新年あけましておめでとうございます
お健やかに新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
本年も皆さまのご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
旧年中は私ども一般社団法人日本ヨガメディカル協会をご支援いただき厚く御礼申し上げます。本年もヨガセラピーを安全に伝えられる人材の育成に取り組んでまいります。新年のメッセージとして、私が現在通学する京都大学の授業での学びをご紹介させていただければと思います。
多くの方が、ヨガで健康になることを期待されています。健康の定義は、今から76年前にWHOで定義されたものです。
Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.
「健康とは、身体的、精神的、社会的に完全に良好な状態であり、単に病気がないとか虚弱でないということではない」
この定義でよく争点となるのは、「完全に良好な」の部分です。完全に良好な状態は人それぞれが置かれた環境によって異なります。ヨガセラピーの実践においても、居心地の良いところは一人一人違うことでしょう。
これに対し、2011年「社会的、身体的、感情的困難に直面した時に発揮される適応・変化(adapt)と自己管理の能力を重点*」 という新たな定義が提案されています。
* Huber M, et al. How should we define health? BMJ. 2011.
ヨガセラピーに取り組むことによって、自分の健康と向き合えるようになった、という声を多くいただきます。また、病気の有無にかかわらず、自分のペースで行えるセルフケアとなっているという方も少なくありません。
協会のヨガセラピーは、入門講座のポーズから、非常にシンプルで日常生活に取り入れやすいことを心がけています。それは、人に施してもらうケアではなく、自分で自分を整える力を培っていただくことを狙いとしているからです。
ぜひ、2023年、この新たな健康の概念を時々思い出していただき、大切な人とのヨガセラピーの時間を過ごしていただけましたらと思います。
皆様、そして皆様と関わりのあるすべての方が、ゆっくりとした呼吸と自分を大切にする意識を持つことで、日々充実して過ごされますことを願っております。
代表理事 岡部 朋子