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Current Oncology Reports へのPhase III 臨床研究 ( 2018年1月)

2018年07月12日
[タイトル]
がん治療関連毒性を軽減させるのためのヨガ 
Yoga for the Management of Cancer Treatment-Related Toxicities

[抄録]

レビューの目的

ヨガとは何かを説明する
がん治療関連毒性を軽減させるためのヨガの効果に関する文献を要約する
がん専門家のためのヨガの活用について臨床上の推奨を提供する

最近の知見

24の第2相試験と1つの第3相臨床試験を検討した結果,ヨガ、とりわけ難易度の低いハタヨガならびにリストラティブヨガは,化学療法や放射線治療を受けているがん患者やがんサバイバーの睡眠障害,がん関連の疲労,認知機能障害,心理社会的苦痛,筋骨格系の症状に対して,安全で取り入れやすく効果的な治療法であることがわかった.臨床医はこれらの毒性に悩んでいる患者に対して,資格をもったヨガの専門家にコンサルトした上で,ヨガの活用を考慮すべきである.これらの知見を確かなものとし,患者やサバイバーが抱えるがん関連毒性を治療するためのヨガの別のタイプ,負荷の程度,提供の方法を評価するために,さらなる第3相臨床試験が必要である。

アブストラクト(要旨・抄録)
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29388071

 (監修・訳 : 埼玉医科大学総合医療センター ブレストケア科 矢形寛 教授 )

概念図
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5901971/figure/F1/?report=objectonly

原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5901971/

(注)以上はアブストラクト(要旨・抄録)の翻訳であり、原著論文の翻訳を経たものではありません。
また全ての研究には、研究の領域とその限界が存在します。