HOME > 《ヨガセラピスト育成》安全対策、倫理規定

昨今、マッサージや整体、リラクゼーション施設における健康被害が取り上げられています。
背景として国家資格が存在しないため、基礎的知識が足りない人でも施術ができることや、ビジネスの拡大による未熟な施術者の増加などがあるといわれています。ヨガにも国家資格は存在しませんが、医療や介護に続く、第三の分野として拡大が見込まれる「慰安」の分野です。

ヨガセラピストの役割は、症状の改善を試みる指導ではなく、本人が健康を志す取り組みに寄り添う行為です。
一緒にできることを探し、思いやりをもって根気強く導いていくことです。
その上で、ヨガセラピーを体験する人の健康被害を招かないことが何より大切だと当協会は考えます。
したがって、普及に当たる人材には下記の理解を徹底します。

ヨガセラピーの四つのルール
1.ヨガは治療や施術ではないことを理解する。
ヨガは治療ではなく、治療計画をサポートするセルフケアの一手段です。
ヨガセラピーとは、ポーズ、呼吸法、今に意識を向けることなどを通じ、緊張、不安、ストレスを減らし、よく眠れるようにすることです。
ヨガを通じ育まれた自己肯定感が、生活の改善や、症状の受け止め方の変化、健康感の回復につながっていくことをわかりやすく伝える力をつけていきます。
2.生徒さん一人一人に寄り添う気持ちを大切にすること
「ヨガとはこうあらねばならない」と押し付けるのではなく、患者さん一人一人にヨガをあわせていきます。
患者さんの今、ありのままを出発点とします。
今の患者さんにできることを一緒に探しながら、体を動かす楽しさ、深呼吸する気持ちよさ、今を生きる喜びを共に味わっていきます。
3.インスタントメソッドとして提案しないこと
即効性のあるものが求めらる時代ですが、ヨガの効果はゆっくりであることを理解し、継続を大切にします。
ヨガセラピーとは上達させることではなく、楽しんで続けられる工夫をしていきます。
すぐに変化を起こすのではありません。
呼吸や運動、心の持ち方が徐々に患者さんの生活や行動にゆっくり影響を与えていくのです。
4.実践をたいせつにすること
医療において Evidenced Based Medicine という概念がありますが、近年、患者さんの話に耳を傾けるというNarrative Based Medicineの重要性も見直されています。
これに対し、ヨガはPractice Based Medicine といわれることもあります。
プラクティス(実践)があってこそです。
理論で説明するだけでなく、実際に行ってもらえる機会作りが大切です。
倫理規定
(IAYT のCode of Ethics 参照)
A.ヨガセラピーを伝える相手に対して
私は

1. ヨガセラピーを伝える相手へのの尊厳と権利を尊重します。
2. 差別をしない態度でサービスを提供します。
3. ヨガセラピーの効果について過大な広告や説明をしません。
4. 個人情報の守秘に努めます。
5. ヨガセラピーを伝える相手とプロフェッショナルとしての距離感を確保します。
6. 症状やプログラムについての正確な記録を保持します。
7. 自分の身の丈にあったサービスの提供を行います。
8. 必要があれば他のヘルスケア専門家のサポートも受け入れながら最善のケアを尽くします。
9. 自分が心身ともに安全にサービスを提供できる状態でないときは、辞退します。
10. 自分がサービスを行う上で個人的な問題や葛藤を抱えたときは、適切なサポートを得るよう努めます。
11. ヨガセラピーを伝える相手や第三者への請求は公正に行います。
12. 不当なコミッションを支払ったりもらったりしません。
13. ヨガセラピーを伝える相手と性的な関係を持ちません。
14. かつてヨガセラピーを伝えたことがある相手とも、今や今後伝えていく相手とも、性的な関係と疑われるような行動には気をつけます。

B.プロフェッショナリズムに対して
私は

1. より高いレベルを目指して精進します。
2. 組織について、正確で、信頼性が高く、誤った方向に導かない情報提供に努めます。
3. メンバーであることに恥じない行動を遵守します。
4. 新しいことを学んでいく気持ちを忘れません。
5. 同僚や他のプロフェッショナルを侮辱したり見下したりしません。

C.社会に対して

私は

1. 私の学歴や資格、職歴について正確な情報提供に努めます。
2. 有効な資格だけを掲げます。
3. ヨガセラピーの有用性について一般的に認められており正確で信頼に足る情報のみを広告に用います。
4. ヨガセラピー以外のヘルスケアのあり方にも敬意を払い、補完協業関係の構築により、より高いサービスの提供を目指します。