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子供達の心のケア:WHOからのアドバイス

2020年04月2日 | コラム

小さなお子さん、あるいは思春期のお子さんがいらっしゃる保護者の皆さんの中には、新型コロナウイルスによる世界的なパンデミックが発生している中で、急な環境の変化や世の中の物々しい雰囲気によって強いストレスを感じたり、不安定になったお子さんとどう接すれば良いのか、悩んでいらっしゃる方も多いと思います。

そんな保護者の方々のために、WHO(世界保健機関)が全世界の保護者へ向けて、今この状況における子どもとの付き合い方についてアドバイスを発信しています。そのサイトを日本人むけに有志の方で翻訳された情報をご紹介いたします。

(協会外サイト)

WHO 「Healthy Parenting」より
https://covid-19-act.jp/parenting-who/?fbclid=IwAR0vbjJUV1PCKVwpp-PL-Tsdr9rHsaVpqDK6wOgFwIoIFMoclkOd-GCzur0

目次
• 『1対1の時間』
• 『肯定的でいましょう』
• 『新しい日課を作る』
• 『悪い行い』
• 『焦らずにストレスマネジメント』
• 『新型コロナウイルスについて話をする』

先日の記事「新型コロナウイルスの三つの顔」(日本赤十字社)でも述べられていたように、世界中において、心のケアの重要性がますます必要となっています。ぜひ、ご一読いただき、身近な方々への接し方を大切にしてください。

出典元はこちらです。(協会外サイト)

https://www.who.int/emergencies/diseases/novel-coronavirus-2019/advice-for-public/healthy-parenting?fbclid=IwAR35ZdIA5Zg7nwig9fY11bu6OmM_WN6jTKnCLb0Vr_x-Kuk54QwHXXkpV-c

(文責:岡部 朋子)

「新型コロナウイルスの3つの顔」 出典:日本赤十字社

2020年04月1日 | コラム

当協会の講座でも多くの時間をとって話し合われるテーマ 「ヨガセラピーは、病気の治癒を直接的な目的として行なわれているわけではありません。 それでは何のために行なうのでしょう。」

このことについて考えるときに、大変参考になる資料をみなさまにご紹介させていただきます。

「新型コロナウィルスの3つの顔を知ろう!~負のスパイラルを断ち切るために~」 出典:日本赤十字社


せっかくの生き延びようとする本能が、せっかくの身を守るために必要な感情が、結果として自 身を苦しい状態にしたり免疫を下げることにつながってしまうとしたらどうでしょう。 あなたにとって本当に怖いこととはなんでしょうか。

そしてあなたができることはなんでしょうか。 自分のためそして周りの人のために、衛生行動をしっかり行なうことを土台とした上で 「自分を支える力」を育てて「気づく力」や「聴く力」につなげていく。 そこにヨガセラピーがお手伝いできることがあるかもしれません。

どんな人も、病気や感染症から影響を受ける側にもなれるし、病気や感染症に影響を与える側に もなれるのです。もちろん私もあなたも。 ( 看護師  松原 昌代)

コロナウイルス危機を乗り越えるために

2020年03月29日 | 新着情報

全会員の皆様へ、

今後、全世界的にメンタルヘルスおよび心理社会的支援を提供して行く体制が必要になっていきます。

私たちが正しい知識を共有し、一人一人の理性と思いやりのある行動を通じ、大切な人を守り、協力してこの危機を乗り越えていけると信じています。

これからの闘いが短距離走ではなく、マラソンであることを理解しましょう。そして、この期間中にメンタルヘルスと心理社会的ウェルビーイング(健康)を管理していくことは、身体の健康を保つことと同様に大切であることをWHOも述べています。私たちヨガセラピストが担える役割を自覚し、公衆衛生に活かしていくために、下記の学びをご提案いたします。

【正しい情報を知る】


「COVID-19アウトブレイク中のメンタルヘルスに関する注意点」(外部サイト)に一度お目通しください。

【実践的な方法を学ぶ】


サイコロジカルファーストエイド(心理的応急処置)を用いて基本的な情緒的および実践的な支援を提供する方法についても、この機会に学びを深めてください。

WHOによるサイコロジカルファーストエイドの手引き(外部サイト)

