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【2017年1月】の記事

「医療、介護の現場に活かすメディカルヨガ体験・入門講座」が開催されました。

2017年01月26日

2017年1月23日(月)、24日(火)横浜にて、
「医療、介護の現場に活かすメディカルヨガ体験・入門講座」
” ウォーミングアップ ” と ” 安心椅子ヨガ ” がそれぞれ初開催されました。

その模様をご報告いたします。
(写真は ” 安心椅子ヨガ “です。)

まずは当協会公認コーチと参加者の皆様で自己紹介をいたしました。
講座への参加理由は皆様それぞれです。


協会では4枚のカードをご用意しています。
入門・体験講座では1枚のカードをじっくりと学びます。
カードがどういった病気や症状を持った方に向いているのか、
どういった環境の時に向いているのか考えていきました。


患者さんになったつもりで、体験。


実際にやってみると、手の置く場所ひとつ、心地よい位置は人それぞれだと気付きます。
左右で動き具合に違いがある場合、例えばご自身の患者さんで片麻痺の方に伝えるには…
などと疑問も湧いてきて、コーチへ質問も出ていました。


参加者の方々同士でポーズを伝え合ってみます。
伝える人が変わると新たな発見があります。


ポーズのアレンジについても考えてみます。
どのようにしたら、安全で快適にポーズがとれるのか、
現場を想像し、アレンジの想像を膨らませていきます。


ヨガを体験し、伝え合う中で、
皆様がどんどんリラックスされている様子が伝わってきました。

「最初はこのカード一枚だと物足りないのではと思っていましたが、
そんなことはなくて十分でした。
胸に手を当て呼吸をしていると、自分を大切にしようという思いが湧いてきました。
ヨガを教えるのは難しいかなと思っていましたが、伝えたい気持ちになりました。」

など、皆様と感想を語り合い。


打解け合って素敵な笑顔です。
(写真掲載の許可をいただいております。)

体験・入門講座は下記の予定で、お申込みを受付しております。

2月21日(火)14:00〜16:30(ウォーミングアップ)
2月28日(火)14:00〜16:30(ゆっくり呼吸ヨガ)
3月21日(火)14:00〜16:30(安心椅子ヨガ)
3月28日(火)14:00〜16:30(筋力、代謝アップヨガ)
(いづれも横浜開催。4月以降の開催は未定。)

詳細、お申込みは「勉強会・講座のご案内」ページをご覧ください。

精神科・心療内科医の川野泰周先生からのメッセージ

2017年01月20日

当協会メディカルサポーターにご就任の川野泰周先生よりメッセージをいただきました。

【日本ヨガメディカル協会 メディカルサポーター就任に寄せて】

世界の精神科診療において、薬物療法とともに心理療法をはじめとする非薬物療法の重要性はすでに広く認識されており、時には向精神薬を上回る効力をもたらすことがエビデンスとして証明されています。
昨今急速に医療、ビジネス、スポーツなどの分野で広まりを見せている「マインドフルネス」も、日本の「禅」に源流を有することから、東洋思想が心身の安寧に大きく寄与するものとしてとりわけ欧米において受け入れられています。
しかし我が国においては、いまだ宗教への負のスティグマや、精神医療システムの制約などから、こうした心理療法が十分に活かされているとは言い難い状況です。

ヨガは禅よりもはるか昔、古代インドの瞑想法から発展した、いわば「直系」ともいえる心身の調整法であり、各国で心理療法的アプローチの一つとして認知されつつあることも自然な流れであると考えます。日本における近年のヨガ習慣の広まりは、もう一度私たちの心と体に、東洋の精神性を呼び覚ます大きなきっかけとなるはずです。

精神科医でありながら禅の修行にその精神を学ばせていただいた私にとって、日々の診療の中で、いかにして患者さんに「自らと向き合う」心のありかたを落とし込めるかが治療の重要な鍵であると実感しています。

