ヨガと慈悲の瞑想プログラムがアルツハイマー患者の家族介護者のQOLと自己への慈しみ(セルフコンパッション)を改善させる / ランダム化比較試験
Yoga and compassion meditation program improve quality of life and self-compassion in family caregivers of Alzheimer’s disease patients: A randomized controlled trial.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26685923
Geriatr Gerontol Int 2017; 17:85-91。
狙い:アルツハイマー病患者の家族介護者の生活の質、注意力、活力、自慈心(自己への慈しみ)に及ぼす、慈悲の瞑想を併用したヨガの実践の効果を調査すること。
方法:合計46人のボランティアを、ヨガと慈悲の瞑想プログラムを実践するグループ(n = 25)と、治療を受けなかった対照グループ(n = 21)の2つのグループに無作為に割り当てた。プログラムはヨガと瞑想で構成される1時間15分のセッションで、週3回、8週間にわたり提供された。生活の質、注意力、活力、セルフコンパッション(自己への慈しみ)のスコアは、介入前後で測定された。
結果:ヨガと慈悲の瞑想プログラム実践グループは、介入後の時点で統計的有意差を示さなかった対照群と比較して、生活の質、注意力、活力およびセルフコンパッションスコアにおいて統計的に有意な改善(P <0.05)を示した。
結論:この研究の結果は、8週間のヨガと慈しみ瞑想プログラムが、アルツハイマー病患者の家族介護者の生活の質、活力、注意力、セルフコンパッション(自己への慈しみ)を改善できることを示唆している。
監修:川野泰周医師(RESM 新横浜睡眠・呼吸メディカルケアクリニック副所長)翻訳:住谷真理子
(注)以上はアブストラクト(要旨・抄録)の翻訳であり、原著論文の翻訳を経たものではありません。
また全ての研究には、研究の領域とその限界が存在します。