【アイデアを発信する】


協会の会員に呼びかけをいたしました『在宅ヨガ応援プロジェクト この時期を前向きに乗り越えよう』ですが、ヨガセラピー情報サイトにVideoで「おうちヨガセラピー」としてまとめて掲載をしてあります。

本リンクは健康 design studio 様による「生活者向け コロナと向き合うワンストップ情報サイト」にもご紹介いただきました。
まだまだ、在宅での「気分転換の方法・時間の過ごし方」について有益な情報が必要とされています。ぜひ引き続き、安全にできるリラクセーション、リフレッシュの方法をぜひシェアしてください。この時期を動画でわかりやすく発信するスキルを高める機会として活用しましょう。

協会では引き続き、会員の皆様からの動画のご寄稿をお待ち申し上げております。詳しくはこちらをご覧ください。

【鼻呼吸のメリットを正しく知り、伝えていく】


こちらが大変わかりやすいです。鼻呼吸のメリットについてはみなさまご存知のことと思いますが、この機会に再度ご一読をお願いいたします。

「鼻呼吸は天然のマスク」広がる新型コロナ…専門家に聞く口腔ケア(西日本新聞)

【大切な人を守るために協力しましょう】

今回のコロナウイルスによる不安は、掴み所のない不安と自責をはらんでいます。将来を予測し対策を立てようにも、自分が最大限行なっている対策が果たして最善なのか、という不安が常に付きまといます。一方で、自分がいつ感染源となり、もしかしたら誰かを病ませてしまうのではないか、という自責の念です。

しかし確かにいえることは、私たちが今できること、それは不確かな状況の中、自分だけは大丈夫、と安易に考えることではなく、私たちが正しい知識を共有し、一人一人の理性と思いやりのある行動を通じ、大切な人を守るために協力していくことだと信じています。

日本では実感がわかないかもしれませんが、実際、海外では患者数が急増しています。ドイツのメルケル首相が述べていたように、具体的に私たちができることは、ウイルスの拡散スピードを緩和し、数か月にわたって引き延ばすことで時間を稼ぐことです。

医療の崩壊を食い止めなくてはなりません。また、現在研究者が薬とワクチンの開発に向けて最大の努力をしています。

患者さんの急増を緩やかに抑えるために、皆で協力し、研究者がクスリとワクチンを開発するための時間を稼ぎましょう。患者数が急増しないことで、発症した人ができる限りベストな条件で治療を受けられるような条件を守ることもできます。

このような状況の中、リスクと隣り合わせで私たちの安全や日常を支えるために働いている多くの方々が、どうかきちんと休みを取り、心身を回復できる機会を確保できますようにと願っています。

感染症の最前線に立ち、献身的そして勇敢に感染予防や診療などの業務に日夜従事し医療を支えて下さっている医療関係者の方々、そして交通機関、物流、小売店の方々も国民の不安と対峙しながら私たちの日常を支えてくださっている方々に心からの敬意を表するとともに、私たち協会会員の学びと活動が、ストレスケア、心理社会的ウェルビーイング促進の役割を担えることを願っています。

最後に、会員の皆様やご家族、そして大切な方々がコロナウイルスの脅威から守られますことをお祈り申し上げております。

代表理事 岡部 朋子

認定セラピストによるオンライントーク会行いました。

2020年03月21日 | 協会報告

新型コロナウィスルの影響で引きこもりがちな日が続いている昨今。
コミュニケーションが希薄になりがちなこの時期こそ、こんな会が必要なのではと、当協会の認定ヨガセラピストに声掛けをし、オンライントーク会を開催致しました。

ちょうど1年前に当協会の認定ヨガセラピスト第一号が誕生し、現在は13名。
5日前の急な誘いにも拘わらずその中から4名の方がご参加くださいました。
一名の方が残念ながらの機器の不調で途中退室となりましたが、オンラインを使いこなすことも次回以降の課題となりました。
(画像は最後までご参加くださった3名の方とファシリテーターの石井です。)


【 トーク会の内容 】

① 自己紹介(名前・活動場所・活動内容)
② 認定を受けて新たに始めたことは?
③ クラスやプライベートセッションあるある
④ これって私だけ?みんなに聞きたい話
⑤ 今後の展望