本協会の活動は、こうした、人間が本来持って生まれた自己認識力、ひいては自己治癒力を最大限に引き出すヨガの実践を、我が国において医療場面で導入してゆこうという、大変希望に満ちた取り組みです。
まさしく新時代の医療でありながら、人間存在の原点に立ち返ることを目指す当協会の活動に、少しでも貢献できればと願っております。

川野泰周先生 プロフィール

精神科・心療内科医/臨済宗建長寺派林香寺住職。

1980年横浜生まれ。2004年慶応義塾大学医学部医学科卒業後、精神科医として診療に従事。2011年より建長寺専門道場にて3年半にわたる禅修行、2014年末より横浜にある臨済宗建長寺派林香寺住職となる。現在寺務の傍ら都内及び横浜市内にあるクリニック等で、うつ病、神経症、PTSD、睡眠障害などに対し薬物療法と並び禅やマインドフルネスの実践を含む心理療法を積極的に取り入れた診療にあたっている。


第一回カンファレンスにもご参加いただきました。

先生のご著書はこちら
http://book.impress.co.jp/aruaru-kokoro/

第一回カンファレンス盛会のご報告

2017年01月18日

2017年1月15日 (日)早稲田奉仕園にて行いました
YMSJ第1回カンファレンス「 医療とヨガセラピーのJapan Way」は
満員御礼、盛況のうちに終了することができました。

ご参加下さいました皆様、誠にありがとうございました。

開催にあたりまして

愛誠病院ヨガクラス 平山綾子さま
日本医科大学武蔵小杉病院腫瘍内科助教授の門倉玄武先生
綾瀬循環器クリニック所長の多田博子先生
看護師の泉亜土さま
理学療法士の千葉一幸さま
早稲田大学人間科学部健康福祉科の三輪浦麻衣さま

大変意義の深いお話と論文紹介、ありがとうございました。

大寒波が日本列島を襲ったこの週末、雪降る中、遠方からお越しくださった参加者様も多数いらっしゃいまして
皆さまの医療とヨガに対する関心の高さと希望、学びに対する積極的な姿勢に外の寒さとは裏腹に、早稲田奉仕園は熱気を帯びておりました。

終了後には沢山の方々が連絡先を交換し合い、御名残り惜しいような大変良い雰囲気で終わることができました。
皆さまにご協力いただきました貴重なアンケートのご意見を参考に第2回の開催、
そしてヨガセラピーのJapan Wayを作るべく協会メンバー一同、さらなる活動に邁進していく所存でございます。


