根拠を求められますと、残念ながら、まだまだ解明しきれていないことだらけであることは事実です。
エビデンスの少ないヨガではありますが、少しづつ医療者へのヨガ提供の場を設け、実際に体験していただくことで、効果を実感していただき、信用と理解を得て、患者さんへの自立支援、サポートとして寄り添うヨガを医療現場に普及させていくことが、当協会の社会的役割だと思っております。

〈 石井及子〉

心身の不調を抱えた方向けのヨガプログラム「マインドフルネスヨガセラピープログラム(MYTプログラム)」の医療者向け研修を下記の通りで行っております。

① MYTプログラム 体験研修 2時間

② MYTプログラム 実践研修 6時間

③ MYTプログラム体験+実践研修 7時間

詳細に関するご質問やお申し込みは、お問い合わせより「MYTプログラム研修の件」というタイトルでご連絡ください。上記の研修時間以外でも、ご相談に応じますのでお気軽にご連絡ください。

【感謝状】2018年ヨガセラピーの普及への多大なる貢献

2019年01月11日 | 新着情報

【川口貴枝先生】

乳がんとヨガの指導者育成団体で初代リーダーを務められ、2018年、BCY Institute Japanの全国活動の基盤が完成しました。

また、埼玉県内の病院で看護師向け指導者養成講座ならびに患者向けクラスを開催を続けられました。

患者さん向けクラスに医療者の方がアシスタントとして参加することを通じ、医療者が患者さん向けに直接ヨガクラスを開催できるフレームワークを構築されました。

その功績をたたえ、2018年の感謝状をお送りさせていただきました。

 

【深谷晴美先生】

茨城県大子町にある袋田病院で精神科の看護師として働かれながら、院内のヨガクラスを続けてこられました。2018年、心理行動療法をヨガの側面から補完するマインドフルネスヨガセラピー(MYT) プログラムを院内で実施し、患者さんのみならず院内のスタッフの研修も実現しました。

ヨガのクラスは患者さんからの評判がとてもよく、院内でのヨガへの信頼も獲得しました。深谷先生は、協会のMYTプログラム普及チームの一員として、指導者養成講座のプログラム構築にも携わっています。

その功績をたたえ、2018年の感謝状をお送りさせていただきました。

お二人の活動内容につきましては、後日協会HPにてご紹介させていただきます。

当協会の2つのプログラムがIAYTより認可をいただきました

2019年01月10日 | 新着情報

2018年12月18日、IAYT (International Association of Yoga Therapist) より、認定ヨガセラピスト(C-IAYT) の継続教育のための新しいプログラム「Approved Professional Development」の発表がありました。

当協会の下記の2つのプログラムがこのたび正式に認可を受け、国際的なAPD対象講座となりました。

ヨガセラピー入門講座(13時間)

マインドフルネスヨガセラピー指導者養成講座 (仮称 – 12時間)

「ヨガセラピー入門講座」の2019年度の開催予定は次の通りです。

・1月31(木)、2月7日(木) 東京東日本橋 松原昌代先生

・2月17(日)、24(日) 茨城友部  横山みつこ 先生

・3月9(土)、10(日) 横浜西口 石井及子先生

・5月25(土)、26(日)大阪 浅野祐介先生

・6月22(土)、23(日) 秋田 石井及子先生

・7月14(日)、15(月) 横浜元町 奥村麻里 先生

・8月11(日)、12(月) 横浜元町  横山みつこ 先生

・10月13(日)、14(月) 横浜元町 高野裕子 先生

・11月3(日)、4(月) 横浜元町 Chan三夏 先生

詳細、予約受付は協会HPの講座・勉強会のページをご確認ください。
なお、本年度より締め切り(7日前)を過ぎてからの受付は行っておりません。余裕を持ってお申し込みください。

協会は今回の認定を受け、IAYTの国際認定プログラムへの準拠を目指し準備を進めてまいります。その基盤となる当協会認定ヨガセラピストベーシックプログラムは、すでにカリキュラムの受講が始まっており、最終課題を提出された方もいらっしゃいます。

説明会の予定はしばらくありませんが、より詳しい認定専用HPを現在作成中です。認定ヨガセラピストを目指される方は、必修科目の一つである「ヨガセラピー入門講座」の受講をぜひご予定ください。

笑顔ヨガ開催報告と出張開催のご案内

2019年01月9日 | 協会報告

2018年12月、Chang 三夏先生をお迎えし「笑顔ヨガ」のワークショップを開催しました。

ヨガありきではなく、笑顔ありきというテーマで和やかに始まりました。
とても入りやすかったのは、意外と緊張している顔の筋肉を緩めてから、笑うワークに入ったことです。
大人になるにつれて色々な感情記憶(サンスカーラ)と理性で私たちは自ら笑いを制限してしまっていることは勿体無いことだと気付かされました。
たくさん笑った後に、静かな時間をとると、自分の内面に向かいやすくなります。

協会のヨガの定義である「ヨガとは、自分自身の呼吸や体の動きに意識を向けることを通じ、心を落ち着かせる練習である。」〜中略〜 適度な運動に穏やかな呼吸を合わせることで、自己観察を促し、リラクセーション効果を得ることができる健康法として現代に伝承されている。」にしっかり沿ったかたちで講座を進めてくださった三夏先生の笑顔ヨガの講座は、今後も開催の予定です。

職場で「笑顔」が必要とされる、医療、介護職の皆様、ぜひ次回開催のご案内をお待ちください。

【笑顔ヨガ:医療・介護施設への出張講座】

従業員の皆様の福利厚生にいかがでしょうか。
講師:Chang 三夏 先生
2.5時間の講座 50,000円 + 交通費実費

開催をご希望の方は協会問い合わせフォームより「笑顔ヨガ講師派遣希望」のタイトルにてお問い合わせください。

なお、講師のスケジュール上ご希望に添えない場合もございますのであらかじめご了承ください。