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感情労働について

2018年04月9日

いま、ニュースを賑わしている裁量労働制。
最近メディアで「働き方改革」が取り上げられることが増え、今まであまり意識してこなかった「働き方」について、多くの人が思いを巡らすようになりました。
正規・非正規という社員の格差、ブラック企業、成果主義の導入といった背景の中、いまやあらゆる職種で感情に関する悩みが増えており、日本の社会全体がメンタルヘルスの問題を持つようになってきています。

さて、みなさまは感情労働という言葉をご存知でしょうか?
これは社会学者A・R・ホックシールドの言葉で、相手(=顧客)の精神を特別な状態に導くために、自分の感情を誘発・抑圧することを職務にする、精神と感情の協調が必要な労働のことをいいます。
体を使った作業を賃金に変える「肉体労働」、頭を使って創出したアイデアなどを賃金に変える「頭脳労働」に対し、「感情労働」ではその名の通り、規範的な感情を商品価値として提供して賃金を得ます。
その職種としては、かつては客室乗務員や看護師が挙げられていましたが、いまやあらゆる職種にコミュニケーション能力が求められ、非対人職や技術職にあっても顧客満足が徹底されています。医療者をはじめ、さまざまな生活の局面で感情労働に従事する人たちをみることができるのです。

そのような中で、まずはどんな職種の人も、自身が感情労働に従事しているという自覚を持ち、どのような傾向に陥りやすいかを知ることで自身のケアを含め対応できることがあります。
また学びと経験を深めることで、そういった視点から周囲の人をサポートしていくこともできるでしょう。

当協会では社会の中でそのような役割を担えるヨガセラピストを育成し、また連携をとってサポートしてまいります。
ご興味をお持ちの方は、ぜひ講座や勉強会、分科会にお越しください。
また過去や現在にそのような取り組みをされている方からの事例の提供もお待ちしております。

( 松原 昌代 )