国際疾病分類の第11回改訂版(ICD-11)が公表されました。
2018年6月18日(月)ジュネーブ時間12時(日本時間18日19時)
世界保健機関(WHO)が、国際疾病分類の第11回改訂版(ICD-11)を公表しました。
そして今回、現代医学の病名の他に「第26章:伝統医学の病態モジュール1(仮訳)」が新たに追加されることになりました。
28年ぶりとなる今改訂では、追加されるのは日本・中国・韓国で行われている伝統医学の病名に限局されてはいますが、世界の四大伝統医学(中東のユナニ医学・東アジアの中国伝統医学・チベットのチベット医学・そして南アジアのアーユルヴェーダ)には共通している点が多数あります。
ともすれば単なる言い伝えと言われてしまう伝統医学が、実践・研究を通しエビデンスを構築していくことで、医療現場での共通言語や常識に変化するという現実は、ある意味で私たちにも光明をもたらしてくれるも
のではないでしょうか。
症例というと体温が感じられず違和感を感じるかもしれませんが、ひとつひとつの出会いや共有した時間をデータとして積み重ねていくことで、できていく道があります。
一人では諦めたくなってしまうそんな活動も、同じ思いを持つ仲間が持ち寄ることで、ゆっくりではあるかもしれませんが確実に前進していくことができるでしょう。
(松原 昌代)