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ヨガセラピスト(各種分科会所属)認定資格取得について

2017年04月10日 | お知らせ

♢資格名
一般社団法人 日本ヨガメディカル協会認定 ヨガセラピスト(各種分科会所属)

♢資格認定条件
全カリキュラムを修了し、正会員登録手続きを行うこと。

♢受講条件
協会の理念に賛同し、ヨガセラピーの健全な普及に努める意欲と責任がある方。
ヨガの経験は問いません。

♢カリキュラム
各講座の詳細は「勉強会・講座のご案内」をご覧下さい。

♢受講期限
最初に受講した講座修了日から10年間で全カリキュラムを修了すること。

♢分科会への所属について

こちらをご覧ください。

分科会(CIC) メンバーの登録について

【お詫び:訂正】ルナワークス他提携講座受講の項目は認定要件から外されました。

♢課題とレポート内容

下記、1. 2. のいずれかに取り組み、レポートを提出する

1 医療や介護の現場でのヨガクラスの実践
2. 地域コミュニティのセルフメディケーションを支えるクラスを実施

【課題の狙い】

院内でや地域社会でヨガ企画を開催することの困難さを実感し、その環境下で工夫し魅力のある企画を提案する力を培う。
医療の現場でメディカルヨガを実用化していくために、ヨガに理解のある仲間を増やす必要性、一般社会にヨガに対する理解を求めていく必要性があることを理解する。

【課題に追加されました】

分科会あるいは症例別メディカルヨガ実践講座における事例(提案)発表

分科会への参加、事例発表を通じ
具体的な医療現場等への導入など
実践力を高めることに重きを置きたいと考えております。

♢審査について(認定プロセス)

チェックリスト、申請書、課題を提出いただき、協会で確認手続きをいたします。
全てを満たしている場合は、申請より2ヶ月以内にご連絡いたしますが、不備がある場合は、協会よりご連絡をいたします。その場合、認定には数ヶ月かかる場合があります。余裕を持ってご申請ください。

ヨガセラピストの本棚:感じてわかる!セラピストのための解剖生理

「感じてわかる!セラピストのための解剖生理」 野見山文宏 先生

 ヨガセラピストにとって欠かせない学びの中に「解剖学」「生理学」があります。恐らく皆さんも、その類の専門的な本をいくつか持ってらっしゃることでしょう。TTなどの教科書として購入したものだったり、そしてそれにはかつて理科室で見たような骨格模型そのものが載っていたりする。起始や停止、屈曲に伸展、その専門書を丸暗記しては、ヨガのポーズのその皮膚の下でなんという筋肉がどんな動きをしているのか、透かして見えるくらい学ばれたかと思います。

 でも、筋肉のことや呼吸の仕組みを覚えたとしても、実際に目の前のクライアントさんが「足が痺れるんです」とおっしゃった場合、皆さんは対処できるでしょうか。足の筋肉は…ハムストリングと腓腹筋だから、そこを伸ばして血行を良くしたらいいのかしら。なんて思いがちかもしれません。でも、実はその原因が他の部位で起きている可能性も少なくないのです。
 こんな時、野見山文宏先生は「ズームアウト」の必要性を説かれます。一歩引いて、全体を見渡すとその原因が見えてくる。足の痺れは、お尻の筋肉が関係していたなどなど…。

 そしてまた、野見山先生は「ズームイン」の大切さも教えてくださいます。自分の体を良く知ること、腕とはどこから始まっているのか、足はどこからが足なのか。認知を改め、意識を正しく塗り替えることで体の使い方が変わるとおっしゃいます。
引いたり寄ったりしながら、野見山先生は身体全体の解釈を、身近な日常よく目にするものに例えたり、自然に例えたり、壮大な宇宙に例えたりと、様々な視野を持って解りやすく伝えてくださいます。

