自分の身体ではなく、自分の行為への気付きが、運動能力を向上させる
2021年09月7日
気づきを促すヨガセラピストにとって、示唆深い研究結果が発表されています。
東北大学の大学院情報科学研究科の松宮 一道教授による研究です。この度、松宮教授に協会HPでのご紹介のご許可をいただきました。
下記、科学技術振興機構(JST)による発表資料(https://www.jst.go.jp/pr/announce/20210111/index.html)より引用させていただきます。
ポイント
- 見ている身体を自分の身体であると気付くとき、人間は以下の2つを経験し、これら2つの経験が運動能力の向上に関わっていると仮定されていました。
1.見ている身体を自分の身体の一部だと感じる(身体所有感)。
2.自分が身体を動かしていると感じる(運動主体感)。 - 自己身体の気付きにおける、これら2つの経験のうち運動主体感だけが、運動能力の向上に関わっていることが本研究で判明しました。
- 本成果は、運動機能障害のリハビリテーションや身体能力開発において、運動主体感の人工的操作が有効である可能性を示唆しています。
プレスリリースの資料はこちらをご参照ください。
https://www.jst.go.jp/pr/announce/20210111/pdf/20210111.pdf
ヨガセラピストとして自分の体の動きへの気づきを促すことで高齢者の運動を支援していきたいものです。