当協会には、ヨガセラピストの国際基準として世界的に知られるアメリカの国際ヨガセラピスト協会(IAYT)の認定資格(C-IAYT)を取得した国際ヨガセラピストが2名在籍し、アメリカではすでに補完医療としてエビデンスが確立されているヨガセラピーの知識と手法を、日本においても広く普及させることを目指しています。
全ての講師は、心と身体のつながり、病気と健康について深い知識と豊富な現場経験を備えたプロフェッショナルです。少人数制の学びを通じて、一人ひとりに丁寧に寄り添い、皆さまのヨガセラピストとしての歩みを支えていきます。
岡部 朋子
Tomoko Okabe
(社)日本ヨガメディカル協会代表理事
担当&監修講座
- つながる心を育むコミュニケーション講座
- セラピーに活かすリストラティブヨガ入門
- リストラティブヨガ指導法アドバンスド講座
プロフィール/Bio.
- 国際認定ヨガセラピスト C-IAYT
- 全米ヨガアライアンス E-RYT500
- リストラティブヨガ「Relax & Renew」上級指導者資格
- 京都大学大学院医学研究科(博士後期課程)在籍中
米国でヨガセラピーを学び、高齢者、がん患者、不妊、更年期、重篤疾患、終末期ケアなど、対象に応じたセラピー的アプローチを体系的に習得してきました。2016年には一般社団法人日本ヨガメディカル協会を設立し、日本における補完医療としてのヨガの啓発と、専門指導者の育成に尽力しています。
また、医学的根拠に基づくヨガの実践を広める取り組みとして、医師ティモシー・マコール著『Yoga as Medicine』日本語版の監修を担当しました。ヨガセラピーに関する国際会議への参加や、米国医療施設での視察を通じて、臨床現場での導入事例と専門的知見を深め、日本の医療との橋渡し役を担っています。
現在は、京都大学大学院医学研究科(博士後期課程)に在籍し、科学的根拠に基づいたヨガセラピーの制度化と社会実装に向けた基盤整備に取り組んでいます。乳がんやメンタルヘルス分野における講演経験も豊富で、学術総会や市民公開講座、行政・医療機関など、多様な現場で情報発信を行っています。慈恵医大附属第三病院での職員向けクラスや、愛誠病院での患者向け院内クラスの立ち上げなど、医療現場との協働にも積極的に取り組んでいます。
石井 及子
Takako Ishii
協会公認講師/MYTプログラムチーフ
担当講座
- 森田療法を共に学ぼう
- マインドフルネス・ヨガセラピー(MYT)プログラム指導法講座
- ヨガセラピーに活かす解剖学1
- ヨガセラピー入門
プロフィール/Bio.
- 沖ヨガ インストラクターレベルアップ養成コース全24課程履修
- IHTA認定 1級ヨガインストラクター
- JADP認定メンタル心理カウンセラー資格取得
- 日本アロマセラピー統合医学協会認定ハーブアロマアドバイザー
- (社)日本ヨガメディカル協会認定ヨガセラピスト
幼少期から両親の闘病を間近で見て育ち、出産時には早産で次女を亡くし、長女の不登校を支えるなかで、自身もパニック障害を経験しました。こうしたさまざまな困難を経て、心と身体のつながりの大切さを深く実感するようになりました。
また、循環器専門の病院で医療事務として勤務する中で、患者、患者の家族、医療者の三つの視点から医療の現場を見つめる経験を重ねてきました。なかでも、自らのパニック障害を時間をかけて乗り越えてきた過程は、同じように苦しむ方々に寄り添うための原点となっています。
その回復のプロセスの中で、心と身体の両面から癒しを促すメディカルヨガに可能性を感じ、専門的に学びを深めました。2016年の一般社団法人日本ヨガメディカル協会の設立以来、公認講師として活動し、心身に不調を抱える方々に寄り添いながら、安心と自己回復力を育むクラスを継続しています。
また、パニック障害をきっかけに出会った森田療法では、「不安や症状があっても、そのまま日常を生きる」という哲学に強く共感し、ヨガとの多くの共通点を見出しました。自身の回復にも大きな支えとなったこの学びを、ヨガセラピーにおける実践の柱として取り入れ、「不安や揺らぎと共に生きる力」を育む時間を、多くの方と分かち合いたいと思います。
村松 由美子
Yumiko Muramatsu
協会公認講師
担当講座
- 解剖学2
- ヨガセラピストのためのポリヴェーガル理論
- シニアヨガ指導者養成講座
- ヨガセラピー入門
プロフィール/Bio.
