協会について
日本ヨガメディカル協会は、ヨガが日本人の健康に寄与することができる社会を作り、ヨガが地域社会に根付くことを目指して設立された団体です。
日本において補完統合医療としての治療法を導入していく試みは、まだ世界的に大きく遅れをとっております。そのような中におきましても、当協会は、ありがたいことに、医療界、マスコミなど各業界から多くのご賛同をいただき活動させていただいております。
医療の現場にヨガセラピーをいち早く浸透させているアメリカにおきましては、すでに医師自らがヨガを学び患者が実践できるプログラムを治療に取り入れているという動きがあります。
当協会は、このようにヨガセラピー先進国といってもよいアメリカにおいて産学医と連携し医療現場へ還元するなどの積極的な取り組みを行っている団体国際ヨガセラピスト協会~International Association of Yoga Therapist (IAYT)とも協力関係にあり、日本におけるヨガセラピーの普及にも、ご尽力いただいております。
このような国内外からの強力なサポーター陣に恵まれた当協会は、日本にヨガセラピーを広く根付かせるための大きな役割を担っていると受け止めております。
IAYTのカンファレンス
乳癌学会学術総会におけるヨガ体験登壇
協会主催メディカルヨガカンファレンス
協会の主な役割
- 医療者に向けたヨガセラピーの学び、情報共有の場を提供する
- 患者さまに寄り添えるヨガセラピストを養成する
- 臨床研究を実施しエビデンスを増やしていく
- ヨガセラピーに関する各種情報を発信する

認定制度の目的
ヨガには国家資格というものがありません。
そのため、ヨガセラピーの目的や基準は、各団体なり個人なりが独自に定めた判断や規定で成立しており、その指導力レベルも内容の正当性も、第三者には客観的な判断がしにくいものになっています。
それゆえに、医療現場でヨガの導入を検討する際に、人材による指導力のばらつきがあるのではないか、ひいてはその肩書やレベルに対する信ぴょう性はどうなのか、といった不安を払拭することができず、導入に踏み切れないという現実があります。
ヨガセラピーは患者さまご本人が健康を志す取り組みに寄りそう行為であり、伝え方を誤ることで健康被害を招く危険性もあります。しかし、今の日本の現状では、誰でもヨガセラピストと名乗ることができ、活動の内容は限りなく自由裁量なのです。
これでは医療、介護の現場では、いつになっても安心してヨガセラピーを受け入れることはできません。
この問題の改善を目指し、日本ヨガメディカル協会では、セラピストとして必要な資質、技能の基準を設け、その水準を満たす学びを目的としたプログラムを作成しました。このプログラムを終了し認定を受けることが「現場に送り出すことができるセラピスト」であるという判断基準にしていただけることを目指したものです。
実際の医療、介護関係者にご意見を伺い、課題や需要を把握した上で作成したものである点に大きな意味があり、ヨガセラピスト活動を目指す皆様には取得していただく十分な価値があるものと考えております。
なぜ「資格」ではなく
「認定」なのか?

ヨガの資格は国家資格ではなく民間資格です。民間故に、一定の基準がなく、大抵のものが規定の時間数を学び最終試験を通ることで、誰もが取得できるものになっています。
一方「認定」とは、一定の実力や能力がある人材であると機関が認め、それを証明するものとなります。
当協会では、知識、技能だけでなく倫理にも重きをおいています。ヨガセラピストに必要とされる適性を、講座受講時の様子や、遅刻欠席などを含めたマナー、そして最終的なレポート内容も含めて「認定」とさせていただいております。
よって、誰にでも「認定」を与えるのではなく、最低限の社会性、マナー、思いやりを欠いていないことも当協会の認定ヨガセラピストとして必要とされる要件となります。
協会で認められたヨガセラピストという意味を含めるため「資格」ではなく「認定」という言葉で位置づけています。