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看護師からみたヨガセラピー。

2018年02月14日

先日、投稿しました記事「医療現場の実情を知る」をお読みくださいました看護師さんより、コメントや投稿をいただきましたので、ご紹介させていただきます。

《 看護師 甲田洋美さんからのコメント 》

医療の現場には、命の始まりも、元気になって行く過程も、終焉を迎えるまでも、たくさんの物語があります。
ヨガはマットの上で気持ちよく、呼吸しながら動いて行うものなら、病院の中では出来ない患者さんも大勢います。
私はどんなことから始めたらいいのだろうと思っていた時に、岡部先生のリストラティブヨガの養成講座を受けて、今までも勤務中に、人工呼吸器をつけている方にも、意識レベルが低下している方にも、胸部や腹部に何時間もかかる手術を受けた方にも、ヨガセラピーをしているのかもと思いました。

《 看護師 松原昌代さんからの投稿 》

人は自分にとってよい何かと出会ったときやそれを深めたとき、周りの人にシェアしたくなります。困っている人がいて、それがその人の役に立つかもしれないとなればなおさらです。
しかしながら「その人にとってそれが必要だ」と感じているのは誰なのでしょう?

その人は今その情報や体験を本当に必要としているのか?
それに取り組む体と心の余裕があるのか?
もしそうなら、どのような方法であれば負担にならずにやってみることができるのか?

体を動かすことだけがヨガではありません。
走り出したい自分の気持ちを眺めてみて一度立ち止まり、呼吸を合わせながら隣で一緒に時間を過ごすこと、すでにそれがお互いにとってのヨガになっているのではないでしょうか?

また医療現場では各専門職が協働し、患者さんご本人の望まれる目的地の情報を共有してそれぞれの持つ技術や方法で関わり、一歩ずつ慎重に歩みを進めています。
ヨガセラピストとして患者さんに関わるうえで、その目的地を知らずにアプローチしたり、タイミングを見誤ったり、ましてや各専門職の動きを阻害するようなことがあれば、決してその信頼を得ることはできないでしょう。
一方で、それらを尊重する姿勢を持ち、
「もしかしたらそのためにはこんなことができるかもしれません」
と適切なタイミングで適切な言葉で伝えてくれるヨガセラピストという専門職がいたら、患者さんにとってはもちろん医療者にとってもそれはどんなに心強いことでしょう。

自分にとってよい何かが別の誰かにとってもよいとは限らないものです。
そして同じ私であっても、昨日よかった何かが今日もまた同じようによいものであるとも限らないのです。
そういった意味ではヨガは万能ではないことを常に心の片隅におきながら、その上でひとつの「方法」として必要なときに手に取ってもらえるように、まずは患者さんや医療者の方々の目に入り、でも邪魔にならないところにそっとヨガを置いていく活動をしていきたいと思っています。
いつのまにかヨガを伝えることを「目的」としてしまわないように、自戒を込めて。

協会では、医療従事者の方からのヨガと医療に関するご意見や投稿、経験談をお待ちしております。
こちらのフォームよりお願い致します。

来る2018年2月25日、横浜にて「看護師とヨガ」勉強会を開催いたします。
看護師の方、また看護師ではないけれど医療現場のことを知りたいヨガインストラクター、セラピストの方、ご興味のある方はどなたでもご参加いただけます。詳細をご覧の上、是非ともご参加ください。