SYTAR 2018【ヨガセラピーシンポジウム現地レポート】⑫
二人目の基調講演はYoga as Medicine の著者である Timothy McCall 先生でした。
協会でもよく引用する、慈恵会病院の「病を見ずして病人を見よ」という言葉と大きく通づる「Treat what you see, not the Diagnosis」をテーマにお話しされました。ヨガセラピーだからこそ、症状だけを見るのではなく、その人の全体をヒアリング、観察してから必要なことを導き出すのです。その手法としてSNAPS という切り口を紹介されました。ついつい私たちも症状だけを見てしまう危険を再認識できる機会となりました。
ヨガセラピストにとっては、メディカルセッティングによる正確(と見せかけた)診断は却って害となり、私はあなたの味方だから、できることから一緒に取り組んでいきましょう、というIntake(ありのままを受け入れる)ことが大切だという、セラピストの基本姿勢を繰り返し伝えられていました。
《SNAPS》
◻︎ Structural (姿勢)
◻︎ Nervous System (自律神経)
◻︎ Ayurveda (アーユルヴェーダ)
◻︎ Psychology (心理学)
◻︎ Spirituality (精神性)