- 国際認定ヨガセラピスト C-IAYT
- 全米ヨガアライアンス E-RYT500
- YACEP(全米ヨガアライアンス継続教育プロバイダー)
- Spandaムーブメント・セラピスト(米)
- オリジナルストレングス認定インストラクター(米)
- 介護予防指導士(日)
アメリカへの留学をきっかけに、およそ40年にわたり異国の地で暮らしました。言葉や文化などの違いの中で、孤独や精神的な疲労を感じることも多く、生活の中でさまざまなストレスを抱えることもありました。そんな時、心の拠りどころとなり、私を内側から支えてくれたのがヨガでした。ただ自分自身の心の平安を得るために学び続けていたヨガでしたが、ご縁があり、ヨガセラピーを行うスタジオで指導を任されることになりました。
そこには、パーキンソン病や多発性硬化症(MS)、薬物依存、PTSDなど、さまざまな課題を抱えながらも熱心に通ってこられる方々の姿がありました。そのような方々と関わる中で、「もっと深く、ヨガをセラピーとして学びたい」という思いが芽生え、アメリカで最も信頼されているヨガセラピー教育機関である IAYT(国際ヨガセラピスト協会)で学び、認定国際ヨガセラピスト(C-IAYT)となりました。
その後、日本ヨガメディカル協会の一員となり、前職であるWebサイト制作や通訳・翻訳業で培った英語力を活かして、協会のヨガセラピー情報サイト(yogatherapy.co.jp)を立ち上げ、世界中のヨガに関する最新の研究や、医療領域におけるヨガセラピーの動向を収集・紹介する活動を続けています。
数年前に日本へ帰国してからは、協会の公認講師としても活動するほか、50代~80代の地域の方々が心と体の健康寿命を延ばし、より豊かな日常を送っていただけるよう、スタジオでのヨガセラピーのクラスを提供しています。
プロフィール/Bio.
- E-RYT500・YACEP
- (社)BCY理事・乳がんヨガ講師
- (社)日本ヨガメディカル協会認定ヨガセラピスト
- 大阪国際がんセンター認定がん専門運動指導士
20年以上にわたりヨガを実践し、10年以上にわたって乳がん経験者のためのヨガ指導に取り組んでいます。主宰するヨガスタジオでは、「術後の身体と心に寄り添うヨガ」をテーマに、乳がん患者さん一人ひとりの体調や治療歴に応じた安全で効果的なプログラムを提供しています。
医学的知見と長年の指導経験をもとに、リンパ浮腫への配慮、可動域の改善、呼吸法による自律神経調整など、治療後のQOL(生活の質)向上に寄与するヨガを実践的に指導。参加者の声や臨床現場のニーズにも耳を傾けながら、身体だけでなく「安心して話せる心の場」づくりにも力を入れています。
乳がんとともに生きる女性たちが、自分らしさと再び出会い直し、日常生活の中で前向きな一歩を踏み出せるよう、ヨガの智慧を通して丁寧にサポートしています。
プロフィール/Bio.
- MA認定 MBSR講師(マインドフルネス ストレス低減法)
- BCY乳がんヨガ講師
- IHTA認定 ヨガインストラクター
- 日本心理学会 認定心理士
- (社)日本ヨガメディカル協会認定ヨガセラピスト
医師である祖母と、音楽療法の先駆者である祖父の影響を受け、幼少期から心と身体のつながりに深い関心を抱いてきました。両親の闘病をきっかけに「癒し」を人生のテーマと定め、世界各国のリラクゼーション技術を学びながら美容・スパ業界で豊富な実務経験を積み、2006年には女性専用サロンを開業。以来、心と身体の両面に寄り添うケアを実践しています。
2011年よりヨガインストラクターとしての活動を開始し、リストラティブヨガや乳がんリハビリヨガなど、疾患や体調に配慮したやさしいヨガを幅広く指導。乳がん体験者や、心に不調を抱える女性たちへのサポートに力を注ぎ、病院・企業・スタジオなど多様な現場で活動を展開しています。
現在は、マインドフルネスストレス低減法(MBSR)の国際認定講師(IMA)として、科学的根拠に基づいたストレスケアにも対応。クライアント一人ひとりの悩みに丁寧に寄り添い、対話を通じて信頼関係を築きながら、心身の状態に応じたオーダーメイドのヨガを大切に提供しています。
プロフィール/Bio.
