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「がん患者さんのためのヨガ」〜Yoga for Cancer 〜に込めた想い

2017年10月12日 | 協会報告

協会では、二週間後に第二回メディカルヨガカンファレンス「がん患者さんのためのヨガ」〜Yoga for Cancer 〜を開催いたします。

開催準備に向け、多くの皆様のご協力、ご尽力をいただいておりますが、ここでもう一度、私どもの思いについてご案内申し上げます。

イベント学会(会長:堺屋太一先生)によると、

【イベントの定義】

●概念的なイベントの定義●
イベントとは、何らかの目的を達成するための手段として行う行・催事である。

●構造的なイベントの定義●
イベントとは、目的を持って、特定の期間に特定の場所で、対象となる人々をそれぞれに、個別的に、直接的に “ 刺激 “ (情報)を体感させるメディアである。

●実務的なイベントの定義●
イベントとは、最適な行・催事を採択・構築することによって、相当数の人間を集め、時間と空間を共有することで、ある目的を達成しようとする組織管理的手段をいう。

【イベントの5つの必須要件】

非日常性〜日常とは違う何か特別なもの
目的〜目的や動機、意図、趣旨
場〜単なる場所のことではなく、そこに集まった人々が相互に、日常とは違う特別な意味のある空間と時間を共有している場
コミュニケーション表現〜目的や場を具現化するため
計画性〜意図的・計画的

と記されています。(参照:イベント学のすすめ)
そこで、今回のカンファレンスの目的やゴールは何かというと

【カンファレンスの目的】

•医療関係者にがん患者さんに対するヨガセラピーの有効性、安全性の理解を深めていただく。
がん医療をサポートする手法の一つとしてのヨガセラピーの導入を進めるきっかけをつくる。

【カンファレンスによる長中期的なゴール】

•医療関係者とヨガセラピストが協力できる体制を構築
医療機関でヨガセラピーを活用できる仕組みを整える
治療中および治療後のがん患者さんがヨガによる恩恵を最大限受けることができる

そのために、がん研有明病院様より「場」の提供をいただき、日常ではできない総合的な理解を深めることができる「場」がん患者さんにヨガの恩恵を届けたいという想いを持つ人々が相互に、繋がれる「場」の創出に向け、準備を進めております。

◉ がんサバイバーである小山紀枝さんに「乳がん患者さん向けヨガクラスの様子」というテーマにてご講演をいただくことで、実際にどのようにがん患者さんにヨガが実施されているかを参加者が知り、理解を深めていただくことを願っています。

◉ 岡孝和医師に「ヨガと臨床」というテーマでご講演をいただくことでがん医療におけるヨガの位置付けと期待されることを理解いただけたらと思います。

◉ 矢形寛医師に「国内における研究の可能性」というテーマでご講演をいただくことで、日本の乳がんにおけるエビデンスの構築が始まったことへの認知が広がることを願っています。

◉ パネルディスカッションでは、日本における理想的な患者支援としてのヨガのあり方を議論したいと思っています。

◉ そのほか、北米や国内におけるがん患者さん向けヨガの普及の実態を知っていただくこと、加えて、ヨガは実践を通じてその効果を体感していただけるため、実際にヨガに触れていただく機会を設けたいと思っています。

がん医療をサポートする手法の一つとしてのヨガセラピーの普及を進めたい、という想いから始まったカンファレンスとなります。

準備に携わる一人一人の想いが、患者さんのヨガとの出会いにつながるよう、カンファレンスのご案内にご協力をお願いいたします。

カンファレンスの詳細はこちらをご覧ください。
https://yoga-medical.org/learning/1729/

第二回メディカルヨガカンファレンス「がん患者さんのためのヨガ」〜Yoga for Cancer 〜
実行責任者 岡部 朋子