ヨガセラピーのシステムデザインを考えるワークショップ


代表理事岡部による協会設立の理念への説明がありました


臨場感があった愛誠病院精神科入院病棟でのヨガ導入事例


ヨガの語源は、つなぐ、結ぶ、お二人が、愛誠でつなぎ、結んで行ったご縁は想像以上のものでした


心臓病とヨガ:医師、看護師、理学療法士のみなさんによるパネルディスカッション


医療現場を理解してほしい、というメッセージは協会にとって活動への課題となりました


グループワークで懇親も深まりました


司会は協会公認コーチ小野田です。ヨガだけでなく様々なバックグラウンドを持った人材に協会は恵まれました


自分たちの言葉での活きた想い


日本医大の門倉先生による臨床を交えたお話には説得力がありました


ランチタイムには各分野に特化した文化交流会を行いました


不妊治療とヨガは今後大きなテーマとなりそうです


現場の声、これからの課題、ここでしか聞けない意見だったように思います


協会理事でありYogini 編集長が語る医療とヨガの未来

詳しくは後日レポートさせていただきます。

Photo by Nozomi Fujimura

山口博志先生による乳がんヨガイベント

2017年01月12日

ひろ乳腺クリニック(福岡県福岡市) の院長である山口博志先生は患者さまに心と体を元気にするヨガを勧めてくださっています。

昨年も、乳がん患者さま向けのヨガのイベント*を3回も開催くださりました。
本年も企画がスタートされているとのことです。

*昨年のイベントの様子はこちらよりご覧いただけます。

https://www.facebook.com/hirobreast/posts/373529489646830

ヨガセラピストの本棚 「フランス式「うつ」「ストレス」完全撃退法」

2017年01月12日

<フランス式「うつ」「ストレス」完全撃退法>

社会問題として深刻化する「ストレス」。
増加傾向にある「うつ病」「不安症」。
フランスは、うつ病患者が最も多い国であり、
その数はなんと日本の12倍だそうです。

フランスの精神科医、ダヴィド・S・シュレベールは、この本の冒頭で
「女性の患者が目の前で泣きだせば、間違いなく、抗うつ剤の処方箋をもらうことになる」と、書いています。
「医者の処方は、まるで条件反射のように一般化している。」と。
このような光景が、日本の医療現場にも多く見られるということは、
医療に携わる方、もしくは通院歴のある方は、良くご存知かと思います。

医学は1940年代に抗生剤の出現によって大きな変化を遂げました。
それまで致命的だった病気を克服できるようになったのです。
めざましい医療の発展のおかげで、私たちの平均寿命、健康寿命が延びたのは、紛れもない事実です。
がしかし、薬を飲むことで病気を治せるようになったその瞬間、医学の実践において、それまで重要視されていた、医者と患者の関係、栄養、患者の姿勢など…これらが疎かにされ始めたのも事実でしょう。

薬さえ飲んでいれば、うつ病は治るのでしょうか。不安神経症の苦しみから逃れられるのでしょうか。
残念ながら、抗うつ剤は抗生物質ほどの効果は出せていないようです。人の心は、薬でどうにかなるものではないのです。
それでも抗うつ剤を投与する医療現場が減らないのは何故でしょう。医療も市場原理で動いているのですから仕方のないことかもしれません。

では、増え続ける「うつ病」「不安症」を患った人々は、薬を飲む他に一体どのようなことをすれば、その症状を少しでも改善させることができるのでしょう。ずばりその様々な方法が、この本には書かれています。
・心臓脳システム
・心臓のコヒーレンシー
・眼球運動
・光のエネルギー
・鍼術
・オメガ3 などなど
人間の生理機能に対するアプローチで、斬新なものから、古く言い伝えられてきたものまで様々な方法が紹介されています。

そして、これら以外にも、こんなに単純なものも記されています。
・運動
・愛情
・感情のコミュニケーション
・周りを変えるのではなく自分が変わる
・他者との絆
・スキンシップ
・ペットを飼う。植物の世話をする。
・ボランティアをする
・瞑想と呼吸 などなど
これまで、科学的根拠のなかった「病は気から」とも言える、数値に置き換えることのできないような例が
様々な研究や動物実験などと共に紹介されています。

シュルベール氏は、本書の中で
サンフランシスコ大学の精神科医の言葉を借りて、こう言い切ります。
「”人間関係”は、どんな薬や外科手術にも劣らない現実的で決定的な治療法である」
そしてさらに深く掘り下げるのです。
非暴力、感謝の気持ち、他者との繋がりについて。
ヨガをしている方ならば、これらが深くヨガと関わりのある内容であることは
すでにお解りだと思います。

西洋医学の世界に身を置きつつも、自ら31歳で脳腫瘍を患い、克服と再発を繰り返した経験を持つシュルベール医師。
医師としての知識と癌患者としての経験が、このような視点を生み出したのかもしれません。
事務的に行われる投薬や外科的処置だけではなく、もっと基本的な事、人と人の繋がりを大切にする医療の在り方を模索すべき時代に差し掛かっているのではないでしょうか。

ヨガの要素が、未来の医療現場に役立つであろうこと、そしてヨガセラピー普及への道を作るセラピスト達の背中を押してくれることになるであろう、自信につながる必読の一冊です。

(石井及子)