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【子供たちの健康づくり】

2021年03月30日 | 協会報告

全国の養護教諭の先生方へ

 子供の頃、保健室に行くだけで具合が悪かったのが少し元気になった経験はありませんでしょうか。
 子どもたちが、自分の身心に目を向けて 『自分の健康は自分で守っていくことができる人になってほしい』という想いのもと
保健室の活動にヨガセラピーを取り入れられているKeiko先生(以下K先生)は「何事も小さい頃からの生活習慣が大事です。予防医学の観点からも子どもの頃からの健康生活習慣が大事だと思います。」とおっしゃっています。

 子供達が健康な生活習慣を学ぶ必要性は、幼少期の短距離走で良い結果を出すためではありません。むしろ長距離走で結果を出すため、生涯にわたり健やかに暮らしていくための土台をインストールするためです。
 これからの子供達は否応がなしにデジタルとの付き合い時間が増え、自らの内面や自然との向き合いが減ります。呼吸の大切さや体を動かすことの楽しさ・心地よさを楽しみを交えながら練習することは養護教諭の先生にこそ手がけられることです。

 K先生はヨガセラピーを学ばれ、『養護教諭の仕事こそヨガセラピーそのものだ』と実感されたとのことです。学校教育へのヨガプログラムの導入、というだけの切り口ではなく、子供達に教諭たち自らヨガセラピー的なアプローチを行っていけるような様々な仕掛けを作りました。今回K先生のご厚意で当協会での配布を可能にしていただきました「げんきくんストレッチ」の素材もその一つです。
 市内の養護教諭部会にて自校の実践を紹介すると共に、「養護教諭自身がまず体感することが大事ではないか?」と考え、部会の中に養護教諭向け「こころ・からだほぐしタイム」を設けたとのことです。その結果、自分にも必要だと感じた気持ち良い体験を子供達にも伝えたいという先生方を中心に「げんきくんストレッチ」の輪が市内の小・中学校へと広がってきました。

げんきくんストレッチ:職員配布用資料のダウンロードはこちら

ダウンロードフォルダ(クラウドからダウンロードできます)

 げんきくんストレッチとは?

学校でも家庭でも『いつでも・どこでも・誰でも気軽にできる運動』。そして、『無理なく、楽しく、ゆっくりと』ずっと続けられるように、親しみやすい指導資料として『げんきくんストレッチ』を作成しました。

コロナ渦の今だからこそ、心身の健康のためにゆっくり落ち着いた呼吸をしながらストレッチ運動することが必要だと思い、4つのカードを作成しました。

げんきくんストレッチ実践について

【学校で実践する目的

1.運動の習慣を身につけてロコモを予防する。

2.簡単な運動を行うことにより脳の活性化を図り学習意欲を高め学力向上につなげる

3.身体の中のめぐりをよくして、免疫力を上げ、病気に負けない身体づくりをする。

【実施方法についての確認

 〇各学校・学級の状況に応じて、各学級に配付した『げんきくんストレッチカード』を活用して行う。

  ・一日ひとつずつ

  ・週ごと月ごとにひとつ など各学級で決めて実施する。

 〇実施場所や時間について

  1. 朝の健康観察とセットで実施する。 ※健康観察の後に1分間行う。
  2. 必要に応じて活用する。業間・体育の時間・集会時・各活動の前に行い気分転換・活動の後にリフレッシュ等 

*上記は作成した養護教諭が学校で実践する際に職員会で提示した資料です。目的①だけでなく目的②③を示したことで導入実践となりました。

配布カードに記したメッセージ【呼吸とストレッチ運動で免疫力をアップして、病気に負けない身体をつくろう!】

長時間のマスク着用により、呼吸が浅くなってしまいます。呼吸が浅いと、新鮮な酸素を全身に送ることができなくなり、不調の原因になります。呼吸は、血液の循環や消化・ホルモンの分泌などにも関わっているため、頭痛・冷え・便秘・疲れやすい・疲れが取れないなどの身体面の不調が起こります。心の面でもイライラしたり、落ち込んだり、やる気がでないなどさまざまな症状が現れます。

ゆっくりと落ち着いた呼吸をしながらストレッチ運動をすることで、自律神経のバランスが整い、不調も改善します。さらに、内臓の働きも活発になり、体の中のめぐりがよくなり、免疫力も上がります。

(再掲)げんきくんストレッチ:職員配布用資料のダウンロードはこちら

ダウンロードフォルダ(クラウドからダウンロードできます)

一般社団法人日本ヨガメディカル協会では、ヨガセラピーを基本から学ぶことができます。ヨガセラピーに興味を養護教諭の先生は、ぜひお問い合わせください。ご入会いただきました方には、4月にヨガセラピストの活動を掲載した協会誌「こころ」を郵送いたします。

ヨガセラピーを学び、子供たちの健康に活かしてくださる養護教諭の先生が増えていくことを願っています。