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ヨガセラピーを行うのは誰か

2017年04月6日 | お知らせ

【ヨガセラピストという新しい職業人を育成していくこと】

ヨガという手法がセラピーとして注目を集め、ヨガの健康効果に関する臨床研究が北米を始め急増しています。
アメリカの大病院でもヨガセラピストが患者さんをサポートするチーム医療のメンバーとして活躍しています。

医療の現場で、あるいは医療をサポートする領域でヨガセラピーを担うのは誰なのか、ということについて考えてみます。

まず、明確にしておかなくてはならないことは、ヨガセラピーは「医療行為」ではないということです。
ヨガという手法を、心や体に辛さを抱えた方のセラピーとして活用することを安全に誘導し、変容を根気強く見守る支援を行うプロフェッショナルです。具体的には、対話や呼吸、適度な運動や良い睡眠など、行うことは環境の整備です。その点では医療現場やセルフメディケーション*を支えるサービス業の一つかもしれません。

そこに必要とされるのは(A)

ヨガというものへの理解
ヨガのポーズの知識・誘導法:とりわけ体力のない方、ヨガの初心者の方でも取り組める呼吸法や瞑想法、簡略化、したポーズならびに最適化の視点
ヨガの背景にあるマインドフルネス(瞑想)アーユルヴェーダへの理解
ヨガセラピストとしての高いプロ意識(マナー・コミュニケーション、倫理)

となります。

しかし、やはりそこに、症状を抱えた方、心身のリスクを抱えた方を相手にする以上、(B)

基本的な解剖学的知識
基本的な疾病の知識

が必要になります。

また、医療従事者ではない人材が医療の現場で活動するにあたり、現場や医療・介護業界の法律、動向を知る、ということも必要になってきます。この部分は言うまでもなく医療の現場にいる方はベースとして知識を持たれています。従い、医療に関わったことのない人にとってはしっかりした学びが必要となります。

ヨガが医療をサポートできる可能性があることを医療者に認知してもらうためには、ヨガの利点と有害事象を自分の言葉で説明できる力も必要です。(C)

当協会は10年後、ヨガセラピーが医療をサポートする一つのツールとして活用されている未来を見据え、その実践者であるヨガセラピストを育成していきます。

具体的には(A) を学ぶ講座ラインナップの提供、医療への知識を身につける(B) 講座、そして実践提案力をつけるための課題(C) を総合的に学ぶカリキュラムでプロフェッショナルとしてのヨガセラピストとしての力をつけていきます。

学びの場において、様々なバックグラウンドの人材がお互いから学び合うことが大切だと考えています。これはヨガにおける「結び」の概念にもつながります。ヨガの知識を持ったヨガセラピストだから立場が上、医療者だから優位な立場にある、と言うことではなく、医療者として、ヨガセラピストとして、患者として、家族として、お互いがお互いにないものを学びあいながら、ヨガができることの精度を上げていくことなのではと思っています。

そのためにも協会は、上記A-Cをしっかり学ぶ意欲と責任のある様々な方々の協会へのご入会、学びをお待ちいたしております。

*セルフメディケーションについて

世界保健機構(WHO) において「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」と定義されています。日本でも平成29年1月1日よりセルフメディケーション税制が始まりました。

ヨガセラピストの本棚:Principles and Practice of Yoga in Health Care

インドで生まれアメリカで開花し、一時的なブームからもはやアメリカでは文化として認められつつあるヨガは医療費の増加に悩むアメリカ国民の健康状態の改善に著しく貢献できる可能性を秘めた統合医療の一手法として新たな期待を集めています。

本書は最新のヨガの臨床研究事例や、経験豊富なヨガ指導者によるケーススタディを理路整然と展開し、一方でヨガを治療計画の一環として導入するために必要な知識、実践方法を統合的に編集してます。多くの専門用語、科学用語が使用されているものの、ヨガの愛好家から医療関係者まで幅広い読者に配慮下平易な文章と豊富な図解(写真)により、専門書としてはもちろんのこと、日々参照したくなる実用書として期待されています。

《目次》

1 ヨガ、ヨガセラピーとヨガの身体心理学とは
2 筋骨格と神経に及ぼす影響
3 メンタルヘルスに及ぼす影響
4 生活習慣病に及ぼす影響
5 心臓血管系に及ぼす影響
6 がんに及ぼす影響
7 子供、青少年、高齢者など特定の年齢層
8 未来への期待

《著者》

Sat Bir Khalsa 医学博士
ハーバードメディカルスクール助教授、国際ヨガセラピスト会議議長

Lorenzo Cohen 医学博士
テキサス大学MDアンダーソン癌センター教授、ヨガと乳がんの大規模研究を進行中

Timothy McCall 医学博士
内科専門医、アーユルヴェーダ医、Yoga as Medicine 著者、Yoga Journal 医療編集者

Shirley TELLES博士
パタンジャリ研究財団ダイレクター

(文責:岡部朋子)

ヨガセラピーにおけるヨガの定義

2017年03月28日 | お知らせ

「ヨガとは心の動きを止めること」
文献としての定義としてはこれが「ヨーガスートラ」によるヨガの定義です。

しかし、これではヨガを学んだことがない方にとっては意味がわからないことでしょう。
しかし、私たちヨガを伝えるものは必ず次のような質問を受けます。
「ヨガとストレッチの違いとは?」「太極拳とどう違うの?」**

また、ヨガに関する臨床試験をスタートする際にも、そもそもヨガをどのようなものと定義するか、ということが必ず問われます。

ヨガは、今この瞬間への意識と深く快適な鼻呼吸を伴った操体法や呼吸法、瞑想法などから成る伝統的な健康法です。今この瞬間への意識と深くゆっくりとした呼吸を伴うことで副交感神経を優位にさせ、心と身体が調和し安定した状態を導きます。

