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~いのちと向き合うあなたへ セルフケアできていますか? マインドフルネスを活かして~

2019年09月20日

昭和大学医学部 医学教育学講座 教授の髙宮有介 先生と、同じく昭和大学医学教育推進室 准教授の土屋静馬 先生による医療者のためのマインドフルネスに関する著書「いのちと向き合うあなたへ セルフケアできていますか? マインドフルネスを活かして」のご紹介です。
ヨギーであり、 当協会の認定ヨガセラピスト研修生であり、そして現役看護師として臨床に携わり続けている甲田 洋美 さん より、医療従事者ならではの、息遣いを感じられる、大変深い感想をお寄せいただきました。

私は、この本が刊行されてすぐの、今年の2月に読みました。

私がヨガに触れるようになって色々学んで、日常生活でも、仕事中も学びを活かしているつもりでしたが、自分だけではなくて、日々がんばっている同僚も支えたいと思っていました。

同僚に勧めるには、もっと自分で理解してからにしようと思っているうちに、職場が新しくなって転機を迎えて、これまでにない慌ただしい日々になりました。

時間が決められている検査、転出、手術患者さんや急患の受け入れ、同僚のサポート、他部署・他部門からの問いあわせ、申し送り、記録、術前訪問、勉強会と、呼吸するのも忘れるくらい時間に追われて、マインドワンダリングの状態になります。

優しさも減っていっているように感じて、自己嫌悪になります。

マインドフルネスな心持ちでいようと思っても、課題がいっぱいで、忙しさに飲み込まれて、枯渇しそうな井戸の水のような自分を、旅行したり、自然の中に出掛けたり、LIVEに参加したり、観劇して満たしても、すぐに水が減っていきました。

この慌ただしさはいつまで続くのかと、不安になりました。

ヨガをしているつもりの私は、どこかへ行ってしまったように感じました。

最近やっと、課題が減って、整理出来るようになったので、再度この本を読んでみました。

本の中では、いくつかの簡単な瞑想法が紹介されています。

『これまで多くの患者さんに触れて、ケアしてきた、あなたの手のぬくもりを感じましょう。』

自分自身に、思いやりと慈しみを持てる優しい言葉に、心が暖かくなりました。

日々進化する医療の知識と技術を備えることはもちろん、ひとりひとりの患者さんやそのご家族、そして同僚との関係性に気づき、その延長線上にある、私の在り方に気づくことが、大切だそうです。

私も本に、『気づき』をいただきました。

大変だった半年を経験したからこそ、何より自分を労わることが、周りへの優しさへとつながっていくと、あらためて感じました。

高宮先生と土屋先生は、私を含む、いのちと向き合う方達が、従事するあらゆる場面で、マインドフルネスを活かせるようにお話しされていますが、ヨガをしている友達にも、医療に従事していない人も、暖かく、優しい気持ちになる本です。      甲田 洋美