- 全米ヨガアライアンス RYT200
- 陰ヨガ指導者養成修了
- Heart of Yoga 指導者養成講座修了
- (社)日本ヨガメディカル協会認定ヨガセラピスト
- (社)BCY乳がんヨガ講師
クラシックバレエをはじめ、モダンやコンテンポラリーダンスなど多様なスタイルを追求し、ニューヨークへ渡米。現地のダンススクールでヨガと出会い、約5年半の滞在を経て2011年に帰国。翌年、ハワイ・マウイ島で本格的にヨガを学び、「今、この瞬間にとどまる」というアタの教えに触れ、心身の調和と癒しの大切さを実感しました。
帰国後は、がん患者さんや療養中の方々に寄り添い、安全で安心できるヨガを提供。主宰するSakuranana-Yogaを拠点に、東北地方を中心に活動しています。
また、国際的に活躍する講師陣に師事し、瞑想・チャクラ・エネルギー解剖学・ナダヨガなどを学修。アーサナにとどまらず、心・身体・精神を統合的にケアする、全人的な癒しをめざした指導を心がけています。
がん患者対応型デイサービスにおける医療ヨガクラスの担当をはじめ、東日本大震災によるトラウマを抱える方へのプライベートレッスン、乳がんヨガサークルやシニアヨガサークルなど、多様なニーズに応じたクラスを開催しています。また、各地で「乳がんリハビリヨガ体験会」などを開催し、ヨガセラピーの普及にも取り組んでいます。
川野泰周(かわの たいしゅう)先生は、精神科医としての臨床経験と、臨済宗建長寺派林香寺の住職としての禅の修行を融合させ、科学的根拠に基づいたマインドフルネス実践の指導に取り組まれてきました。心療内科・精神科医として医療に従事する一方、マインドフルネスや坐禅を通じた心のケアを、ストレス・不安・抑うつといった現代人の抱える課題に対して、効果的なセルフケア手法として社会に広めています。
著書『精神科医が見つけた 3つの幸福』や『マインドフルネスが最高の人間関係をつくる』などを通しても知られ、多くの医療・教育・ビジネス分野において講演・研修を行いながら、宗教性を超えて誰もが実践できる心の整え方を伝えています。
また、NHKをはじめとするメディアへの出演も豊富で、マインドフルネスの普及活動に積極的に取り組まれています。主な出演番組には、NHK総合『あさイチ』、『おやすみ日本』、『みんなで長生き』、NHK Eテレ『あしたも晴れ!人生レシピ』、『バリバラ』、NHKラジオ『ラジオ深夜便』、『らじるの時間』などがあります。これらの活動を通じて、川野先生はマインドフルネスの実践を広く社会に紹介し、多くの人々の心の健康に貢献されています。
担当講座
- ヨガセラピストが知っておきたいICF(国際生活機能分類)
Bio.
- 医療法人珪山会 鵜飼リハビリテーション病院(愛知県名古屋市)作業療法士主任
鵜飼リハビリテーション病院は回復期リハビリテーションに特化した医療機関として知られ、身体機能の回復のみならず、患者一人ひとりの生活全体を見据えた支援を重視しています。
佐藤さんは作業療法士(OT)として、身体的機能の回復支援にとどまらず、心理的・社会的側面にも配慮したホリスティックなリハビリテーションの実践に力を注いでおられます。特に高齢者や慢性疾患を抱える方々に対し、生活の質(QOL)を高めることを目指した包括的な支援を展開されています。
また、患者の自立支援や在宅復帰を促進するために、個別性を重視したリハビリテーションプログラムを策定し、日常生活動作(ADL)の改善にも尽力されています。その丁寧な支援は、患者の回復だけでなく、地域での安心した生活再建にも大きく貢献しています。