アメリカでヨガが補完統合療法の一つとして「ヨガセラピー」という位置付けて受け入れられ始め、ヨガという手法が心身の健康の回復に役に立つらしいということの裏付け(臨床)の研究が急激に始まりました。その根拠がヨガという操体法にあるのか、呼吸法にあるのか、瞑想法にあるのか、未だに様々な解釈が存在します。

答えはそのいずれもと言われますが、それは操体法も、呼吸法も、瞑想法も、ヨガという定義の前では手法に過ぎないということです。

息さえできればヨガはできる、と言われる所以は、背筋を伸ばして座っている、あるいは横たわったまま、呼吸を行うだけまで、簡略化できることにあります。

ヨガとは生き方の姿勢であり、哲学であり、祈りの姿です。
ヨガは宗教の影響を受けていますが、宗教そのものではありません。
神への祈りの姿はなく、自分やありのままと向き合い、自分やありのままの姿への
感謝、受け入れ、という己の内なる神に仕えるという教えです。

ヨガが本格的に日本に入ってきてから、ずっとヨガの普及を見つめ、発信してきた Yogini 編集長である橋村伸也氏は現代日本におけるヨガをこのように説明しています。

「ヨガの定義:結び – ヨガの語源はサンスクリット語で結ぶ、という意味を持つYuj という言葉」
すなわち、分かれているもの、対立しているものが一つになること。
ヨーガスートラでの定義:心の動きを止めること

普段は外に向き、バラバラになっている五感を呼吸に意識を向けることで、
自分の内へと向けていき、心身と脳が静かになっていく。

それはポーズや、ダンス、仲直り、相互理解、なにをやろうとも「分かれているものが、一つになる」というものはすべてがヨガです。」

その過程が、私たちの自己肯定感や生活環境に好影響を与え、ストレスを緩和するプロセスに注目が集まり、セラピーとしてのヨガの活用に注目が集まり、ヨガセラピーという分野が生まれました。
21世紀、非伝染性疾患が増え、薬や手術でケアできない心身の不調を訴える人が増えてきています。そのような症状において対話や環境が人を元気にすることにも関心が集まっています。

インドで興り、アメリカを経由して全世界に普及したヨガ、今この瞬間の心と体の様子に意識を向けた動き、呼吸、瞑想などの手法を用い、心と身体が調和し安定した状態を心がけるという健康法が、ストレス社会における様々な健康問題の解決に役立てられようとしています。

** ストレッチや太極拳との大きな違いは、ストレッチの狙いが体への効果だけなのに対し、ヨガでは呼吸や、自分の今のあり方、体の感覚などにまで意識を向けます。太極拳との違いは、ともにゆっくりした動きに呼吸を伴わせます。太極拳の目的は、気の巡りを良くし、気功と呼ばれる力を発揮することです。そのために逆腹式呼吸を用います。
ヨガの目的は力を発揮することではなく、むしろ深くゆっくりとした呼吸で心を落ち着け、瞑想状態に入りやすくするためである。無理にポーズをとる必要はなく、立っていても、座っていても、横たわっていても、自分がここにいることを感じ、今に意識を向けていれば良いのです。

(文責:岡部朋子)

生涯現役社会の実現へ:日本医師会、厚生労働省、経済産業省からのメッセージ

2017年03月28日 | お知らせ

(You Tube 説明より)
日本医師会、厚生労働省、経済産業省は、誰もが最期まで自分らしく生ききることができる「生涯現役社会」の実現を目指しています。「生涯現役社会」について、より多くの方々にご理解いただくため、メッセージ動画を作成しました。

いまがいちばん楽しい、と思えること

そのために、ヨガがどんな人にももたらせる時間はありそうです。
昔は良かった、だけでなく、いま生きている実感を。

ヨガセラピーシンポジウムSYTAR2017【Day4】6月18日(日) のプログラム

2017年03月26日 | 協会外主催 講習等
7:00 – 8:00 AM モーニングプラクティス(MPF) セッション 下記より一つ選択

MPSU01 -ヨガセラピスト向けのヨガ(Megan McCarver, MA, C-IAYT, E-RYT 500)
MPSU02 -バランスよく今日を始めよう(Ginger Hooven, AP (MA-Ayur), E-RYT 500, YT, C-IAYT)
MPSU03 -自分の体と仲良くしよう
(Sarah Greco, Phoenix Rising Yoga Therapy Faculty)
MPSU04 -アイソメトリックヨガで、心身を整えよう
(Masayo Kaneko, 
 RN, Yoga Therapist )
MPSU05 – しかばねのポーズ:決して悪いものではない(Jennifer Taylor, MSW)

6:30 – 9:00 AM 朝食(各自)

9:00 AM – 1:00 PM展示会 オープン 

プログラム共通 9:30 – 9:45 AM お祈り
9:45 – 10:15 AMv講演:西洋社会におけるヨガセラピー:  ヨガの哲学と統合医療モデルを結びつけて(Amy Wheeler, PhD, IAYT Board Member | Secretary)
10:15 – 10:20 AM 休憩
10:20 – 11:20 AM 基調講演:私たちの体の中にテーマがある(Nikki Myers, C-IAYT, E-RYT 500, MBA)
11:20 – 11:30 AM 閉会の辞

12:00 – 1:00 PM 昼食(各自)

カンファレンス参加ツアーの詳細はこちらをご覧ください。
https://yoga-medical.org/news/1383/