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女性の運動不足解消に期待:スポーツ庁

2019年05月9日 | 関連記事

スポーツ庁の鈴木大地長官を表敬訪問してまいりました。「ヨガは女性が手軽に始められるスポーツとして期待しています!」とのお言葉をいただきました。

【マイスポーツプログラム】

スポーツ庁が取組む「生活の中に気軽に取入れられる運動メニュー:マイスポーツプログラム」の中にヨガのポーズが取り入れられていることをご存知でしょうか?わしのポーズや英雄のポーズ、船のポーズ、立ち木のポーズなどが紹介されています。

スポーツ庁の調査によると、スポーツ実施率が低いのは特に20~40代女性なのだそうです。その理由として、体力に自信がない、というだけでなく、仕事や子育てが忙しく運動に時間を割くことができない、自分だけの自由な時間を持てない、あるいは持つことに罪悪感がある、などがあげられています。
スポーツ庁が提案するマイスポーツプログラムは今ある生活の中にちょっとした運動を取り入れリフレッシュするメニューです。その中にあるヨガはいつでもどこでも何もなくても始められ、体力のない方でも楽しめるため、幅広い年代層の女性のニーズを網羅することが可能です。実際、個々の生活に応じた運動を選択すると8割が「続けられる」と回答されたそうです。

マイスポーツプログラムのメニューはスポーツ庁のHPからダウンロードすることができます。行うタイミングや、ポイントなどが写真入りでわかりやすく解説されています。


「メディカルヨガ(新興医学出版社)」とともに「ずぼらヨガ(飛鳥新社)」もお持ちしたところ、漫画っていいよね!と喜んでくださいました。ヨガの良いところは、自分を大切にすること、いつでも始められ、ゆる〜く続けられる点であることを熱く語ってまいりました。

【女子高生にもヨガのゆるさが人気】

実際に鯖江市の女子高生にマイスポーツプログラムを体験してもらった担当職員の女性に伺ったところ、最近の女子高生の間でもやはりゆるい運動は人気があるとのこと。(詳しくはスポーツ庁Web広報マガジンの記事をご覧ください)

鈴木長官ご本人も「ゆる部活」すなわち、これまでのスポ根ではなく体力向上や運動の楽しさを実感するための部活動の視察で神奈川県の厚木北高校のヨガ同好会を訪問されています。(詳しくはスポーツ庁Web広報マガジンの記事をご覧ください)

こちらの記事で鈴木長官は視察レポートのまとめにこのようにおっしゃっています。
「小さい頃のスポーツ体験は、そのまま大人になってからのスポーツ習慣につながります。その環境づくりは、地域や学校、保護者、そして我々のような大人たちが、責任もって取組むべきことです。身体を酷使し、順位や点数を競い合うだけがスポーツではありません。仲間と楽しい時間を共有するための新たな部活動とその効果を、今後広く伝えていきたいと考えています」

これは協会の分科会テーマのひとつである「子供の教育とヨガ」の問題意識に合致するものです。

【女性が輝く社会づくりは心身の健康づくりから】

WHO憲章において「健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが 満たされた状態にあることをいいます。」と謳われています。実際、女性のライフスタイルには様々なストレスイベントが待ち受けています。

しかしそライフスタイルに適度な運動と十分な休息を取り入れるという少しの工夫によって、それらのストレスへの対応力は随分違ってきます。それはもちろん、女性だけではありません。日本人の多くが働き盛りに運動不足、睡眠不足から抜け出せずにいます。

ヨガを1つのきっかけとして、日本のこれからのを担う若者たちが、自らを大切にするための運動習慣をできるだけ小さいうちから身につけてほしい、という願いを鈴木長官に伝えてまいりました。

【オフィスでもできるチェアヨガ】

実際に「ずぼらヨガ(飛鳥新社)崎田ミナ著)」の中から、オフィスでもできるチェアヨガを体験いただきました。金メダリストである鈴木長官の肩甲骨の柔らかさにまず驚かされました。


ヨガとストレッチの違いは、呼吸を止めずに意識することです。

ヨガは軽い運動でありながら、心を落ち着ける効果もあります。

アイピローを目の上に置くこともありますが、最近のトレンド、パームピロー(手のひらに置く枕)を体験いただきました。このハート形のピローはおでこに置くこともできます。


協会では4枚のカードを用い、病気の方や運動が苦手な方でもゆるく始められるヨガ(シニアヨガ・ヨガセラピーなど)を指導できる人材を育成していることもお伝えしてまいりました。どのお話にも長官は熱心に耳を傾けてくださり、特に女性の運動不足対策への可能性について高い関心を示してくださりました。

私たちが日本の社会に対してできることをひとつひとつ活動として積み上げてまいりたいと思います。お忙しい中、私ども協会の訪問にお時間をいただき心より感謝いたします。

文責:岡部 朋子(代表理事)