  鍼灸師でありヨギーであり現代医学と東洋医学の両方の知識をお持ちの先生は、この本についてご自身でこう記されています。「この本では、私たちが感じている ”心や魂を併せ持ち、変化し続けている存在としてのカラダ” を解き明かす為に、解剖生理という一方向からの視点だけでなく、CTスキャンのように心理学やシステム論や東洋医学・さらにはそれらの主体的体験など、多方面からの視点でカラダを見つつ、それを同じ文脈で統合することを試みています。」
そしてその内容はとても実用的で、実際に生徒さんにお伝えしやすく必要とされるものばかりです。

 実をいうと、この記事を書いています私自身が、この本で得た知識で沢山のクライアントさんたちに楽になっていただけました。様々なところで学び続けてきましたが、今使っている知識のほとんどが、6年ほど前に買ったこの本から得たものなのです。
野見山先生のワークショップは「感じてわかる!!解剖生理」と言います。
それはこの1冊を読めば誰もが十分に納得するはずです。

 クライアントさんの身体の悩みを楽にしてあげたいという方、そしてまだこの本を読んだことのないセラピストの方がいらっしゃるなら、すぐにでも読まれることをお勧めします。身体の理解が深まることで、私たちセラピスト側のインストラクションにも一層深みが増すことでしょう。

(文責:石井及子)

事例紹介:<茨城県・袋田病院でのヨガ教室>

2017年04月8日 | 事例レポート

私は袋田病院(精神科)に看護師として勤めています。私がヨガを始め、心と体のバランスが整うようになり、ヨガの効果を実感しました。私達は母親、父親、妻、夫、子供、学校や地域の関わりなどで色々な役割があり、ストレスを抱えている方が多いと思います。

病院では、イライラする、眠れない、便秘を訴える患者さんは多く、薬に頼る姿が見られました。ヨガで少しでも患者さんの心と体が楽になればいいなと考えていた時、一人の患者さんから「ヨガを教えてほしい」という言葉を頂き、院内でヨガ教室が始まりました。参加人数は7人程度で、週に1回行っており、今では1年4か月が経ちました。

ヨガ教室中にアロマを活用することで、深い呼吸を促し、いい香りに患者さんは癒されているようです。緊張や不安を抱えている患者さんからも、ゆっくり呼吸をしながら体を動かすことで「スッキリした」「追加薬をもらわなくても眠れた」「自分がいつも体に力が入っていることに気づいた」という感想を頂けます。ヨガを終えた後の患者さんの表情は明るく、自分の気づきができるようになりました。

私はヨガの時間は、『何の役割もない自分を感じ、そして自分を大切にすること』を大事にしてほしいと思っています。
患者さん達が薬の力だけではなく、本来持っている力を取り戻し、少しずつ前向きになり、回復に向かってくれたらと願っています。

              袋田病院 看護師 深谷晴美

ヨガセラピーを行うのは誰か

2017年04月6日 | お知らせ

【ヨガセラピストという新しい職業人を育成していくこと】

ヨガという手法がセラピーとして注目を集め、ヨガの健康効果に関する臨床研究が北米を始め急増しています。
アメリカの大病院でもヨガセラピストが患者さんをサポートするチーム医療のメンバーとして活躍しています。

医療の現場で、あるいは医療をサポートする領域でヨガセラピーを担うのは誰なのか、ということについて考えてみます。

まず、明確にしておかなくてはならないことは、ヨガセラピーは「医療行為」ではないということです。
ヨガという手法を、心や体に辛さを抱えた方のセラピーとして活用することを安全に誘導し、変容を根気強く見守る支援を行うプロフェッショナルです。具体的には、対話や呼吸、適度な運動や良い睡眠など、行うことは環境の整備です。その点では医療現場やセルフメディケーション*を支えるサービス業の一つかもしれません。

そこに必要とされるのは(A)