上記内容に沿って、トークを進めていきました。

あるあるの話題では、皆でうなずき合ったり、笑いが出たり、うーんと考え混んたりと、一人では思いつかなかったような話も飛び出します。
抱え込んでいたことや、自分では欠点と思っていたことも、他の人から見たら長所に移ったり、それは素晴らしい面もあると意見をもらったりと、新たな視点と自信を持つことができる最良のトーク会となりました。


そして最後にはやはり直近の現実的な問題、コロナウィスルの影響を受ける今、世の中に対してヨガセラピストには何ができるんだろうという話題に。
現在、協会では「在宅ヨガ応援プロジェクト」を行っていますが、それに次ぐ新たな案を模索し合いました。
同じ志を持った者同士、熱く語り合い、新たな指標もでき、予定時刻の60分を20分ほどオーバーしてトーク会は幕を下ろしました。

一人では無力さを感じていても、数人集まるだけでこれだけの大きな力のなるのだなぁと、ファシリテーターを務めさせていただきました私も、とても胸が熱くなりました。

この認定ヨガセラピスト限定トーク会は定期的に開催致しますので、今回ご参加いただけなかった方も是非、次回以降ご参加ください。

文責 石井及子

今回は「認定ヨガセラピスト」という括りでしたが、その他にも会員様向けの様々な括りでのトーク会を企画し、該当される方をご招待してく予定です。

会員特典ですので参加費はもちろん無料です。 協会では会員様より開催してほしい括り、テーマを募集しています。
同じ境遇、同じ志の会員さんとおしゃべりをしてみたい、意見を交わしてみたいという方
お問い合わせまでご連絡ください。

会員登録をお考えの方は入会案内をご参照ください。

学びを深めるその先にある基本~松原昌代さんの記事

2020年03月12日 | コラム

呼吸に意識を向けながら、自分の体を動かしその感覚を味わう時間。
みなさんはそれを提供することに意義があると考えて、ヨガセラピストとして活動されていることと思います。
しかし実際に現場に出てクラスを終えてみると「本当にこれだけでいいのだろうか?」と感じることはないでしょうか。

もっと相手に何かを授けられる自分にならなければ、そのためにもっと学ばなければ。
他にクラスの価値を高められることはないかな。
ハーブ?栄養学?ポーズを正確にとれるようになる?いつも笑顔の自分?・・・

もちろんヨガセラピストとして自身の学びを深めていくことは大切です。
安全に関すること・倫理に関することは特に。
しかし、相手の方に知識や気持ち良さや何かを与えられないと意味がないという自分への感覚を持つヨガセラピストが行うクラスでは、その言語外のメッセージ(何かを提供できないと価値がない)を相手の方にも届けることになってしまいます。
いまここにいる自分を大切にするというメディカルヨガのメッセージを、何かを提供できないと価値がないと感じているヨガセラピストがお伝えしていくのは難しいことではないでしょうか。
相手の方もどこか違和感を感じられるかもしれません。

また「私はヨガを中心に心や体・健康についてこれとこれとこれを学んできたので、それらを盛り込んだ充実したクラスを開催します。参加されるみなさんはどうぞそれをまるっと受け取ってくださいね。」というのも、相手のために、という気持ちからきていることとはいえ、その人と同じ立ち位置で寄り添うというスタンスにはいない状態ではないでしょうか。

学ぶことは素晴らしいことです。
また質問や相談をうけたときに、生活に関すること(心身の状態や病気・治療に関すること以外)であれば、提案したりアドバイスしたりすることもあるかと思いますので、そのようなときには学びが役立つこともあると思います。

学ぶべきか学ばないべきか、ではなく、どのような前提で何を学ぶのか。

もしご自身がヨガセラピストとしての欠落感から学びを広げようとする傾向があると気づいたときには、まずは自分自身に生かすためにそれを学ぶ。そして経験し、誰かにとってそれが有益かもしれないと感じたときにはそれをご紹介する機会を作る。
そのような心持ちで学びを深めていってみてはどうでしょうか。

(松原昌代 )