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グリーフケアとヨガ勉強会 開催いたしました。

2018年06月1日 | 協会報告


【分科会勉強会報告】グリーフケアとヨガ

5月19日(土)開催
参加人数:4名
開催場所:スタジオ My Luggage(横浜)


グリーフケア勉強会が開催されました。
ご経験者の方々、医療従事者の方々にご参加いただきそれぞれの立場からの経験されたお
話・ご意見を頂きました。
医療現場で実際に行われているグリーフケアの取り組みをお聞きすることもできました。
3ヶ月・6ヵ月たつ頃ご家族に手紙や電話で連絡を取りご様子を伺ったり、家族会をつくり
グループセッションをしたりといくつかの方法で取り組んでいらっしゃる中での、難しさ
やお悩みをシェアして頂きました。
終末期からの取り組みも必要ではないかとのご意見も頂きました。


『言葉は薬にも毒にもなる』
声をかける難しさも皆さんが感じていることでした。
励ましではなく、優しい傾聴が必要である難しさです。

ご経験者の方々からは、『一生乗り越えられない』とのお言葉が胸に突き刺さりました。
私もそう思うからです。痛みが走りました。
実際心的反応・肉体的反応は資料に記載した症状が次々と現れ、治まったとしてもそれは
突然また現れるのです。それだけ簡単ではないという事です。

また、故人との関わり方やバックボーン、家族関係によってもとらえ方も様々です。
実際に人に言われる事により思ってもみなかった感情に悩んでしまったとのご経験もお話
頂きました。
現れてくる心的反応・肉体的反応も様々であり順序よく現れるものでも、順番通りに無く
なるものでもありません。
今回の勉強会では実際にヨガにできることの実践的なところまでは時間が足りませんでし
た。それだけお話が尽きない大きな問題であるのがグリーフケアなのだと再確認致しまし
た。

そしてお話頂いた実情や経験者の方々の貴重なお話はこれからのグリーフケアの取り組み
にとても大きな力となることと思います。
グリーフケアの存在をまずは一人でも多くの方に知って頂くこと!
他人事と思いがちなこの問題を誰でも起こり得る事と認識して頂き、誰かに寄り添えるす
べを知り、自身がそうなった時自身が抜け出せるすべを知っていただくためにはメディア
に取り上げてもらえるといいのにというお話が出ました。
NHKのような重たい話では見てもらえないので、池上彰さんに取り上げてもらえると見ても
らえ知ってもらえるのではないかと、メディアの大きな力も借りていければと新たな目標
も出てきました。
社会に必要なグリーフケアをヨガと共に寄り添える日は必ず来ると思います。
そうなれるよう今後ともよろしくお願いいたします。
グリーフケア勉強会にご参加いただきました皆様に心より感謝申し上げます。

グリーフケアとヨガ座長 杉島小百合