ヨガというものへの理解
ヨガのポーズの知識・誘導法:とりわけ体力のない方、ヨガの初心者の方でも取り組める呼吸法や瞑想法、簡略化したポーズ
ヨガの背景にあるマインドフルネスへの理解
ヨガセラピストとしての高いプロ意識(マナー・コミュニケーション、倫理)


となります。

しかし、やはりそこに、症状を抱えた方、心身のリスクを抱えた方を相手にする以上、(B)

基本的な解剖学的知識
基本的な疾病の知識


が必要になります。

また、医療従事者ではない人材が医療の現場で活動するにあたり、現場や医療・介護業界の法律、動向を知る、ということも必要になってきます。この部分は言うまでもなく医療の現場にいる方はベースとして知識を持たれています。従い、医療に関わったことのない人にとってはしっかりした学びが必要となります。

ヨガが医療をサポートできる可能性があることを医療者に認知してもらうためには、ヨガの利点と有害事象を自分の言葉で説明できる力も必要です。(C)

当協会は10年後、ヨガセラピーが医療をサポートする一つのツールとして活用されている未来を見据え、その実践者であるヨガセラピストを育成していきます。

具体的には(A) を学ぶ講座ラインナップの提供、医療への知識を身につける(B) 講座、そして実践提案力をつけるための課題(C) を総合的に学ぶカリキュラムでプロフェッショナルとしてのヨガセラピストとしての力をつけていきます。

学びの場において、様々なバックグラウンドの人材がお互いから学び合うことが大切だと考えています。これはヨガにおける「結び」の概念にもつながります。ヨガの知識を持ったヨガセラピストだから立場が上、医療者だから優位な立場にある、と言うことではなく、医療者として、ヨガセラピストとして、患者として、家族として、お互いがお互いにないものを学びあいながら、ヨガができることの精度を上げていくことなのではと思っています。

そのためにも協会は、上記A-Cをしっかり学ぶ意欲と責任のある様々な方々の協会へのご入会、学びをお待ちいたしております。
これまでの一般会員に加え、ヨガセラピスト認定資格(正会員)も開始となりました。
詳細はこちらをごらんください。

 

*セルフメディケーションについて

世界保健機構(WHO) において「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」と定義されています。日本でも平成29年1月1日よりセルフメディケーション税制が始まりました。

ヨガセラピストの本棚:Principles and Practice of Yoga in Health Care

インドで生まれアメリカで開花し、一時的なブームからもはやアメリカでは文化として認められつつあるヨガは医療費の増加に悩むアメリカ国民の健康状態の改善に著しく貢献できる可能性を秘めた統合医療の一手法として新たな期待を集めています。

本書は最新のヨガの臨床研究事例や、経験豊富なヨガ指導者によるケーススタディを理路整然と展開し、一方でヨガを治療計画の一環として導入するために必要な知識、実践方法を統合的に編集してます。多くの専門用語、科学用語が使用されているものの、ヨガの愛好家から医療関係者まで幅広い読者に配慮下平易な文章と豊富な図解(写真)により、専門書としてはもちろんのこと、日々参照したくなる実用書として期待されています。

《目次》

1 ヨガ、ヨガセラピーとヨガの身体心理学とは
2 筋骨格と神経に及ぼす影響
3 メンタルヘルスに及ぼす影響
4 生活習慣病に及ぼす影響
5 心臓血管系に及ぼす影響
6 がんに及ぼす影響
7 子供、青少年、高齢者など特定の年齢層
8 未来への期待

《著者》

Sat Bir Khalsa 医学博士
ハーバードメディカルスクール助教授、国際ヨガセラピスト会議議長

Lorenzo Cohen 医学博士
テキサス大学MDアンダーソン癌センター教授、ヨガと乳がんの大規模研究を進行中

Timothy McCall 医学博士
内科専門医、アーユルヴェーダ医、Yoga as Medicine 著者、Yoga Journal 医療編集者

Shirley TELLES博士
パタンジャリ研究財団ダイレクター

(文責:岡部朋子)